官能小説販売サイト 船地(ふなち)慧(さとし) 『ロリータ開脚台』
おとなの本屋・さん


ふな さとし ロリータ開脚台

目 次
第一章 ギャザーの誘惑
第二章 弄根指導
第三章 制服姿の自涜
第四章 狭小な膣腔
第五章 少女へのリビドー
第六章 放尿撮影アップ
第七章 茜色の唇肉

(C)Satoshi Funachi

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   第一章 ギャザーの誘惑

 空は紫色に変わっていた。眼下には灰色と茶色の御影石でできたアール・デコ調のビルが背丈を競っている須磨浦通りと、明石海峡が見渡せる。西方の島蔭に、太陽が熱い風呂に入る老人のように、ためらいがちに沈んでいく。
「あっ、うん。いやー、だめよー」
 崖っぷちの欄干を両手で掴んで、しまは身悶える。おおうちこうへいは麻由のギャザースカートを白い臀部の上までまくり上げ、ズボンの前あきから取り出した赤黒い勃起を、麻由の臀裂の下方、両腿の間にスルリと入れた。
「なあ、素晴しい夕景を眺めながらやる、ってのもいいもんだな」
 須磨浦山上公園のそこは南の端の小道を登り切ったところで、あたりに人影はない。初夏の夕暮れどきの微風が、サワサワと吹いていた。
「でも、ああっ、こんなとこで」
「とか何とかいいながら、結構うれしがってるみたいじゃないか」
 大内は麻由の前に回した手で、クリトリスをいじる。麻由はパンティを展望台横のトイレで脱いできていた。「脱いどけよ」と大内にいわれたためだが、麻由も麻由でアウトドア・セックスに期待していたのだった。大内は右手の指先で麻由の陰唇をさぐりながら、その股間をツルンツルンとこする勃起を左の掌で押し上げる。
「おじんは平気でこんなことするんだー」
「おれ、実際おじんだもんな。はっ、はっは」
 大内は四十九歳、摂南銀行あべの本店の店長だ。島尾麻由は、園山学院中学部三年生で十五歳。すっきりと大人びた顔立ちなので高校生くらいには見えるが、体つきはほっそりとしている。
「あっ、ああ、痛いじゃないよー。そこそんなにつままないでよー。もっとソフトにグリグリしてくれなきゃあ――あっ、いやだー、入ってないじゃん」
「後ろ取り素股っていうらしい。この角度で濡れ濡れのマン面をこすってる。両腿を揃えてくれれば、入れた感じで抜き差しできる」
「ばーか、せっかく穴があるってのに。うっ、ふっふ――でも、ああ、こんなのって、もの足りないよ」
 大内は麻由の腰骨を引き寄せ、腰を前後にゆすりながら、麻由の頭ごしに、太陽が沈み切り、徐々に暮れなずむ前方の淡路島と、その手前の海上を往来する船と、灯の点きはじめた眼下の街並みや街灯の景観に見入っていた。
「おれの趣味じゃないけどな、いつもホテルで、ってのも芸がない。どうだ、最高の気分だろうが?」
「うん、悪くはないけど……」
「もっと太腿を締めつけてくれなきゃあ――小便こいたみたいにビショビショだぜ」
「締めてるわよ、締めてるけど、お股でうなぎはさんでるみたい」
「おっ、さねがしらが突き出しちまってるぞ」
「あっ、あっあ。ねえ、あっ――核頭だなんて、古いよ。っていって」
 麻由は目を閉じ、左右に首を振る。眉根を寄せ、唇を噛みしめる。吐液しているのだった。そのうちガクリと腰を落とした。
「おれはまだだってのに……」
「だったら入れなさいよ、ツルンと入るわよ。ねえ、入れてよ、入れてーっ」
「これでいいんだよ、これで」
 大内は麻由の腰を左手で抱き上げ、薄毛の割れ目を右手の太い指でこね回しながら、自分のてのひらに、亀頭を突き当てる。
「いじわるーゥ。何がこれでいいのよ」
「何事によらず、変則的なやり方の方が面白いんだよ。自分なりにルールを持つとかさ。うん、今日は素股でやろうなんてな」
 二人は二年前の秋ごろからのつき合いだったが、性器の結合は避けているのだった。大内は麻由の母親・島尾ともの恋人で、友子が十三歳のときから十八歳まで交際していた。
 島尾酒造の一人娘の友子は、祖父・康太郎ので、玉木建設の三男坊、玉木やすを婿養子に迎えた。そして生まれたのが麻由である。麻由の出生は友子が二十一歳の秋のことだ。
 それから十二年後に、康太郎が死んだ。その康太郎の葬儀に出向いた大内に、友子が引き合わせたのが、麻由だった。
 クルクルとしたつぶらな目、ませ苦しいくらいに整った顔、ほっそりとした体つき。少女期の友子にそっくりの姿に、見とれていた大内の心を、友子は読み取っていたのだろうか。
 ――どうこの、中学生時代のわたし、そのままじゃありません?
 ――ああ、ドキッとしたよ。園山学院の制服まで同じだもんな。
