官能小説販売サイト 砂戸増造 『人妻と淫獣 恥戯の室〜梨本平助シリーズ4〜』
おとなの本屋・さん


砂戸増造    人妻と淫獣 恥戯のへや〜梨本平助シリーズ4〜

目 次
人妻と淫獣 恥戯のへや
 母子相姦にわななく美母
 熟れた人妻の美唇を抉る
 背徳の淫戯をむさぼる女
美母と若妻、淫肉の契り

(C)Masuzo Sado

◎ご注意
本作品の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。
個人利用の目的以外での複製等の違法行為、もしくは第三者へ譲渡をしますと著作権法、その他関連法によって処罰されます。


人妻と淫獣 恥戯のへや



   母子相姦にわななく美母

 俺・梨本平助、四十五歳。
 二年前まで山の手のある署の部長刑事。万引きで留置中の良家の人妻・矢野香代子を暴行りょうじょくし、課長の温情で依願退職。ヘビースモーカーで肺がん恐怖症。下町で私立探偵事務所を開業し、家出人探し、貸金の取り立て、マル暴担当のの前歴と射撃の腕を活かした荒仕事をこなす、自称正義のガンマン。
 サツ時代はコロンボ並みのよれよれのしょぼくれ中年男が、今は彼を熱愛する愛人となった矢野香代子の感化で、ジョルジオ・アルマーニを着るダンディに変身。元刑事課長、かかりつけの病院長などの親友を持つ。麻薬事件で、FBI、CIA、OEA(連邦麻薬取締局)の捜査官と協力して、国際犯罪にも関わる。ハンフリー・ボガートの熱狂的ファンで、アメリカン・ハードボイルド映画と探偵小説に強い憧憬とノスタルジーを抱き、常にサム・スペイド、フィリップ・マーロウ、ルウ・アーチャーなどの伝説的ヒーローの恰好いい言動を真似る。
 だが実像はズッコケた中年の無類に好色で変態の暴力探偵マゾ牝ハンターだ。

