赤松光夫 破戒女食巡礼
目 次
母娘怨み床
巡礼凌辱
獣界未亡人
相姦の迷宮
禁呪僧尼
肉欲の葬祭
淫霊処女地獄
肉獄幻視界
獣道の掟
破戒の魔窟
魔膣、男根縛り
淫血女医
荒淫呪縛霊
(C)Mitsuo Akamatsu
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母娘怨み床
1
「ご遠慮なく申しつけてください。それでは、冷蔵庫から氷を持って参りましょう」
白衣姿のまま立って、台所へ行き、竜海は冷蔵庫から氷を取り出した。それをビニール袋に入れて、タオルに包み、寝室に持っていった。
女が寝ている。
「すみません。氷より、背中をさすってくださいませんか。わたし、生まれつき心臓が弱いものですから」
女は布団の上に体を起こした。
青い夏の掛け布団を膝の上にした女は浴衣を着ている。
青白い襟足、ほつれ毛が、細っそりした頼の部分で乱れている。
水を洗面器に入れ、竜海は、そのまま跪き、女の後ろに廻った。
僧の身とはいえ、二十歳の学生憎竜海には、あまりにも妖艶すぎる。女はこの家の未亡人、三十八歳の夏木静香であった。
息を呑み、竜海は、女の肩に手をかけた。
女は、襟もとを大きく開けており、ホワイトチーズのように輝く肌をしていた。
しかも深い乳房の谷間が覗ける。そのうえ細っそりした腰のくびれから、むっちりしたヒップと、浴衣の下にはなにもつけていないようである。
いくら未亡人とはいえ、挑発的に思える姿に竜海の胸は急に妖しく震え出した。
外は暗くなりかけている。その日は、八月十五日、お盆であった。
修行の旅をしていた竜海は偶然新仏のあるこの家を訪ねた、だが、急に体の不調で、女主人は臥せ、読経だけすませて、竜海は帰ろうとしたが、寝室を覗き、苦しんでいる女主人、未亡人の静香を見て、帰るに帰れなくなった。
しかし、こうして背中をさすっていても本当に病気なのか、ふっと竜海は疑問を覚えた。
「すみません。横にさせてくださいまし」
弱々しい声で静香はいい、また布団の上に臥せった。
華奢な肩から、流れるようにくびれたウエスト。そして、むっちりと小高くボールのようにふくらんでいるヒップ。白い柔らかい脚が覗いている。白いアメのように見える肌艶。
竜海は、初めて見た時から、なんと美しい奥さんだろうと、思っていた。
背中を撫でたが、やはりブラジャーひとつしていない。腰の方に手を触れると、パンティも穿いていない。しかも細い紐で結ばれた浴衣の下の肌は、熱っぽく燃えている。
竜海は自然に息をはずませていた。女は静かに横顔を見せて呼吸している。
瞼を閉じ、透けるような清潔な耳朶は、ほのかに桜の花びらのように赤らんで見えた。
「すみません。もう少し強くもんでくださいませんか」
撫でる以上のことを、女は要求した。
それで、指先に力を込めて竜海は静香の肩口から背中へと、指を立てるようにして指圧した。
その手は、やがて腰に触れる。かすかに甘い匂いが漂い、竜海は息を呑んだが、静香の呼吸も乱れ始めている。
そして、いきなり肩口をもみ始めた竜海の手をとり、強い力で胸に引き入れた。そこには、押しつぶされたむっちりした乳房が、すでに汗ばんでいた。
そのまま竜海の手は、乳房を掴み、静香の上に上体を臥せた。
クルリと静香が体の位置を変え、竜海の白衣の胸を開くようにして、顔を押しつけて来る。
「お願い。帰らないでください」
部屋は薄暗く、白い肌が、ほのかに匂うように見える。
夢中で竜海は、静香の熟した乳房に顔を押しつけ、吸った。女の手が、竜海の白衣を結んだ帯を解く。その前に、もう静香の体は、乳房からオヘソのあたりまで、浴衣の外に出てあらわになっていた。
帯を解かれ、下着を取られ、二十歳の竜海は、初めて男に目覚め、息づまる昂奮を覚えていた。彼はまだ童貞であった。
2
土岐竜海は高野山大学の学生。夏休みを利用し、吉野から南紀熊野にぬける大峰入峰を終えたばかりの学僧であった。
