睦月影郎 濡らして燃やせ
目 次
巨乳OLの謎
人妻の熟れ肌
色仕掛けスパイ
濡らして燃やせ 番外編〈1〉
調教レズ地獄
コスプレの魔女
熟れ処女の社長
濡らして燃やせ 番外編〈2〉
性と権力の構図
甘き吐息の宴
濡らして燃やせ 番外編〈3〉
花芯は真珠色
アイドルの匂い
濡らして燃やせ 番外編〈4〉
電脳の女帝
危険な人妻
濡らして燃やせ 番外編〈5〉
快感よ永遠に
(C)Kagero Mutsuki
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巨乳OLの謎
1
「いいの? だって、本当に……」
「急いで。自由になるのは二時間程度でしょう? それとも、あたしみたいなタイプはお嫌い?」
女は、真弓と名乗った。そして藤井の問いに答えながら、早くもスーツとブラウスを脱ぎ、見る見る白く滑らかな肌を露出させていった。
(く、黒い下着……)
藤井は、思わずゴクリと生唾を飲んだ。
色気を失くした女房は、この結婚八年間、白以外の下着を着けたことがない。風俗にも行かない藤井は、こんな色っぽい黒のキャミソールやパンティ、ストッキングなどを間近で見たことがなかった。
まして目の前の彼女は、どう見てもまだ三十前の洗練された美女だ。
真弓が一枚一枚脱いでいくたびに、室内の空気が生暖かく揺らぎ、ほんのりした甘い香りが漂ってきた。
「さあ、まだ決心がつかないの? あなたの会社の一大事、知っておかないと損だわ」
やがてパンティとブラだけになった真弓が迫り、立ち尽くしている藤井の首に両手をからめてきた。
服の上からでもかなり目立っていたが、ブラ一枚になって、その見事な巨乳ぶりが強調されていた。それが、グイグイと妖しい弾力をもって藤井の身体に押しつけられてきた。
「き、君はいったい誰なの? どうして僕に会社の危機を……」
「まわりくどい説明は後。あなたと同じ、あたしも時間がないの」
真弓は藤井の上着を脱がせ、ネクタイをゆるめながら、熱い息をつく唇を寄せてきた。
「ウ……」
ピッタリと唇を塞がれ、藤井は小さく呻いた。柔らかく、ほのかに濡れた唇の感触。胸に押しつけられる巨乳。湿り気を含んだ、かぐわしく甘い吐息。
それらは藤井を酔わせ、次第に思考能力を奪っていった。
(確か、支店まわりの途中、この美女に会いライバル会社の陰謀を匂わされ、気になるまま誘いに乗って、このラブホテルへ……。なんて軽率な、この、堅物で通している俺ともあろうものが……)
そんな思いが脳裏を駆けめぐる。
ぽってりと肉づきの良い舌が、藤井の唇を割って侵入してきた。
それは別の生きもののように、チロチロと小刻みに蠢いて、藤井の口の中を隅々まで舐め回した。生暖かく、トロリとした甘い唾液が、ますます藤井を痺れさせていく。
舌を熱っぽくからめながら、真弓は巧みに彼のネクタイを解き、ワイシャツのボタンを外していった。
そしてベルトが解かれズボンが降ろされ、とうとうお互い、下着姿となってベッドへ倒れこんでいったのである。
2
真弓は仰向けのまま、自分でブラのホックを外した。
見事な張りを持つ双つの膨らみが、揺れて弾けるように露出した。それは、思わず息を呑むほどの艶かしさだ。
目を奪う巨乳ではあるが、僅かに上向き加減で形良く、整った顔立ちに対してアンバランスな印象はなかった。
肌は透けるように色白できめ細かく、実際うっすらと薄紫色の静脈が透けて見えるほどだった。
そして肌の温もりが、ほのかな甘い香気を伴って揺らめき、近々と迫る藤井の鼻腔を馥郁と刺激してきた。
匂い立つ色香に吸い寄せられるように、藤井はそのまま柔らかな膨らみに顔を埋めた。
「ああっ……」
乳首を含むと、真弓が小さく声を洩らし、両手を回して抱きすくめてきた。
鼻も口もギュッと膨らみに埋め込まれ、藤井は心地よい窒息感に喘いだ。柔らかく、弾力ある感触、見えるものは白い肌ばかり、その奥から熱い鼓動が伝わってくるようだ。
(何故、こんな行きずりの美女が俺なんかと……)
そんな疑問すら頭の片隅に追いやられ、藤井は次第に夢中で乳首に吸い付き、舌で転がしはじめた。
もう片方も探り、ほんのりとした肌の香りを味わいながら、藤井は愛撫を続けた。
乳首はすっかりコリコリと硬く勃起し、藤井が吸い付き、舌を這わせるたびに真弓の肌がビクッと反応し、やがて悩ましい喘ぎ声が間断なく洩れてくるようになった。
「ああっ……、いいわ……、こっちも……」
真弓が藤井の頭をかき抱きながら、やんわりと、もう片方の乳首に導いた。
喘いではいても、結局は藤井がリードされた形になった。
まあ仕方がない。相手は謎めいて艶かしい美女、こちらは女房以外ろくに知らない堅物だ。
両の乳首だけでなく、藤井は甘い香りに誘われるように、巨乳の谷間やら、ほんのり汗ばんだ腋の下にまで顔を埋め込み、熟れた上品な体臭を味わった。
さらに滑らかな肌をゆっくりと唇で這い降りながら、手のひらで内腿を撫で上げ、やがてパンティに指を掛けた。
(こんな念入りな愛撫は、いったい何年ぶりだろう……)
結婚八年になる女房とは、せいぜい月に一回あるかないかのセックスだ。もっとも女房は、小学校に入ったばかりの息子への教育ママぶりを発揮し、自分はカルチャースクールに余念がない。すっかり身体も神経も太くなってしまったので、藤井にとっては月に一度の交渉さえお義理で果たしていたのだ。
それに比べ、真弓の洗練された肌は、実に感度良く反応していた。
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