官能小説販売サイト 宇能鴻一郎 『濡れて騎る』
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宇能鴻一郎   濡れて

目 次
夫交換
男性二人と
おつとめ強制
ノーパン喫茶
ノーパンずくめ
サービス魔
愉快な遊戯
トイレの体験
童貞ボーイ

(C)Koichiro Uno 1986

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   夫交換

     1

「ねえ、フーフ交換に行こ」
 とあたし、夫にせがんでるんです。
 子供のない気軽さで、あたし、いろいろ気まぐれを思いついては、夫に、言いだすんだけれど。
 でも、カルーイ気持ちで言ったこの言葉に、なぜかこのとき夫は、目をむいてびっくり仰天したんです。
「えっ、フーフ交換? フーフ交換って、あの、例の、いま流行の、夫婦交換か」
「そうよ、例のというのかどうか、知らないけれど、ってはいるわね。あたし、何でも、流行に遅れるのイヤなヒトなのよ」
「お前は」
 固いところにつとめてる、マジメなサラリーマンの夫、テレビからあたしの方に向き直り、お説教口調になった。
 でも、パジャマ姿でくつろいでいるときだから、あんまり威厳はない。
「夫婦交換ってそんなに、気軽にできることじゃないだろう。二人でさんざん考えぬき、悩みぬいて、ほかに救われる方法がない、という結論に達した人が、はじめて、恐る恐る足を踏みこむ、禁断の世界だ。われわれ凡俗の夫婦は、決してそんな世界に入ってはいけないのだ。想像するだに、罪を犯すことになるのだ。それを夫婦コーカンしましょ、なんて、チリ紙交換みたいに気易く言うなんて……大体、お前はオッチョコチョイすぎるんだ」
「あら、そうかしらん」
 とあたし、ネグリジェの膝をくずして、主人によりそった。
「気軽にしちゃ、いけないの」
「いけないとも。セックスというのは、大事な、神聖なことなんだ」
「じゃ、気軽にこんなことをしても、いけないのね、きっと」
 といいながらあたし、主人のパジャマのパンツの中に、すばやく手をさし入れたんです。
 パジャマの下って、ゆるいゴムが通ってるから、お腹の方から、かんたんに、侵入できちゃうんです。
 ねらいたがわず、主人のそのものを、ギュッと、つかんで、ゴニョゴニョと刺激してあげた。
「あ、あ、あっ、何をする」
「もう止すわね」
 とあたし、さっと手を引いた。
「あ、あ、あ――っ、途中で止めるなんて、何という無責任」
 と夫は怒ったけれど、でも、もう、遅いんです。
 主人のそのもの、パジャマのパンツの中で、ムクムクと頭をもち上げ出したんです。
 パジャマのパンツの前、たちまち、突っ張っちゃった。
「お、おい、ああ、困った。大体、お前のさわり方が、上手すぎるんだ。手の皮も柔らかいし……お前にさわられて立たない男はいないんじゃないかな。いったい、どこで練習したんだ」
「知らないわよ。これ、生まれつきの才能かしらね」
「男を立たせる才能か……それは認めるが、立たせたあと始末はしてくれるんだろうな」
「イヤーよ。だって、気軽にそんなことしちゃ、いけないんでしょ」
「そ、それは、そうだが……しかし、うん、何とも落ちつかない」
 というと、主人、いきなり、あたしを押し倒した。
 あたしの上に逆さになって、ネグリジェのスソをまくって。
 あたし、ムチムチの太腿とピンクの小さなスキャンティを、丸出しにされてしまったんです。
「う、うーむ、いつ見ても、柔らかくて、おいしそうな太腿だ。チューッ。うん、少し汗をかいてるみたいだ。しかしそれもおいしい。ちょっとパンティを引き上げて、お尻をもっとたくさん出してやろう……ああ、いいお尻だ。ムチムチしていて、弾力があって」
 というと主人、あたしの太腿をかかえ上げて、頭を下に押し入れて、お尻に、
「チュッ、チュッ、チュッ」
 とキスをするんです。
 あたしのお尻の山を、口に、ふくんだ。
「いや、いや、それ」
 とあたし、甘い声を出した。
 なぜイヤか、というと主人、あたしのお尻を、ガブリ、と噛むのが好きなんです。
