官能小説販売サイト 内藤みか 『禁断のフェロモン〜しゃぶって許して!〜』
おとなの本屋・さん


内藤みか    禁断のフェロモン〜しゃぶって許して!〜

目 次
フェラチオデパートガール
したがり運転免許
弟のお肉棒
誘われて女の蜜
女教師のお豆
桃色パソコン指導

(C)Mika Naito

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   フェラチオデパートガール

  1 紳士服売場の掟

 菜乃子は、試着室の前で、お客様が着替えるのを待っていた。
 銀座の老舗の丸風デパートであるだけに、日曜日となると、かなり人出がある。最近、景気が悪いため、デパート内では販売キャンペーンが張られていた。大口の契約を頂戴した社員には、毎日、金一封が送られるのだ。今月はボーナス月間でもあるので、金額は通常の倍額の二万円である。
 日用品売場から紳士服売場へ異動になった菜乃子にとっては、初めての日曜日だ。ここはひとつ、売り上げに貢献して、売場でも一目置かれてみたい、と気を張っていた。
 高卒でデパートに入り、ずっと日用品を担当してきたが、口が達者で販売上手なのを買われて、今回、紳士服へと辞令をもらったのである。デパートの中でも花形売場だけに、菜乃子は鼻が高かった。
 自分の童顔に似合わぬ大きなバストとヒップが、男の目を惹きつけるだろう、と菜乃子は少しだけ成績には自信があった。にこやかな笑顔で、たくさんのスーツを売りさばき、報奨金をたくさんせしめて、この冬のスノーボード費用を稼ごうと狙っていたのである。
 幸先良く、菜乃子に商品の説明を求めてきたのは、お金を持っていそうな老紳士である。白い髭と、銀縁の眼鏡が、いかにも山の手の知的老人という感じだ。
(冬物衣料をたくさんお買い上げいただいちゃおう!)
 張り切っている菜乃子は、老紳士にコートやジャケットを数点勧め、試着室へと押し込めた。だが、老紳士はなかなかドアを開けて出て来ない。
「……お客様? いかがですか?」
 菜乃子は優しく声をかけた。中からゴソゴソという衣擦れの音がして、しばらく後に返事が来る。
「すまないが……うまくチャックが上がらないんだけど、やってもらえないかな」
 最近の洋服の仕組みは複雑な物もあるため、着替えに戸惑う人も多い。菜乃子は明るく、
「はい、それでは失礼いたします」
 と答えて試着室のドアを軽くノックし、中をのぞいた。
 そこには、白い大きなブリーフを丸出しにした老紳士の姿があった。
(きゃっ!)
 男性の下着姿を正視するのは流石に恥ずかしい。菜乃子は静かに試着室のドアを閉め、ひざまづいて、彼の足首にまとわりついているズボンをずりあげた。
(何よ、ただのスラックスじゃないの。こんなのも履けないなんてリューマチかしら?)
 心ではブツブツ思いながらも、菜乃子は口元を微笑ませ、手を太腿の方にまで上げていった。
 つと、老紳士が菜乃子の頭を掴み、自分の股間へと導いた。
「うっ……」
 一瞬、何が起こったのかわからなかったが、目の前には白い木綿のブリーフがあり、菜乃子の唇の近くには、布越しに少し固くなった肉棒が感じられた。
 老紳士が、小さな声で囁く。
「少し、舐めてくれないか。スーツもコートも買ってあげるから」
 菜乃子が驚いて見上げると、彼の顔は紅潮して目はギラギラと輝いている。
(や、やだどうしよう、このオジイサン、本気だわ……)
 驚いて黙っている菜乃子の態度をOKだと解釈したのか、やにわに老紳士はブリーフを膝にまで降ろした。
 小さめの、紫がかった亀が、少しだけ頭をもたげて菜乃子の唇の前に現れた。
「さあ……」
 老紳士が再び菜乃子の後頭部をグッと押し、ペニスを含ませようと躍起になっている。
「い、いやっ!」
 菜乃子は思いきり彼を押しのけ、試着室のドアを乱暴に開けて売場へと飛び出した。
 そこには、運の悪いことに主任の相川が立っていた。
「何だね、菜乃子クン、大声を出して」
 ジロリと冷たい目で睨まれ、菜乃子は、
「す、すいません……」
 と小さくなった。
 相川は、開けっ放しの試着室に目を光らせた。そこには、むき出しの股間を慌てて手で隠している老紳士の姿があった。
 恐らく、相川は、それを見て全てを悟ったのだろう、素早く紳士の方へ近寄り、
「うちの者が粗相を致しまして、大変申しわけございません」
 と頭を下げ、菜乃子を手招きし
「さ、君もお詫び申し上げて」
 と促した。
(悪いのは私じゃないわ! この変態オヤジなのよ!)
 と、菜乃子は大声で叫びたいところだったが、吊り目気味の彼がジロッと再度睨み付けるので、仕方なく、
「申しわけございません……」
 と頭を下げた。
 主任の登場で、紳士も愚息を引っ込めざるを得なくなり、何とか事は丸く収まった。
 何度も老紳士に頭を下げる相川に合わせて自分もペコペコしながら、
(ふう、紳士服売場って結構、大変なのね)
 と先が思いやられる気持ちだった。