 珍しく十時少し過ぎに、事務所に着くと、ドアの前に男が一人立ち、どうもうつらには似合わないついしょう笑いを浮かべて言った。
「元デカ長の梨本のだんなで?」
 年令は四十ちょっと、角張った凄味のある顔に金縁の眼鏡、アルマーニだかセルッティだかのダブルのはでなストライプのスーツで小粋に決めているが、一目でその筋の人間と分かる野郎は、うやうやしい手付で名刺を差し出した。
「丸本商事不動産部」専務かつかつのりとあるが、どうせケチな地上げか不動産に関連した恐喝でもやってるどこかの組の小頭クラスのやくざだろうが顔に見覚えはない。
「で、しけた探偵にいったい何用だ。専務さん?」
 俺は冷ややかに答える。
 昔ながらの任侠道を守って拳銃ハジキの密売などに手を染めない西寺とは大違いの、会社組織でサラリーマン面をした小汚ねえ極道の風上にもおけない悪党どもは胸糞が悪くなるのだ。
 事務所へ入れる気にもならず廊下で話だけは聞いた。
 依頼の件は二つ、近頃相次ぐ暴力団同士の抗争や事務所への発砲事件を恐れた地域住民が、ビルの一階二階にある丸本商事に立ち退きを迫って強硬なキャンペーンを張っているのをなんとかして欲しいことと、もうひとつは縄張り争いで対立している組の腕っこきの地上げ屋と業界で評価されている幹部を俺に始末してくれというのだ。
 なんと報酬は二千万円出す、といけしゃあしゃあとぬかしやがる。
 俺はいつからやくざの弁護士と玉取り屋、つまり殺し屋ヒットマンになったんだと自問自答して苦笑いし、怒りを爆発させた。
「ふざけるんじゃねえぜ、三下野郎! しがねえ探偵稼業に落ちぶれても、俺は元警察官だ。住民運動を潰せだの、玉取りだの、よくもコケにしてくれるな。失せろ!」
 凶暴な怒りに任せた右のフックを、一見紳士面したキザ野郎のあごと腹にぶちかませる。
 こんなピントの外れたどうに、俺が今もサツに忠誠を誓って悪を憎み、FBIの名誉局員として表彰されたなんてごたくを並べてみても始まらない。
 腹を押さえてうずくまり、持ち前の凶悪な形相でにらみ上げる男の尻を蹴り上げて床に這わせると、俺はまたがって素早くポケットを探った。
「だんな、ただじゃ済まねえぜ……」
 苦痛にうめきながらあえぐような声を絞り出す野郎の鼻に、もう一発強烈なパンチをくわせ、鼻血を飛び散らせる。
 俺の手慣れた身体検査の収穫は上々だった。
 刃渡り二十センチの飛び出しナイフ、レミントン三十八口径二連発の、ポケット・ピストルとして西部開拓時代から悪名高いガンブルー色に鈍く光るデリンジャー、それに時価少なくとも百五十万は堅い分量の、固形のコカインである今はやりの亡国の麻薬クラックが、ズボンのベルト通しの裏にある隠しポケットから出てきた。
 御禁制の品を三つも持ち歩くとは、サツをなめたいい度胸だ。
「これで十年は確実にくらい込むぜ」
 アメリカのお巡りなら、ここでミランダ法で定められた被疑者の三つの権利を呪文みたいに唱えるところだが、俺はもう一発腹にぶちまかせて床に這いつくばらせると、廊下の水道のパイプに手錠でつないだ。
 事務所へ入って秋山課長に電話を入れパトカーの手配を頼み、電気ポットに水を入れて湯を沸かす。
 朝飯は紅茶だったので、無性にコーヒーが飲みたかった。
 濃くれた気に入りのブランドのインスタントコーヒーをすすっていると、ドヤドヤ足音がして二人の制服警官が現われビシッと決まった敬礼でいい気分にさせてくれた。
 押収品と共に連行されていきながら、ギャングの本性を現わした勝部は凄文句を並べて俺を消してやるとわめいた。
 ヒットマンを頼まれた俺が、今度は奴らの殺し屋に狙われるとはとんだお笑い草だ。
 ナイフとヤクはパトカーのお巡りに渡したが、珍品のデリンジャーは俺のコレクション用にくすねておいた。
 もしばれても、秋山刑事課長がなんとか胡麻化してくれるだろう。
 冷めたコーヒーを淹れ直して、デスクの前に坐り、郵便物に目を通す。
 相変らず請求書だのゴミ箱直行のダイレクトメールばかりだ。
 しばらせきたんも出ず、肺のレントゲン写真も細胞診の検査も異常なしなので、肺癌ガン恐怖症を忘れかけてまた煙草が増えている。
 今朝から八本めのマイルドセブンに火をつけ、深い一服を吸い込んだ時、電話が鳴った。
 ち×ぼ×の頭を熱い舌で舐められるような、甘いセクシーな熟れた女の声だ。
 一月前から毎日何回となく卑猥な電話がかかり、浴室を覗かれたり庭に干した下着をひんぱんに盗まれると言う。
