官能小説販売サイト 睦月影郎 『ピンクの呼鈴』
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睦月影郎    ピンクの呼鈴

目 次
ときめき初体験
女教師の欲望
OLの熟れ肌
新人OLの昼と夜
妊婦の柔肌
いけない女子大生
ミルクの匂い
好色おさな妻
母娘くらべ
わがまま令嬢の蜜
アブない夫婦
制服ごっこ
みだら貞女
熟れ桃婦人
蜜壺なぶり
美肉まんだら
いま再び初体験

(C)Kagero Mutsuki

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   ときめき初体験

 チャイムのボタンに指を当て、啓二は少しためらった。どうせ押したところで、さっきのようにドアも開けてくれず、インターホンで断わられるのがオチだろう。
 新築の家が立ち並ぶ閑静な住宅街だった。
 先輩に、庭に三輪車や子供の玩具のある家を狙えと言われている。しかしさっきのように、いま忙しいからと怒鳴りつけられたら小心な啓二は立ち直れないかもしれない。
 松島啓二は二十二歳。今月大学を卒業する見込みだが、就職した会社の研修期間ということで、早くも三月一日からこうしてセールスに廻されてしまった。
 会社は学習雑誌などを作る中程度の出版社だが、新米は必ず教材の営業をさせられることになっていた。
(それを知っていたら他の会社を選んだのに……)
 生来気が弱く、消極的なため知らない家を訪問するなど苦痛以外のなにものでもなかった。
 このまま公園ででも時間を潰してしまおうか。第一日目からめぼしい結果が出るなど、オフィスの誰も期待していないだろう。
 しかし啓二がそう思って引き返そうとしたとき、いきなり庭の方から声をかけられてしまった。この家の主婦で、洗濯物を干しに縁側から出てきたのだろう。
「あら、どなた?」
 まだ若い。二十代半ばだろうか。彼女の美貌もさることながら、啓二は彼女が手にした洗濯物、色とりどりの下着類からまぶしそうに目をそらして答えた。
「は、はあ……、幼稚園児や小学生用の教材をご案内しているのですが……」
 彼は門の前から庭に、俯きながら言った。
「まだ子供いないのよ。ああ、この三輪車は近所の甥っ子が遊びにきて忘れていったものなの」
「あ、そうですか。失礼しました」
 見込み違いだったが、それでも啓二は彼女の応対が優しかったのでちょっぴり気が楽になった。
「あ、待って。一応お話だけでも伺ってよろしいかしら? もうすぐ出来るかもしれないから。いま玄関開けますわ」
 彼女は気さくに言い、啓二の返事も待たずに家へ引っ込み、あらためてドアを開いてくれた。
 啓二は感激し、門を開けて入っていった。どうせ公園に行こうと思っていたのだから、売れなくて元々である。
 玄関の中に入り、啓二は見本の教材を出した。彼女が上がり框に座り、ムッチリとした色っぽい脚がスカートの裾から覗いていた。
「すごい汗よ。まだ馴れてないのね?」
 啓二のしどろもどろの説明に、彼女はクスッと笑ってハンケチを出し、そっと啓二の額を拭いてくれた。ほんのりと甘ったるい熟れた女の匂いが鼻をくすぐった。
「あ……、す、済みません……」
 会ったばかりの奥さんにいきなり汗を拭いてもらい、啓二はいっそう言葉がもつれて汗が吹き出した。
「実は、営業に出たのは今日が第一日目なんです」
 啓二は言い訳するように言い、それでも学習雑誌の教材を玄関に広げ、説明を続けようとした。
「解るわ。私も結婚前は保険会社にいたから知らない家を訪ねるのって大変よね。構わないから中へ入って」
 板の間での正座に疲れたらしく、彼女は広げた教材を抱えてさっさと奥へ入ってしまった。呆気に取られながら、啓二も仕方なく恐縮しながらリビングへ入った。
「いろんなタイプがいるからな、退屈していそうな相手なら部屋へ上がり込むぐらい図々しくしてみろ」
 啓二は、今日出がけに先輩が言った言葉を思い出した。
 しかしソファーに座ると、彼女はお茶まで入れてくれ、啓二は申し訳なくて落ち着かなかった。
 もちろん他には誰も居ないようだ。
 向かいに座った彼女は、教材のことより啓二に興味を持ったようにあれこれ質問してきた。出身地や恋人の有無、果ては自分の保険外交時代の経験を交えて、セールスの心得まで話してくれた。
 啓二もただ大人しく、この自分より二つ三つ年上の人妻の言葉に耳を傾けた。
「そう、恋人もいないの。いい男なのに勿体ないわね」
 彼女は美沙子と名乗り、切れ長の妖しげな眼差しで正面から啓二を見つめた。
 さらに驚いたことに、美沙子はいつの間にか啓二の隣へ移動してきたのである。
「セールスしてるといろんな経験をするものよ。君は大人しそうだから私のタイプだわ」
 美沙子の声のトーンが変わり、内緒話のような囁きになって啓二は戸惑った。それに、彼女が何を言っているのかよく解らない。
 と言うのも、寄り添うようにしている美沙子の甘い髪の匂いと化粧の香りが、甘ったるく渦を巻いて啓二の頭の中をグルグルかき回していたからだ。
「でもまさか、童貞って事はないわよね?」
