牧場由美 令嬢 男狩り(上)
目 次
SMクラブの女
犯されて……
露出プレー
マスカレード
陵辱ゲーム
アダルトビデオ
(C)Yumi Makiba
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SMクラブの女
1
トランクス一枚でうずくまる男の前に、黒いエナメルのハイヒールが突き出された。
「あたしの足が好きなんだろう? あたしの靴をなめさせてあげようか?」
ハスキーな声の美女が、男の顔面にハイヒールの靴底を乗せた。
女は、黒いオールインワンに、光沢のあるシルクの黒いストッキングをつるしている。ひじまである長い手袋をした指に、しなやかな革製の鞭を持っていた。
「お願いいたします。女王さま。あなたを崇拝しております」
男は犬のようにはいつくばったまま、卑屈な表情で言った。
毛深い筋肉質の体を持った男である。長身の男の顔は、どんな女の心もとろかせるほど色白で美形である。年齢は二十八、九歳くらいだろう。
「さあ、あたしの足をおなめ」
サドの女王は、ハイヒールのつま先をますます強く、男の顔に押し付けた。
「好きでございます。あなたに会えない時間がたいへんつらいのです」
「それなら、毎日のように、このクラブに遊びにくればいいじゃないか」
「そうはいきません」
男は苦しげに首を横に振った。男の額から冷たい汗が飛び散った。
「なぜ、できないんだい?」
女王の手の鞭がヒュッと風を切った。鞭先が、男の背中を直撃した。
「ああ、女王さま、地方に行っても、わたしは片時も、あなたのことを忘れたことがございません」
「ロケーションにでも行っていたのかい?」
「は、はい、その通りでございます」
「お前なんて、どうせ売れてやしないんだろう? お前みたいなやつが出る映画を、見たがるファンがいると言うのかい?」
彼女の手の鞭が、また振り下ろされた。
ビシッ、と男の広い背中が乾いた音をたてた。男の白い肌に、赤い鞭の跡が浮かび上がった。
「わたしなど、女王さまに比べたら百分の一ほどの魅力もございません。しかし、これでも、わたしは、主役級の人気俳優でございますから……」
「お前はエッチな男だから、ファンのだれかをホテルにでも連れ込んで、いやらしいことをやってきたんじゃないのかい?」
黒いオールインワンの美女は、冷たい表情で床にはいつくばった男を見下ろした。
「わたしのような職業のものは、品行方正でなければ、スキャンダルが……」
「SMクラブで女王の靴をなめて、あそこを大きくすることが、品行方正だというのかい?」
ヒュッと、また鞭が風を切った。
「そういう意味ではございません。ああッ、もっと足をなめさせて下さい」
男は、SMクラブの女王のエナメルの靴をペロペロとなめた。靴先をしゃぶりながら、彼はトランクスの上から勃起した男の象徴をこすりあげるように触った。
「いやらしい動作をするんじゃない。今日はお客さまがいらっしゃるんだよ」
女王は、部屋の隅で体を硬くしている星愛美紗江を見た。
(信じられないわ。こんな世界があるなんて……)
さっきから美紗江の胸はときめいていた。水玉のワンピースの上から胸を押さえると、感じやすい乙女の乳首がレースのブラジャーの下で盛り上がるように硬くなっているのがわかる。
SMクラブなんて、見るのは初めてであった。サドとかマゾとかいう言葉を聞いたことがあっても、そういう世界に対して彼女は、あいまいなイメージを持っていたにすぎなかったのである。
(お姉さまが、こんな仕事をしていたなんて……。お姉さまにいじめられて、あんなに興奮してしまう男がいるなんて……)
おぞましい男と女の行為から、目をそらせようと思ってもできなかった。
乳首が、痛いほどとがっているばかりではなく、純白のシルクのショーツと、肌色のパンティーストッキングに包まれた女の秘めやかな部分が熱くなっていた。
「淑女の前で、いやらしいことをするんじゃないよ」
女王が言った。
「い、いじめないでください」
男はみじめな顔つきで床にあお向けで転がった。
「あたしをいやらしい目で見ているんだね? それとも、いすに座ってこっちを見ている美紗江に欲情しているのかい?」
美ぼうの女は右手の手袋を脱いだ。と思うと黒いマニキュアをした繊細な指先で、手早くオールインワンの股当てのホックを外した。
「あっ、な、何をなさるのです?」
女王は、悲鳴に近い声をあげた男の顔をまたぐようなかっこうで立った。大きく開かれた男の目には、深いピンクにぬれた肉ヒダがくっきりと見えているのにちがいない。
たまらなくなったのか、男はトランクスのゴムの下に指を押し込んだ。
「ほしいんだろう、ここが……」
女王は鞭を床に置き、マニキュアをした指先で、自分の羞恥の中心をめくりあげた。
「ほしいです。あ、ああっ、あなたさまのそこを使わせていただきたいと、思っております」
「お前のそそり立ったものを、わたしのここに入れたいと、思っているのかい?」
女は中腰の姿勢になった。
まるで洋式便器に腰掛けるようなかっこうである。そのまま彼女は、男の顔に向かって腰を沈めていった。
「使わせていただきたいと思っております。哀れな奴隷の悲しい願いを、どうかかなえていただきたいと思っています」
男は、むき下げるようにトランクスを下げた。その下から、黒褐色の巨大な肉塊がムクムクと頭を持ち上げた。
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