静香の夫は、南紀勝浦のマグロ漁船の船長で、一カ月ほど前、突然、船中で脳溢血を起こし、もよりの島に立ち寄り、医師の手当てを受けたが、そのまま死亡。遺体は、現地で荼毘に付され、船より先に飛行機で戻って来た。
いくら夫の長い航海で孤閨をつづけていたとしても、まだ、夫の死から四十九日も経っていない。
竜海は、そんな女にめぐりあい、いかに誘われたとはいえ、理性を失う自分が情けなかった。もちろん、山中で修行したとはいえ、女の魔力に、太刀打ちできる年齢ではない。
はずむ息づかいをし始めたのは、むしろ竜海の方であった。温かい素肌で女は竜海を包み込むと、唇を押しつけ、夜叉のように変化した。
浴衣の裾を乱した下肢のはざまに怒張した竜海のペニスをはさみ込み、乳房を押しつけて来る。
竜海の手は、乳房に伸びた。むっちりした双脚の間にはさみ込まれたペニスは、息苦しく喘ぎながら、そのままでおさまることはできない。
前戯もキスも知らず、母親以外の乳房に触れたことのない竜海は、神秘な女の肌の温みに狂った。
「もっと優しく、もっと優しくして」
と、呟く静香の乳房を強く掴み、夢中で赤ん坊のように吸っていた。
「じっとしているの。あなたはお坊さん、わたしは観音様、じっとしていればいいの。教えてあげる」
幼稚な竜海を支配するように、静香は、起きあがった。
一見もの静かで、教養ある奥様と思えた姿からは程遠い。下半身をあらわにして、立ちあがる。しかもびっくりして息を呑んでいる竜海の前に、立ちはだかった。
乳房が揺れる。ふっくらとした恥毛の丘の下に、かすかに黒ずんだ花びらが、二枚、開いている。
女はその部分を、キュッと押し出すようにして、竜海の口に近づけて来た。竜海は、青ざめた顔を再び紅潮させながら、目を見開き、喉を震わせている。
その唇に、静香は、押しあてた。
竜海は目を閉じ、じっとしている。
「さあ、キスするの。さあ、早く」
女は、竜海の頭をぐっと引き寄せ、押しつけた。竜海は、甘く匂うバラの花のような花弁を、瞼に描きながら唇をあわせた。
「もっと深く舌を出してちょうだい。そして舐めあげるの。さあ、早く」
と、女は股間を開き、大胆に股を張った。
竜海は、花弁から、やや塩っぽい蜜の流れ出るのを、舌に受けとめた。
女の腰がくねり、小さく痙攣する。女の手が、自分自身の乳房をもみ始めた。
「とっても気持ちがいいわ。さあ、今度は横になりましょう」
そういって、竜海を倒し、仰臥させると、逆方向からかぶさって来た。静香の唇は、ためらわずに、屹立した竜海のペニスを含み、自身の股間を竜海の唇に押しつける。
竜海は喘いだ。女がそのようなことをするなどとは、想像もしていなかった。だが、未知な女の魔境に踏み込んだ竜海に、あと戻りする理性はなかった。
喘ぎながら竜海は、目の前に迫った、女の猛々しいはざまに舌を這わせ、チロチロと蜜を吸う熊のように、息を荒らげている。
同じように静香の唇は、巧みに竜海のペニスを捉え、丹念に裏側を舐め、頭部の柔らかい部分に舌をからめ、同時に指先は、股間を巧みに愛撫していた。
竜海は、酔いしれたようになった。全ての意識は、目の前の女の花びらに集中していく。この世のものとも思えぬかぐわしさ、そして崇高なものに思える。
だが、つぎにまた竜海を驚かせるようなことが起こった。静香がペニスの上に跨り、浴衣を脱ぎ捨てて、全裸でヒップを沈めて来たからであった。
とろんとした目でニッと微笑みかけ、花びらの粘膜にペニスを包み込まれると、竜海は、この世でもっともかぐわしく、美しい、花の存在を知った。
それはあまりにも甘美で、この世のものと思えぬ、初めて経験する最高の陶酔感であった。
しかも花の中で、心も体もとろけるような思いに浸り、男のエネルギーを粘液に凝縮した。竜海はペニスから吐き出していた。
竜海は、今、そんな古い記憶を思い起こしつつ別な女を抱いていた。
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