 犯人に心当りはあるが警察沙汰にはしたくないので穏便に処理して欲しいというわけだ。四十前後の人妻らしい女の色っぽい声に惹かれた俺は、金にはならないことは承知で引き受けると答えた。
 どうせ今日は他にやる仕事もないし、俺好みのいい女のような気がしたのだ。
 住所と電話番号を控えると、島崎由紀子と名乗った女は、この近辺では高級住宅地の住人らしい。
 コーヒーの残りを飲み干そうとして顎を濡らし、慌ててポケットからハンカチを掴み出すと、フランス香水の匂うラベンダー色のウエストの部分がレース飾りの絹のパンティだった。
 顎を拭きながら芳香のする柔らかい布を鼻と唇に押し当てると、それをはいていた香代子からぎ取った情景と、つい今しがた耳を快くくすぐった未知の女の妄想がダブって、俺の一物は一気に怒張した。
 昨夜も泊ってタップリ三回った香代子と一緒に朝食をして出がけに、アパートの玄関でパンティをむしり取って立ったまま無理矢理にはめたのだ。
「いやよ、あなたこんな所で、許して! ベッドへ戻るわ。やめてお願い……」
 声を殺して哀願する香代子の下半身を裸にして後ろ手錠をかけると、俺は無益な抵抗を楽しみながら香代子の尻の割れ目を引き裂いて、情け容赦ない荒々しさで前の穴に硬直を突っ込んで荒腰で征服した。
 女房でも色女でも、時には誰かに聞かれたり見られたりしそうな場所で強姦するのは気分が新鮮になっていいものだ。
 香代子の昂奮とお××この締まり工合はすばらしく、いつもは長い俺も十分とはたずに射精した。
 終った後はスリップで拭かせ、このまま帰さないで、返して頂戴と哀願するのを冷笑で拒んで取り上げたパンティが今出てきたってわけだ。広げて見ると一重の細い股布にくっきりと、女芯の形そのままの淫液と色の濃い分泌物がしみついていて、メンスが間近いことを告げている。
 経血にまみれて異常に敏感になったお××こは、毎月何日かタップリ俺と香代子をよがり狂わせてくれる最高の楽しみの数日だ。
 河村病院の病室の一件以来、矢野邦彦は依然として離婚を拒み、週に二日は香代子を赤坂のマンションへ連れこんで、ニューハーフの妖怪と二人でなぶり責め続けているから、香代子をせっかんする口実にはこと欠かないし、彼女もそれを俺の熱い愛のあかしと受け取って、自分から淫虐の仕置を求める。
 俺と香代子の底知れないぎゃく性とマゾ性は、無限にエスカレートしていくようだ。
 だが、まだやっていないことがひとつある。俺が惚れて抱いた女を香代子の目の前でよがり泣かせ、その女に香代子をいじめさせてはずかしめる邪悪で残酷なやり方だ。
 メンスの二日めの出血量の多い日に、それを実現させようと決めた。
 そのパートナーは誰にしよう?
 星野つや以外なら誰でもいい。
 マルサの女、国税査察官の野島芙美子、下のフィリピンギャル・パブのママ英子、オアシスの恵子、院長夫人の河村恵理子、俺の同僚刑事の妻で今はストリッパーの妙子、西寺組長の後妻の踊り子の奈緒子、依頼人の女房で生命保険代理業を表看板に人妻売春クラブの元締めでもある、俺と香代子を危うくアラーの神のいけにえに捧げる原因となった宇津木雅代と思いつくだけでも七人はいるが、必須の条件はレズビアンであることと、香代子を押しのけてでも俺の女房になりたがっている情熱的な女でなければならない。
 その条件で消去してゆくと、残るのは一人、ロリータ好みの残酷なレズ女前田英子だ。
 同性の体の弱点と快楽のツボを知り尽した強烈な淫技と残忍さ、冷たくバター臭い美貌と白人女並みのグラマーで迫力のある肢体は、香代子と対照的で申し分ない。
 しかも俺にだけは完全なマゾ奴隷に変身できる、柔軟な思考と潜在的な被虐願望もある。
 英子は自分では三十八歳と称しても体も事実みずみずしいが、運転免許証を見た俺は四十二歳と知っている。
 だが女のからだの味わいは四十を過ぎてからが最高の美味と確信している俺には問題じゃないし、香代子も年上の女の辱しめを受ける方が悦虐のムードが高まるというものだろうと結論した。
 歪んだ欲情のうずきに耐えかねて、パンティの股布を口にくわえて香ぐわしい淫水のしみを舌でねぶりながら、左手をブリーフの下に入れてセンズリをかき始めた時、ドアがノックもなしにぱっと開いて和服姿の女が髪を振り乱して飛び込んできた。
 
 
 
 
〜〜『人妻と淫獣 恥戯の室〜梨本平助シリーズ4〜』(砂戸増造)〜〜
 
*このつづきは、ブラウザの「戻る」をクリックして前ページに戻り、ご購入されてお楽しみください。
 
「砂戸増造」 作品一覧へ

(C)おとなの本屋・さん