 つまり、あたしのお尻、いまガブリのキケンにさらされてるんです。主人、あたしのお尻を口にふくんだまま、片手で自分のパジャマの前を、おし下げた。
 あ――っ
 アレを、出してきたんです。
 すごく、元気よくなってる。
 主人、それを、あたしの口に押しつけるようにするんです。
 あたしがイジワルして顔を反らすと、追っかけるように、腰を動かす。
 あたし、主人に追っかけられる、というより、目も鼻もない、口だけのこのオバケに、しつこく口を狙われて、追いまわされているような気がしてきた。
 狙いさだめて、突き立ててくるんです。
 あたし、口は何とかよけたけれど、でも、頬っぺたに、何度か、グイ、と突き立てられてしまった。
「あっ、イヤよん」
 とあたし、急いで、手で口にフタをした。
 主人、するとあたしの柔らかい手の甲に、押しつけるんです。
 そのもの、ますます硬く、熱く、なってる。
 でもあたし、手や口で、主人ののぞむようなサービスしてあげなかった。
 だって主人、フーフ交換を断わったんです。
 あたしがのぞんでいるのに断わるなんて、主人のくせにナマイキだわ。
 大体、よその御夫婦の話を聞いても、夫婦交換を申し出るのは、御主人の方らしいんです。
 前に住んでいた団地の、高野さんの御主人も。
 今、お向かいに住んでる田中さんの御主人も。
 どこかから交換の話をもちこまれて、とても熱心に、それぞれの奥さんを説得したらしいんです。
「あたし、困っちゃったのよ、ホントに……だって、子供もいるのにね。だけど、あんまり主人がしつこく熱心に頼むから、つい、OKしちゃったのよ」
 と、二人とも言うんです。
 それに、高野さんの奥さんも田中さんの奥さんも、夫婦交換を承知する条件として、一人は新しいスーツを作ってもらったし、もう一人は、イミテーション・ダイヤの指輪を買ってもらったんです。
 それをうちでは、女のあたしから申し出ているのに。
 しかも条件に、コートもダイヤも買ってほしい、なんて言ってないのに。
 主人が反抗し、承知しないばかりか、あたしのこと、お説教までするなんて、ユルセないわ。
 男らしくないわ。
 で、あたし、主人があたしのスベスベの手や、柔らかい口に触れてもらいたくて、押しつけてくるアレを、冷たくあしらいつづけてたんです。
 と主人、
「ようし、そっちがその気なら」
 といって、あたしの両腿を、ぐっと上にかかえ上げて。
 一方のスキャンティからはみ出した白いお尻を、あらためて、口にふくんだんです。
 あ――っ
 少しずつ少しずつ、歯に力を入れてくるんです。
「君のお尻、すごくムチムチプリンプリンして、歯ごたえがいいよ」
 と主人、いつか、言ったことがあるんです。
 いくら歯ごたえがよくても、お尻を噛まれるのは、困るわ。
 でも、〃痛い〃なんて悲鳴を上げるの、シャクにさわるから、あたし、じっとガマンしてた。
 主人、つけ上がって、いっそう歯に力を入れてくるんです。
 もう、ガマンできない。
「痛いっ、止めてーっ」
 とあたし思わず叫んで、お尻を弾ませた。
 すると主人、あたしのお尻から顔をはなして、聞くんです。
「じゃ、止めてやる。そのかわり、オレのこれを、口でサービスするか」
「いや、そんなの」
「じゃ、また、噛むぞ」
 と主人、また、あたしのお尻を口にふくんだ。
「あっ、止めて、止めてそれだけは」
「じゃ、しろ」
 と主人、イバって、また、つきつけてくるんです。
 主人の、もともと、大して、大きくもないんだけれど、今は、精一杯のサイズになってるみたい。
 それを見ると、あたし、何となく、可愛くなってきた。
 あたしに、いろいろされたがって、こんなに精一杯頭をもたげているのが、いじらしいような気が、してきたんです。
 で、あたし、そのものを、やわらかく、手で、握った。
 しごいてあげる。
「うむ、いい」
 と主人。
 そのもの、一段と、立派に……。
 あたし、口を開いて。
 近づけて、行ったんです。


 
 
 
 
〜〜『濡れて騎る』(宇能鴻一郎)〜〜
 
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