 美沙子は、すっかり肩をすくめて緊張している啓二の耳元に熱く甘い息とともに囁きかけた。
「ま、まだ……」
 啓二はどもりながら首を横に振った。一度だけファッションマッサージに行ったことならあるが、それは挿入による体験ではない。
「本当? 信じられない……」
 美沙子は顔を輝かせ、嬉しそうな溜め息まじりに言った。
 どうやらこの人妻は、無垢な年下の男が好きで堪らないようだった。
「ね、私に任せてくれるわね?」
 美沙子は言い、とうとう啓二の肩に手を廻し、ブラウス越しの豊かな乳房をグイグイ押しつけてきた。
 啓二は、どうして良いか全く分からなかった。いや、何故こんな展開になってしまったかさえ理解できていなかった。
 しかし混乱する頭の片隅で、公園で時間を潰したりせずに、思いきってこの家を訪問して良かったと思った。やはり都会にはいろんなタイプの人間が住んでいて、自分みたいに消極的な男にも、こうして心ときめく経験が巡ってくるものなのかもしれない。
 やがて、啓二の決心がはっきりつかないまま、美沙子の方から彼の唇を求めてきた。
 ピッタリと唇が密着し、口紅と化粧と、そして美沙子の熱く甘い呼吸が感じられた。
 啓二はただ緊張するばかりで、全身の震えをどうすることもできなかった。モデルでも勤まりそうな、こんな綺麗な奥さんとキスしているなんて夢の中にいるようだった。
 さらに啓二の口の中に、ヌルリと生暖かく柔らかなものが侵入してきた。それはトロリと甘く濡れ、啓二も夢中になって舌をからめて吸いついた。
「ンン……」
 美沙子が悩ましげに鼻を鳴らし、啓二の首にしがみついてきた。
 彼もぎこちなく美沙子の身体に手を廻し、ブラウス越しに感じられる肌の弾力を味わった。割に豊満で、上品な感じで肉がついていた。
 ようやく唇が離れると、美沙子は馴れた手つきで啓二のネクタイを解き、上着を脱がせてワイシャツのボタンを外した。
「あ、あの……」
 啓二は、まだ現実感がなく戸惑いの方が強かった。
「黙って。嫌じゃないでしょう? こんなになっているんだから」
 美沙子が甘く囁きながら、そっと啓二のズボンの股間に触れてきた。
「あう……」
 啓二は思わずビクッとしたが、そこはもう隠しようもなく勢いよくテントを張っているのだった。
 美沙子は、啓二のうぶな反応に満足げに笑みを洩らし、チロリと淫らそうに舌舐めずりしながら彼のベルトを外しはじめた。
「横になって……」
 押しやられ、啓二はすうっと力が抜けていくようにソファーに仰向けになった。まるで催眠術にでもかけられたような気分だ。
 ズボンを引き下ろされ、さらにブリーフまで脱がされて、啓二は靴下だけの全裸になってしまった。
 美沙子が着衣なだけに、全てをさらすのが恥ずかしかった。しかし彼自身は萎縮することもなく雄々しく屹立し、やがて美沙子はその部分に顔を寄せてきた。
 美沙子のセミロングの髪が、さらりと流れて啓二の下腹や内腿をくすぐった。
 同時に、先端がスッポリと暖かく湿り気のある空間に捉えられた。
「く……」
 啓二は全身を強ばらせ、危うく暴発してしまいそうな衝動を必死に堪えた。
 しかし美沙子はそんな啓二におかまいなしに、喉の奥まで深々と含んで頬をすぼめ、強く吸いつきながら引き抜きはじめた。
 艶かしく唾液にヌメった幹が引き出されてきて、スポンと離れると、今度は先端を舌先でチロチロとくすぐりはじめた。
 彼女の熱い息が啓二の恥毛をそよがせ、手のひらは陰のうを優しく包み込んでくれていた。
「も、もうダメです……」
 啓二は早くも弱音を吐き、情けない声を出した。でないと今にも暴発して、この美しい人妻の口を汚してしまう。
「いいのよ、我慢せずに出しても。その方が落ち着くし、まだ時間はタップリあるのでしょう?」
 美沙子は、啓二の股間から彼を見上げて言い、再び舌を這わせはじめた。
 もっとも敏感な尿道口の下の部分や、裏側全体にもまんべんなく美沙子の舌が這い廻った。さらに陰のうまで舐められ、啓二は股間の真下から吹きつけられる熱い息と唾液のヌメリに喘いだ。
 今朝ちゃんとシャワーを浴びてきて、本当に良かったと思った。住宅街を歩き廻って多少汗ばんではいるが、それでも昨夜入浴しただけよりはずっと良い。
 やがて美沙子は、再び真上から強ばりを呑み込んでいき、歯を当てぬよう口の中全体をモグモグさせた。
 ペニスは人妻の唾液にどっぷりと浸り、さらにリズミカルに上下する唇の摩擦にヒクヒクと脈打った。
「あうう……、も、もう……」
 啓二は限界を越え、美沙子に注意する前に激しい快感に貫かれてしまった。
 パニックを起こしたような大量のザーメンが、一気に出口へ向かってひしめきあった。
 美沙子は動きを止め、なおも口を放さず悠然と、勢いよく脈打つものを全て口の中に受けた。
 啓二はリビングの天井を眺めながら、夢のような快感に全身を震わせ、最後の一滴まで絞り出してしまった。そしてぼんやりする彼の耳に、ゴクリと鳴る美沙子の喉の音を聞いていた。
 
 
 
 
〜〜『ピンクの呼鈴』(睦月影郎)〜〜
 
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