官能小説販売サイト 園ひとみ 『背徳の人妻・里代子1〜淫戯の虜編〜』
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園 ひとみ   背徳の人妻・里代子1〜淫戯の虜編〜

目 次
第一話 婦人科医の指
第二話 縛られた人妻
第三話 覗いて濡れて
第四話 人妻と少年
第五話 衝撃の男性器
第六話 嗜虐の蜜戯
第七話 濡れた調教
第八話 凌辱のしたた
第九話 トリプル初体験
第十話 魅惑のおもちゃ

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   第一話 婦人科医の指

     1

 生理が遅れている。
 予定日を、もう十日も過ぎていた。
(ひょっとしたら、妊娠……?)
 里代子は一日に何度も、胸の中でそう呟いた。
 一瞬、顔が輝きそうになるが、期待はずれになりたくないという気持ちから、
(妊娠かしら、それとも生理が始まるのかしら)
 と必ず言葉をつけ加えるのだった。
 里代子はまだ、妊娠を一度も経験していない。
 結婚して五年である。当然、子供は欲しいので、二年経った時に病院の検査を受けた。
 夫も妻も身体に異常なしとわかった。
 妻は不妊症でもなく、夫は無精子症でも精子過少症でもない。
 ともに健康体であっても、妊娠しない、というケースもなくはないそうだ。
 それからの里代子は、月に一度、生理予定日が近づくころに、妊娠を意識させられる。
 予定日が一日二日と過ぎて行くと、
(妊娠かしら、生理かしら)
 と呟くことになる。
 家庭医学の本を読んだり人の話を聞くと、妊娠の兆候と、生理前の症状はちょっと似ている。
 乳房が張ってくる。
 乳首が何かにこすられると、かすかな痛みがある。
 猛烈な睡魔に襲われる。
 微熱があるような感じ。身体の火照り。
 何となく腰のあたりが、だるい。
 個人差があるようだが、吐き気とか他にも、共通した症状が出るようだ。
 それで、生理が遅れているのが、
(妊娠なのか、生理になるのか)
 わからないのである。
 本によると、生理予定日を二週間過ぎたころでないと、妊娠かどうかは診断されないとある。
 その本は、古いから、現在はもっと進歩していて、妊娠してるかどうかわかるのかもしれない。
(お医者さんへ行って来ようかしら)
(ううん、まだ早いわ。もう少したってから)
(でも、毎日こんなじゃ、落ち着かない。針のムシロだわ)
 そう呟いて、針のムシロというのはちょっと変だと気づいた。
 もし、赤ちゃんができて困る女だったら、中絶を考えたり、手術の不安や恐怖で、一日一日腹部の中で胎児が育つことに、耐えられなくなるだろう。
(その場合も、針のムシロっていうのは変かも……)
 とにかく、里代子の場合は、夫婦ともに子供が欲しいし、
(今度こそ赤ちゃんができたのかも……)
 と喜びながら医師の診断を受けて、(やっぱり、妊娠してなかった)
 と失望したくないのである。
 期待はずれ。ぬか喜び。はしゃいだ後の大きな失望感。
 それらを、今まで何度味わったかしれない。
 実際に、婦人科へ行って、妊娠していないと告げられてションボリ帰って来たこともあるし、ある日下着に生理のしるしを見て、単なる遅れだったと、ガッカリしたこともある。
 里代子夫婦に子供ができることを、一日も早くと望んでいる、それぞれの両親やきょうだいにも、今回は話さないでおこうと決めた。
 けれども、やはり夫にだけは、話したくなった。
「ね、あなた、生理が遅れてるの」
「そう言えば今月は、まだだな」
 早くも喜びそうになる夫に、
「でも、あたしってもともと、周期が正確じゃないほうだし、今度も遅れてるだけだと思うわ」
 そう言っておいた。
「うん、そうかな」
「そうよ、きっと」
「わからないぞ。今度こそ、命中したのかもしれないぞ」
「ふふ、命中だなんて」
「何となく、そんな気がするんだ」
「その根拠は、何なの?」
「僕の精液がさ、すごい勢いで里代子の子宮ちゃん目指して飛び出してったからな」
「そんな自覚、あるの?」
「もちろん」
「本当かしら」
「今夜は、どうかな。試してみよう。僕のザーメンが子宮ちゃんの奥に、ピュピューッと……」
 夫は里代子のネグリジェの裾を捲り、パンティを少し荒っぽく引き下ろすなり、おおいかぶさってきた。
「うふうん、あなたったら、真面目なの? 本気なの?」
「里代子は、どうなんだ、やりたいか、やりたくないか、僕のコレ、欲しいか、欲しかったら言ってごらん」
 夫はパジャマのズボンを脱ぎ捨て、まだ半立ちぐらいのペニスを、花芯や敏感な蕾にこすりつけた。
 そうされると、里代子は弱い。花蜜がジワッとあふれ出て、ヌルヌルになり、早く彼の怒張したペニスに、つらぬかれたくてたまらなくなる。
「欲しい、あなた、欲しいわ」
「欲しいか、そんなにコレが欲しいか、里代子、ああ……」
 素晴らしい硬さになった夫のペニスが、一気に埋め込まれ、里代子は歓喜の声をほとばしらせた。
 結合してから夫は里代子のネグリジェを脱がせ、自分もパジャマの上衣を脱いだ。
 前戯なしのいきなりの挿入が、淫らで新鮮だった。
 あとは激しい喘ぎと、呻きと、すすり泣くような声をあげながら、陶酔のうねりに里代子の身体は溺れていった。


 
 
 
 
〜〜『背徳の人妻・里代子1〜淫戯の虜編〜』(園ひとみ)〜〜
 
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