 友子を相手にやってきた淫事の数々を思い出し、大内はそのとき消え入りたいほどの羞恥を覚えたものだ。しかし友子の口から出た言葉には、うらみがましさなどごうまつもなかった。
 ――大内さんとの思い出はキラキラと輝いていますわ。結局わたしを一番真剣に愛して下さったのはあなたよね。
 ――いや、どうも恐れ入ります。
 良家の淑女然と落ち着いた物腰の友子は、昔ながらのえくぼを浮かべて微笑したあとで、
 ――ときどき遊びにお越しいただきたいわ。青春回顧録ってのはいかがかしら。わたくし、大歓迎いたしましてよ。
 そういったものだ。言外に大内に麻由を押しつけようという意図が感じられた。不思議な女心というべきか。麻由をにして、大内のロリコン趣味を追体験しよう、ということらしい。いまだに少女にしか関心が持てず、女房とも離婚してもう六年目にもなる大内にとって、友子の申し出は、法外な果報のように思われた。
「ああ、もう。なーに、軟らかくなっちゃったよー」
「うん、じゃあ、退却するか」
 大内は諦めよく腰を引いた。麻由は振り向き、腕を彼の首に回し、唇をつき出して口づけした。鋭い歯が大内の唇をとげのように刺した。麻由は片手で大内の股間を探る。
「フェラしてくれったって、してやらないから」
「してくれ、なんていわないよ」
「あっ、なーに、これえっ!」
 麻由は前かがみになり、とともに手に触れたものを見つめる。根もとに白く平たいバット状のものがはめてある。円形のアップリケみたいにも見える。
「はっ、はっは、これかい」
 と大内はそれをペニスから抜いた。
「チ×ポつば――これをはめておかないと、ズボンの前あきが、ニッチャクッチャに汚れるんだよ。野外でズボンを脱がずにやったりするとな」
 ハンカチの真中に穴を開け、ペニスを通して使用するってのが、ごく普通だが、ハンカチくらいだと、吐液量の多いときは染み通ってしまう。そこで考案したのが、バット型のこのチ×ポつばだ。
「うっ、ふっ、笑っちゃうよー。ほんと」
 宵闇は暗さを増し、麓の街路、街並みの灯が、通りの建物を影絵のように浮き立たせている。車のヘッドライトが、交錯しせわしなく闇を撫でる。大内はしばらく黙って、その美しい明りの洪水を眺めていた。
 山上公園の展望台にも、樹間の散歩道の防犯灯仁もいつの間にか灯が点いていた。
 大内は煙草に火を点け、
「大人のお時間はこれからってとこだな」
 ポツリといって歩きはじめた。支店を出るとき、ブラシをかけヘアークリームで整えてきた薄い頭髪が、海からの風に煽られ乱れていた。
「アベックのジョイフルタイムか――それ、見学しようよ」
 あちこちの樹間では、防犯灯の明りの届かない闇をに、もうそれははじまっていそうだった。目の前を二十代のカップルが腕を組んで、上り坂の小道の方へと遠ざかる。
「こいつ、何をいい出すことやら」
「ねェ、覗きやろうよ」
「そんな時間はないね。これから展望台のレストランで飯食って、麻由を家まで送って行くよ」
「子守にはうんざりって顔ねー」
「いや、八時には、麻由を送り届ける、って母さんと約束してるからな」
「面白くないな。母さんのリモートコントロールのデートなんてのは」
 麻由は機嫌をそこねたみたいに、そっぽを向き、スニーカーの爪先で、足もとの小石を蹴った。
 麻由の家は須磨浦通り×丁目の山手、四辻を北に上る坂道に面した石垣の上の豪邸だ。摂南銀行須磨浦支店営業部外勤だった大内には、通い慣れた家だった。瓦を置いた白壁の土塀にコの字型に囲まれた広い敷地のなかに、木造三階建ての母屋と、平屋がカギ型の配置で建てられていた。ガレージと門は土壁のない北面にあった。
 大内は、島尾酒造会長の康太郎の四十九日の法要に、島尾家へ十六年ぶりに出向いた。葬儀は元町の安楽寺が会場だったので、そのときは、島尾家の敷居はまたいでいない。
 法要が終わり、帰りかけていた大内を、友子は立ってきて引き止めた。このあと親族一同の酒席がある、というのだった。
 ――あなたは帰しませんよ。会長に一番信頼され、お世話にもなったのはあなたですからね。
 大内はその酒席に出た。康太郎が面倒を見ていたはなくまの芸者・きくやっこや料亭の亭主もきていて、話に花が咲いた。豪放な性格で粋筋に名を馳せた康太郎の思い出話で、座は湧きに湧いた。大内もいい気持ちに酔っていた。
 友子は、大内の傍に座り、
 ――あべのの店長さん。
 と酌をしたあとで、
 ――麻由のこと、お願いね。自分のお部屋にいると思うわ。行ってやって。
 と大内の心をくすぐった。友子は大内に、少女への片寄った惑溺と嗜癖があることを、大内との体験に照らして、実感していたのだ。
 
 
 
 
〜〜『ロリータ開脚台』(船地(ふなち)慧(さとし))〜〜
 
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