北山悦史 若妻狩り
目 次
第一章 戦慄のレイプ
第二章 汚された女教師
第三章 悲哀の白衣
第四章 痴悦の宴
第五章 秘貝合わせ
第六章 美少年を犯す
第七章 秘密の愉楽
(C)Etsushi Kitayama
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第一章 戦慄のレイプ
1
午後八時を回っていた。
綾美は娘の亜有子を寝かしつけ、階下に下りてきたところだった。
キッチンに入ったとき、玄関のチャイムが鳴った。
〈あら? 誰かしら……〉
首をかしげ、綾美は壁のインターホンの受話器を取った。夫ではない。夫には、チャイムを押す習慣はない。
「はい、どなたさまでしょうか」
「あのー、青戸先生んとこの生徒ですけどお」
どこかたどたどしい口調の男の声だった。
「あ、はい、ちょっとお待ちください」
夫の教え子というので、何の疑いもなく、綾美は玄関に向かった。
夫は都立普通高校で社会を教えている。生徒の同好会である考古学研究会の顧問をしていて、最近はそっちのことで帰りが遅い。
夫が勝手に入ってこられるように、チェーンロックはしていない。綾美は留め金を外し、ドアを開けた。
「あ、ども……」
ドアのすぐ外にいた男の子が、ぺこりと頭を下げた。一七八センチはあるかという長身の少年で、色白、甘いマスクをしている。
「あ、はい……」
綾美もつられて会釈した。
彼の向こうに二人の男の子がいる。その子たちも軽く頭を下げた。みんなラフなシャツにジーパンスタイルである。
暗い通りを、車が走っていった。
「ちょっと先生のことで話したいこと、あるんですけど、いいですか」
長身の男の子が言った。
「ん。かまわないわよ」
「あのー、ここじゃちょっとお……」
長身の子の右肩の後ろにいた子が、遠慮がちに言った。どこかジャニーズ系を思わせる、なかなかの子である。
「そうなんス。話が込み入ってるんで」
もう一人、長身の子の左向こうにいた子が、一歩進み出た。
この子は、ぐっと男っぽい。まだ二年ぐらいだろうが――夫は、二年の担任をしている――大学生みたいな雰囲気を持っている。
玄関先じゃナンだから入っていいか、と言っているわけである。子供を寝かしつけたし、あとは夫が帰ってくるだけである。
綾美は三人を中に入れた。
ロックをしたものかどうか、考えた。と、長身の子の手が伸びてきて、留め金をし、チェーンロックもした。
〈えっ? ……〉
綾美は彼の顔を見た。綾美は一六〇センチもない。だから、背の高い恋人を見上げるような感じだった。
いや、まさしく〃恋人〃だった。なんと、彼は背中に手を回してきて、ぐいと抱き寄せたのである。
「わっ! あっ、あのっ、ちょっ! ……」
綾美はもがき、彼の体を押そうとした。が、腕ごとすっぽり抱かれているのである。あまりに突然のことだったので、そんなふうになっているとは知らなかった。
乳房が、つぶれた。
ヒップを、強い手つきで撫でられた。それは、別の子の手だった。
「とりあえず中で話をしようじゃん」
ジャニーズ顔の子が、耳に口を付けて言った。タバコのにおいがした。ヒップを撫でているのは、彼のようだった。
「セン公、まだ帰ってこねえんだろ?」
両腕で綾美の体を揺するようにして、抱き締めている子が言った。右手が背中を抱き、左手は腰に回されている。
「けえってきても、入れねーよ。な?」
ヒップを撫でている子が言って、後ろからスカートの中に手を入れてきた。
「あっ……」
綾美は腿を閉じた。
「いいモモしてんねー。ほーら、たまんねーよ。奥さん、いくつ? 二十六くらい?」
綾美は腿をきっちり合わせたまま、黙っていた。来年、三十の大台に乗る。
「おい、早いとこ済ましちまおうぜ」
一番男っぽい子が、リビングのほうから声をかけてきた。とっくに上がっているのである。
「じゃ、そゆことで。まず、上がろうか」
長身の子が、抱いた手を離さず、もつれるようにして綾美のことを上げた。
綾美は、サンダルをつっかけていた。右のサンダルは途中で脱げたが、左のほうは上がってから脱げ、板の間に転がった。
「あの……ちょっと……子供が……」
リビングに向かわせられながら、綾美は言った。子供のことを持ち出すことで、彼らがいくらかは態度を変えるかと、期待したのだった。
「子供がどうしたい。え? 子供、作りてえのかい」
後ろから体を押している子がヒヒヒと笑って、両手でヒップをこねた。
「あっ! やめてくださいっ」
後ろを振り向いてその子のことをにらみつけようとしたら、体を抱いている子が、乳房を揉んだ。
「いやっ!」
綾美は肩をすくめ、足を止めた。自然、尻を後ろに突き出す格好になった。
すかさず、後ろの子が手を差し込んできた。さっきと違って、指先が、恥ずかしいところに刺さった。
「あんっ! いやっ!」
ぴょんと、飛び上がった。ドレスシャツの上から乳房を揉んでいた子の指が、弾みでボタンを外した。
「お願い。ねえ、どうして……」
こんなことを……と、綾美はヒップをきつく閉じ、肩を抱いている子に訊いた。
そのときその子の右手がシャツの中に入ってきて、ボタンが外れていることに、綾美は気づいたのだった。
彼の手が、ブラジャーごと乳房を絞った。
「あっ? やめてっ! ねえ、どうしてあなたたち……」
「それはだ。青戸セン公が、よーく知ってるぜ」
「奥さん、あんた何も知んねえのか?」
後ろの子が、満員電車のチカンみたいに、スカートの中に入れた手で尻肉をさすりながら言った。
「何もって、何ですか?」
綾美はスカートの上からその手を押さえながら訊いた。
「あんたたちにゃ、夫婦の会話っての、あんの?」
「…………」
それに答える必要はないと、綾美は思った。
「夫婦の会話ってなあ、こーゆーんだよネ?」
ブラジャーごと揉んでいた子が、カップの上のほうから指をくぐらせてきて、左の乳房をえぐり出した。
「あっ、いやっ! やめてっ!」
カーッと、逆上した。何で自分がこんなガキどもに、と頭に来た。
その子をにらみつけ、肩で押した。
おっと、と男の子がよろめいた。肩の手がずれて、左手が自由になった。それでとっさに、手が動いていた。
利き腕ではなかったが、彼の右頬を、かなりの的確さでたたいていた。
パチッ! と、小気味よい音がした。
「おっ、おーっ?」
その口のまま、その子が目を真ん丸にした。綾美の顔と後ろの子の顔を、交互に見た。
後ろの子も、黙っている。綾美の気迫に、ひるんだようだった。
リビングに入っていた子が、出て来た。
「あーにしてんだよお、てめーらはー。はえーとこ、ナシ、つけようじゃん」
「この美人の人妻がだ、おれのここ、たたきやがったんだ。ほら、ここ」
彼が、ほっぺたを指差して、見せた。
「ほーっ!」
やってきた男っぽい子がそこを一瞥し、綾美に近づいた。
右手が動いた。
バシッ! と音がした感じがあった。
左目に金色の火花が散った。
痛みは、感じなかった。
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