  2 フェラチオ実技

「困るな、キミ」
 閉店後、残された菜乃子は、主任の相川にたっぷり絞られていた。もうフロアには菜乃子達しか残っていない。
「あの人は、うちのお得意様なんだから、少しくらいのサービスはしてやってくれよ」
 相川は厳しい目つきで菜乃子を見据えている。三十歳だが趣味が水泳というだけあって、いかつい肩が、どこか背広から浮き上がっているように見える。
「で、でも、あのお客様ったら、私に……変なことを要求するんです」
 菜乃子は必死に反抗した。拳を強く握りしめ、肩と肩の上に揺れる外巻きヘアを揺らす。
「どうせ変な事って言ったって、舐めろって言われただけだろ? あのオヤジは、いつだってそうなんだよ。素直に舐めてやりゃあ、いっぱい買ってくれるんだぞ」
「そ、そんなこと、私、できません」
 必死で抵抗する菜乃子に、フンと冷たく鼻息を吹きかけ、相川は続けた。
「いっぱい売り上げれば金一封だぞ。ちょっとしたお小遣い稼ぎになるじゃないか。世の中、不況なんだから、ちょっとは貢献してもらわないと困るよ」
 時には色目を使ったりするつもりではいたが、あんなにあからさまなサービスまでしなくてはならないのか、と菜乃子は呆れた。今までいた日用品売場は、ニッコリしていれば済んだのだが、試着室という密室がある分、紳士服の方が過激なのかもしれない。
「このあいだ寿退社した青木だって、あのオヤジに何回もサービスしていたぞ。すっかりナメ上手になったんじゃないか」
「で、でも……」
「そう反抗されても困るよ。君にはまだ言ってなかったが、うちの売場の女子社員は白昼堂々おしゃぶりするっていうのが暗黙の伝統であるんだから。それが出来ないと一人前じゃないんだよ」
 こんな目に遭うとは思っていなかった菜乃子は、呆気にとられて、ただ、その場に立ち尽くしていた。
「テクが上手だと、何度でも客がやってきてくれるぞ。時にはチップもくれるらしい。女ってのは、本当に簡単に金が稼げて羨ましいな、おい」
 相川はジロジロと菜乃子の全身を見た。
「グラマラスなんだな。君みたいなのを売場につぎ込んできて、紳士服の売り上げを伸ばそうというわけか。会社も単細胞だな」
「で、でも、私……やっぱりできません。そんな、その……、しゃぶるなんて」
 菜乃子は、手の平の中に噴き出る汗をぎゅっと握りしめて屈辱感に耐えていた。
 知らなかったのだ。紳士服売場で、こんな猥褻な行為が日中行われていたなんて……。もちろん、菜乃子は処女ではなく、何人かと体験済みではあったが、ゆきずりの男のモノをくわえることには抵抗がある。
 だが、相川は受け入れなかった。
「わがまま言っても困るよ。その分、紳士服売場は給料の待遇がいいんだから。花形売場って言われているだろう? ここでがっちり稼いで嫁入り資金でも作るんだな」
 自分が、いくら反抗しても聞き入れてもらえないということを悟ると、菜乃子は涙目になった。今まで結構マジメに働いてきただけに、こんな販売方法に納得がいかないのだ。
 だが、冷たい相川は菜乃子が泣いていても表情を決して和らげなかった。逆に、
「そんなにフェラチオに自信がないのか?」
 と尋ねてきたくらいだ。
「し、失礼だわ。そんな……」
 菜乃子は顔を真っ赤にし、悔しさに制服の紺のミニタイトの裾を掴んだ。
 相川は皮肉るように、
「どうせやるなら、風俗嬢並みの技術を身につけていたほうが、得だぞ」
 と煽った。
 菜乃子は、あまりの辱めにこんな会社辞めてやる、と一瞬思ったのだが、退職したところで行くところがない。巷は就職難で、なかなか次の勤め先が見つからないということもわかっている。親元を離れて東京で一人暮らししている菜乃子にとって、この仕事を辞めるのは、すぐに生活に影響することなのである。
(どうしたらいいの……)
 逡巡する菜乃子の前で、相川はスルスルとズボンを降ろし、紺のビキニパンツをむき出しにした。
「とりあえず、俺のモノで練習してみな」
「そ、そんな!」
 菜乃子は、うろたえて目線をそわそわさせた。見てはいけないと思ったのだが、ついつい瞳は股間のふっくらと膨張したモノを捉えてしまう。
「ここの売場の女子社員は、皆、俺のモノで練習してきたんだ。みんなやってることなんだから、そう恥ずかしがることじゃないぞ」
 相川は平気な顔をして腰を突き出している。
「……そうだな、ここじゃ何だから、試着室に入ろうか。お客さんには、いつもそこでサービスするんだしな」
 相川はサッサと試着室へ上がり込み、菜乃子を手招きした。
「早くやれよ。とっとと発射させてあげるワザも、販売員には必要だぞ」
 菜乃子は唇を噛みしめた。だが、どうしようもない。主任が命令しているし、どうやら女子社員の皆が通っている道のようだ。
(す、すごくイヤだけど……でも……)
 自分が金一封をせしめて、収入が大幅アップするという魅力も捨てがたい。相川の話では、頑張れば毎日でも報奨金をもらえるほどの売り上げをすることができるという。
(フェラチオで儲けるなんて、ピンサロ嬢になったみたいだけど……)
 やはり、お金には弱い。菜乃子は少し迷ったが、思い切って相川のほうへとローヒールの爪先を向けた。
「やっとやる気になったようだな」
 相川は勝ち誇ったように、膨らんだ股間をかざし、声を出して笑った。
 
 
 
 
〜〜『禁断のフェロモン〜しゃぶって許して!〜』(内藤みか)〜〜
 
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