官能小説販売サイト 園ひとみ 『背徳の人妻・里代子3〜悦戯の雫編〜』
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園 ひとみ   背徳の人妻・里代子3〜悦戯の雫編〜

目 次
1章 惑溺バイブ絶頂
2章 童貞少年のザーメン
3章 絶妙マッサージ師の指
4章 挑発の淫戯
5章 白昼の悶絶セックス
6章 濡れた痴態
7章 花弁合わせ
8章 弄ばれた肉襞
9章 美少年に捧げた蜜肌
10章 凌辱のすすり泣き

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 1章 惑溺バイブ絶頂

     1

 会社から帰宅した夫は、コートのポケットから袋包みを取り出すと、
「ハイ、おみやげ」
 と里代子に差し出した。
「あら、ありがとう」
 里代子は包みをリビングのテーブルに置いてから、夫のコートと上着をハンガーにかけた。
 ソファに腰を下ろして裕一はネクタイをゆるめながら夕刊を手にした。里代子はテーブルの横のカーペットに膝をくずして坐り、
「何かしら」
 と小さな期待を胸に、茶色の包み袋を開けた。
 裕一は今夜もアルコールが入っている。そんな時の彼が「おみやげ」と言って渡してくれるのは、寿司折りとか、貰い物の菓子とか、誰かの旅行のみやげの漬け物、といった食べ物が多い。
 今夜のおみやげの袋包みは、明らかに食べ物ではなかった。開けた袋の中から出てきたのは、飾り物とか、小さなコケシが入っているような長方形の箱である。
「あなたが買ってきたの? 貰い物?」
 そう言いながら、長方形のフタを開けた。
「買ってきたんだよ」
 裕一がそう言うのと、箱の中の物を眼にした里代子が、
「キャッ!」
 と小さく叫ぶのと、ほとんど同時だった。
 キャッというその叫びは、驚きと共に笑い声が含まれている。
「な、何これ……いやーン」
 里代子は、箱の中の物を取り出さずに、のけ反るようにして笑い声をあげてしまった。
「何って、見ればわかるだろ」
 裕一もニヤニヤしている。
「だって、あなた、こんな物、どこで買って来たのオ?」
「新宿の歌舞伎町の大人のオモチャ屋」
「一人で?」
「当り前だろう」
「恥ずかしくなかった?」
「そりゃ、アルコールが入ってなくちゃ、照れくさくて店に入れないだろうな」
 里代子は箱の中に眼を向けながらクックッと笑い続けた。それは、黒いバイブレーターである。
 アルコールの入っている裕一が、大人のオモチャ屋にフラリと入って行って、バイブレーターを手にしてレジの所へ行き、財布を出して……とその姿を想像すると、おかしくてたまらなくなるのである。
「ううん、イヤだわ、あなたったら」
 里代子は長方形の箱にフタをかぶせてしまった。
「いつか、欲しいって言ってたじゃないか」
 と裕一が、ソファの自分の横をポンポンと叩いて里代子に坐るようにと示した。
「言わないわ、欲しいなんて」
 里代子は裕一の隣の坐った。まだそう遅い時間ではないから、入浴をすませていなくて、セーターとスカート姿である。
「言ったさ。僕があっけなく果てちゃって、その後、なかなか回復しなくて、里代子はうつぶせになって悶々としながら、『ああ、入れたい、バイブレーターでも何でもいい、ここに入れたい、ああ、バイブレーター欲しいよう』って、子供がねだるみたいにさ」
「あれは、つい、うっかり、言葉のハズミで、ううん、あなたを刺激しようと思って言ったのよ。本当に欲しかったわけじゃないわ」
「どうだか」
 裕一は夕刊を畳むと、箱の中からバイブレーターを取り出して、まじまじと眺めた。
「これでもSサイズなんだぞ。僕のより大きいと、バイブのほうが好きになっちゃ困ると思ってさ」
「ンもう、あなたったら」
「顔赤くしちゃって、そんなに恥ずかしいのか、ほんとは、うれしいんだろ」
「キャッ、やン」
 裕一が里代子のスカートの裾の中へバイブを入れそうになったので、里代子は腰をよじって逃げた。
「カマトトぶってるな」
「違うわよゥ」
「ほら、よく見てごらん。ペニスそっくりだ。ここに枝みたいに張り出してあるこれ、どうするか知ってるか」
「知らないっ」
「こっちを里代子のクリトリスに、こっちをアヌスに当てて、こうやるんだ」
 裕一はバイブをピストンさせてみせた。
「やらしい」
 里代子はオーバーに顔をそむけてみせたが、内心、好奇心がないでもなかった。
「さ、風呂に入ろう。早くコレ使って見よう。楽しみだな」
 ヒヒヒ、とふざけた笑い方をする裕一は、まるで子供みたいに可愛いかった。
 途中から里代子も一緒にお風呂に入って、裕一の背中を流してあげたりした。
 裕一はバイブのことも忘れて、浴槽に入ると、
「ああ……」
 と眠そうな声を洩らしたりしている。睡眠も連日たっぷりとっているわけではないし、仕事の疲れもあるし、アルコールも入っているし、その上これからベッド・インして、妻の体を満足させなくちゃならない――という意味の、
「ああ……」
 という声はため息混じりにも里代子には聞こえるのである。
 ベッドに入って――。
「あなた、お疲れなら、今夜はいいのよ」
 殊勝な気持ちで、けれど甘い声で囁くように里代子は言ってみた。
「僕も、男だからな、疲れなんて、何のその」
 裕一はムックリと起き上がり、すでに用意してあるバイブを手に、里代子のネグリジェのむなもとを開かせた。
 豊かな白い乳房に、バイブをいやらしくこすりつけながら、
「どうだい、いやらしいだろ、感じるか」
 と裕一は攻め始めた。
「いやン、あなた、そんな物、ううん、いや」
 淫らな気分に包まれながら里代子は逆らってみせた。
「いやいやって言ったって、すぐにこれに夢中になるんだぞ。ちょっと、フェラチオしてみるか」
「ううン」
「よしよし、こっちのほうがいいのか」
 ネグリジェを脱がせ、パンティも抜き取って裸にした里代子の下腹部に裕一は屈み込んだ。
「どれ、濡れてるかな」
 指でまさぐると、ヌルヌルした感触がある。
「そうか、こいつが欲しくて、もう濡らしてるのか」
「違うわ、あなたが欲しくて」
「いつまでもカマトトぶっていられないように、こいつを突っ込んで、ヒイヒイ言わせちゃうぞ」
 裕一がバイブの先端を花芯に押しつけた。
 けれども、なかなか入らない。
「変だな、Sサイズなのに」
「だって、いや、あなた、ああン」
「じっとして、今、気持ち良くしてやるからな」
 もう一度あてがい直し、角度を定めて裕一がぐっとバイブを押し込んだ。
「あう……!」
 思わず里代子が声をあげてしまった。
 
 
 
 
〜〜『背徳の人妻・里代子3〜悦戯の雫編〜』(園ひとみ)〜〜
 
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