園 ひとみ 人妻の悶え
目 次
1章 秘花の疼き
2章 凌辱の蜜肌
3章 白い樹液のしたたり
4章 乱倫の部屋
5章 覗かれた自慰
6章 虐悦プレイ
7章 禁断の淫交
8章 ストーカー少年の性器
9章 淫らな診察
10章 濡れたバイブ
(C)Hitomi Sono
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1章 秘花の疼き
1
奈美子は、まだ半分眠りの中にいた。
「ん……」
眠りの底から少し浮かび上がったのは、夫の手に、下半身をまさぐられている気配がしたからだった。
といっても、まだ愛撫を始めているわけではない。
「うふ……」
思わず含み笑いを、洩らしてしまう。手で触れたネグリジェの裾は、たくしあげられて、小さなパンティを夫がモゾモゾと、奈美子の目を覚まさせないように、そっと脱がせているところだった。
どうせ愛撫が始まれば、目を覚まして身体が反応してしまうのに、夫はそんなやり方が好きなのだ。
パンティが脱がされ、秘部に空気が触れるのを感じた。次は夫の指か唇か舌が、触れてくるとわかっている。
(一郎さんたら、当分あたしを抱けないからだわ)
覚めきっていない頭の隅で、チラッと思う。夫の一郎は、単身赴任することになり、今日、大阪へ出発するのだ。
帰宅できるのは、月に数回らしい。
奈美子は三十一、一郎は三十六、結婚六年になる夫婦は、週に二回愛し合う習慣があった。
昨夜は、当然、愛の交わりをした。
「浮気するなよ」
「あなたこそ」
「我慢できるかな、熟れざかりのこの肉体が」
「あなたを愛してるもの。今度抱いてくれるまで、じっと耐えちゃう」
「心配だよ。奈美子は色っぽいしチャーミングだし、悪い男が寄ってくるんじゃないかと」
「ふふっ」
そんな会話をベッドの中で交わし、いつもよりたっぷりと愛し合った。
そして、また、今朝である。
まるで若い男のように、一郎は奈美子の肉体をむさぼろうとしている。
奈美子だって、心も身体も名残り惜しい。週に二回のセックスが、月に数回になってしまうなんて、残酷すぎる。
赴任期間は、三年だった。できれば奈美子も、早く大阪へ行って一緒に暮らしたい。
どのくらいの間になるかわからないが、夫が単身で赴任しなければならないのは、彼の父が脳梗塞で倒れ、リハビリ中だからだった。
義父は義母と二人で暮らしているが、義母も身体が丈夫なほうではなく、無理はできない。義父の身の周りの世話はできるが、それで手いっぱいらしい。
家政婦を雇うほど経済的な余裕はなかった。
それに、精神的にも家族の支えが必要だった。
一郎は、姉と二人きょうだいである。
義姉は夫と長男と暮らしているが、不動産会社でパート勤めをしている。新築マンションでモデルルームの案内係が、主な仕事らしかった。毎日ではなく、週に四日ほど働いているようだ。
それで、義姉と奈美子が交替で、義母の家事を手伝ったり、入院中の義父を見舞いに行ったりしていた。
義父が退院して身体も回復すれば、奈美子も大阪へ行って、夫と一緒に暮らすことができるのだった。
「あん……」
一郎の唇が、花芯に押しつけられて、奈美子は小さく声を洩らした。
まだ目覚まし時計のベルは鳴っていないから、時間の余裕があるのだろう。
(クンニリングスからシックスナインになって、正常位かバックで……うふっ)
まだ眠気は残っているが、奈美子の肉体は甘い期待と昂奮に包まれ出した。
ところが――。一郎の唇は、すぐに離れてしまい、なぜか彼はティッシュを軽く押し当てている。
次の瞬間、足の先に何か冷んやりしたものが触れた。左足、そして右足に、それを通してふくらはぎから膝へと何かをはかせられている感じだった。
「あ、あなた、何……?」
眠気混じりの声で奈美子は言った。
「いい子だから、じっとして、まだ寝てていいんだよ」
「何してるの、ねえ……うふん、いやよ、変な悪戯しちゃ」
お尻を持ち上げられ、まるでオムツでもされたような感じだ。奈美子はクックッと笑いながら頭をもたげて、下半身を見た。とたんに奈美子は、悲鳴をあげた。
「な、何それ……」
思わず起き上がって、下腹部をマジマジと見た。すっかり目が覚めてしまった。
黒いビキニパンティのような物を、はかされてしまったところだった。
「貞操帯さ」
と一郎は、ニヤリとして答えた。
「て、貞操帯って……」
「決まってるだろう、奈美子が浮気できないように、こうやって、オ×コちゃんをふさいでおくのさ」
「そ、そこ、何してるの?」
「鍵をかけとくんだ」
「鍵を……!」
奈美子は驚きの声をあげ、笑うどころではなくなった。
「で、でも、おしっこ、する時は?」
「大丈夫、排泄口は開いているから。さあ、鍵をかけたぞ。これは僕が持ってるからね」
「そんなア、いやよ、貞操帯だなんて、ひどい、あなたはあたしを信じてないのね」
「心は信じてるけど、身体のほうはね。この肉体は、かなり男好き、好色だからな」
「あんまりだわ、あなたを愛してるのに」
「この鍵を持ってると安心なんだよ。奈美子、僕の身にもなってくれ。女ざかりの色っぽい妻を残して大阪で一人暮らし、今頃奈美子は悶々と身体の疼きに耐えかねて、他の男のモノをくわえこんでるんじゃないかと、嫉妬と妄想でオチオチ眠れやしない。そうだろう?」
「ええ……」
「わかってくれるね」
一郎は奈美子のパンティを、貞操帯の上からやさしくはかせると、奈美子を柔らかく抱き締めた。
「わかったわ」
「できるだけ早く帰って来るようにするよ。休日の他にも、本社に用事がある時は、必ず寄るからね」
「きっとよ」
「今週の週末、金曜は無理だけど、土曜の夕方か夜には帰って来るからね」
「その時、はずしてくれるのね」
「もちろんさ、いっぱい舐めまくって、いっぱい可愛がってあげるからね」
奈美子は、コクンとうなずいた。あどけなくチャーミングな笑顔に戻った妻を、一郎はいとしそうにギュッと抱き締めた。
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