官能小説販売サイト 牧場由美 『女のオナニー〜セックスドキュメント〜』
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牧場由美    女のオナニー〜セックスドキュメント〜

目 次
女のオナニー1
女のオナニー2
女のオナニー3
オナニーの動機
オナニーとセックス
女のオナニーねた
女のアクメ
露出オナニー
テレクラオナニー
年齢制限
自称AVギャル
女子高校生を装う
あぶない話
すっぽかし
イラスト投稿少女のオナニー
テレクラ売春少女A
ブルセラショップの少女たち追跡レポート
ブルセラビデオ少女の末路
結婚しても「都合がいい女」
少女告白記事
女子大のハレンチ学園祭のセックスパーティ
二次元コンプレックス男が増えている……
解説

(C)Yumi Makiba

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   女のオナニー1

 男はオナニーを100パーセントしますが、女はオナニーを60パーセントしかしないといいます。よく雑誌などに掲載されているアンケートなどにもそう書いてありますが、それは本当でしょうか……。
 だいたい週刊誌や月刊誌の統計というのは当てにならないことが多い。何パーセントの女性がオナニーするのかという記事だって、ほかの雑誌を見ながら編集者やライターが取材もしないで机上で創作している場合が多いのである。
 その記事のライターが参考にした記事だって、別のライターがほかの雑誌を参考にでっちあげたりした記事だったりして、こういう意味でだいたい週刊誌や月刊誌の記事など信じてはいけないのである。
 だが、男は100パーセントオナニーをするが、女性は10人に6人しかオナニーしないというのは本当だろうか……。もしそうだとするとその生理学的メカニズムは……。
 あたしはどの雑誌にも書いてある数値に興味を持った。このパーセンテージに根拠があるのだろうか……。
 誰かが最初にこういう記事を書いて、その後、そのデーターが連綿と繰り返されて使われているだけではないのか……。
 女は本当にオナニーしないのか……。
 こんなことを考えたのは、女とオナニーは切っても切り離せない関係にあるからである。
 たとえばアダルトビデオなどでは、インタビューがあって、ギャルがだんだん洋服を脱いでいって、オナニーをして見せて、それから男が登場して陳腐なドラマ仕立てのセックスシーンがあって、女が感じてきて顔出しというパターンが確立されている。
 この通りに撮影すれば馬鹿でもちょんでもアダルトビデオ監督になれるのである。
 代々木忠監督の代表作はアダルトビデオをフィルムにキネコ起こしをした『ザ・オナニー』だった。この映画はドラマなどはまったくない。インタビューから始まり、女性がだんだん脱がされていって、バイブや指を使ってオナニーして、アクメに達してエンドという単純な構成のシェークエンスの積み重ねの作品ばかりだ。
 ビデオばかりではない。
 男性週刊誌やポルノ雑誌なども女のオナニー写真のオンパレードだ。こういう雑誌の女性のヌードはオナニーしているわけではなくても、オナニー的なポーズを取ることが男性を感じさせる決め手のようである。
 また、のぞき部屋というのがある。
 部屋に見せかけて設定された舞台で女の子がシャワーを浴びたり雑誌を読んだり友人に電話をしたり。そういう普通の生活を見せた後、最後にオナニーをする20分ほどのショーを見せるのが射精風俗である。
 ここでも見せ場は女のオナニーなのである。
 またストリップ劇場でも、地方にいくとかなり過激なショーをやっていて、見せ場は男を舞台にあげてのまな板ショーと女のオナニーである。
 女のオナニーは商品と化しているようなのである。
 どうして男はこんなに女性のオナニーを見たがるのだろうか……。
 その回答が代々木監督の『ザ・オナニー』シリーズの中にある。

     ☆

『ザ・オナニー』は最初アテナ映像から売り出されたアダルトビデオだったが、後にキネコ起こしをされたのち、フィルムに転写されて劇場公開されることで人気を博した。
 何本かシリーズ作品が製作され、模倣シリーズも登場した。
 本家の『ザ・オナニー』は途中で『The Onanie』と改題を余儀なくされたが、オナニーなどという言葉を堂々とデパートの垂れ幕に書いて公衆の目にさらしたという意味でまさしくこれは代々木監督の快挙であろう。
『ザ・オナニー』
 は凄いが、
『The Onanie』
 は凄くない。
 内容がまったく同じでも……、である。
 この作品の中では代々木監督自身がモデル(演技がほとんどできない素人ばかりだから女優というのもおこがましい)にインタビューしている。
「初体験は何歳くらい?」
 とか、
「オナニーはいつはじめたの?」
 と言ったインタビューをしながら女性を自発的にだんだん脱がせていくのである。
「最初から気持ち良かった?」
 とか、
「どんなことを考えてするの?」
 といった調子で、女に対する代々木忠監督の好奇心がき出しのインタビューなのである。
 代々木忠が経営しているプロダクションが『アクトレス』だ。『アクトレス』はさまざまな女優を抱えていて、かってハードコア作品『愛のコリーダ』で話題を呼んだ愛染恭子もアクトレスの所属女優だった。
 代々木忠の『アクトレス』というとかっこいいが、このプロダクションは昔はワタナベプロダクションといった。
 ワタナベプロダクションなどというと実にいかがわしい。なぜワタナベプロというかというと、代々木忠の別名は渡辺輝男というのである。
 成人ビデオを製作する時にはアクトレスという名前を使っていたが、代々木忠がピンク映画を監督する時には渡辺輝男の名前でワタナベプロダクションを名乗っていた。
 ワタナベプロダクションという名前自体が沢田研二やドリフターズが所属している渡辺プロダクションを思わせていかがわしいが、ピンク映画の世界にはもうひとつ『わたなべプロダクション』というのもあった。
 こっちは後に新東宝映画の『ぬるぬる澗澗』で藤田敏八監督と共演して話題を呼んだ映画監督の渡辺護監督が主催するプロダクションである。
 ピンク映画や日活の下請け作品を監督していた頃の代々木忠作品はつまらない。ドラマがまったく低調で、あくびが出るような作品ばかりである。
 しかし、ことドキュメント的なシーンになると見違えるように鮮烈になる。たとえば暴走族のオートバイの疾走シーンなどは思わず身を乗り出す迫力なのである。
 後に『ザ・オナニー』で当てることからもわかるようにドラマよりドキュメントの監督なのである。
 
 
 
 
〜〜『女のオナニー〜セックスドキュメント〜』(牧場由美)〜〜
 
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