矢切隆之 女教師・彩子 肛虐授業
目 次
第一章 盗撮の罠
第二章 魅惑のブルマー
第三章 思慕する少年
第四章 悪魔の儀式
第五章 悦虐の声
第六章 悪魔の生贄
第七章 奴隷の刻印
第八章 肛虐の魔宴
(C)Takayuki Yagiri
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第一章 盗撮の罠
1
二学期の初めだった。
杉野彩子が赴任した夢見ケ丘学園では、職員と学生のトイレは別々になっている。職員室から出てからすぐの、廊下の突き当たりに職員用のトイレがあった。
横浜郊外にあり、創立三十周年の伝統を誇るキャンパスだが、建物が古いので、トイレはみんな和式だった。
薄暗く長い廊下に、かわいいスリッパの足音が響いた。
走ってきた彩子は、職員用のトイレの階段を走り下りた。放課後のせいか、トイレに人影はなく、あたりはしんとしている。
コンクリートの床が濡れていた。
急いでいる彩子は、手前の木製の戸を開けた。いつもの癖で、中に入ると手は自然に鍵をかけている。
立っているだけで、空気がひんやりした。
掃除のおばさんがトイレ掃除をしたばかりなのか、便器も汚れてはいない。彩子はスカートの裾に手をかけた。
白のブラウスに紺のプリーツスカートは、いかにも清潔な女教師という印象をあたえる。
スカートとスリップの裾を上げた。
パンティストッキングに手をかける。
むっちりした腰に、食い込むようにして白い三角形の布地が覆っている。
白いパンティを膝まで下ろすと、女らしくふっくらとした下腹部が露呈した。白い皮膚の上で、若草が縮れていた。
「ああ、我慢しすぎちゃった」
彩子は白いキンカクシのある便器にしゃがむと、太腿を左右に拡げて突き出した。しゃがんだ恰好なので、白い尻がぐいっと後ろに突き出た。
清楚な容貌に似合わず、二十二歳の双臀はむっちりしている。白桃みたいに豊かに稔った割れ目に産毛が光った。
白いパンティが膝を隠してまるまっていた。背後からみると、女らしい豊臀が豊かな曲線を描いて突き出していた。
「ああ……!」
尿道口からチョロリと溢れでてきた。
思わず吐息をつくと、次の瞬間、和式便器から真下に向かって、おびただしい虹がかかった。
虹と同時に、羞ずかしい音が響きわたった。
水洗とは違って、水が流せない。だから、おしっこの音が響くのが、彩子は耳を塞ぎたい程羞ずかしかった。
いままで、音楽室で秋の合唱コンクールにそなえてコーラスを教えていたのだ。なかなか部員の呼吸が合わなかった。
タクトを振っていたときから、ずっと膀胱に溜まった羞ずかしいものを我慢していた。
便器に当たって、なまあたたかい液体が撥ねかえった。いつまでもつづく黄金色のしぶきだった。
――おしっこを我慢するって、どうしてこんなに羞ずかしいのかしら。ああ、それにしても、ずいぶん出るわ。
しゃがんだ丸い尻がピクリと痙攣した。果実がむれたような、甘い薫りが便器で撥ねあがった。
滝が落ちるようなしぶきが音をたてる。教養ある若い女がするにしては、あまりに羞ずかしい量だった。
とめどもなく溢れる聖水が便器にはねかえった。うつむくと、便器に当たったしぶきが甘く匂った。
尻を丸出しにして、彩子は瞼を閉じていた。
「ああ、まだ出る、いやだわ」
もう尽きようかと思えた泉から、とめどなく噴きこぼれる。
いつも彩子は、トイレにしゃがむと、自分が動物の牝になった気がする。少女の頃から、おしっこをするのが羞ずかしかった。だが、羞ずかしいといって、我慢して溜め込むわけにもいかない。
それにしても、おびただしい量だった。コーラスの練習をする前に、ジュースを飲んだせいかもしれない。羞ずかしいような、うれしいような瞬間だが、生理から解き放たれる悦楽に圧倒される。
和式トイレなので、陶器のキンカクシが美しい女教師の密やかな部分を隠している。だが、もしキンカクシがなかったら、隠れていた若草までが微かな水滴で濡れているのがわかったに違いない。
鮭肉色に艶めいた割れ目が、ぱっくりと割れ、内部からあたたかな聖水が噴出していた。尿道口が火照りを増してきた。
そのときだった。
彩子は耳慣れない音を聞いた。
カシャッ――。
掃き出し口の窓の近くに眼をやると、四角い箱型のものが置かれていた。その箱から、彩子の尻を狙って、眩暈を起こさせるような光が襲った。
稲妻のようにトイレの中が明るくなった。
彩子は思わずくらっとして腰を上げた。
「あ、何なの」
彩子の口から声が洩れた。
その声にこたえるように、掃き出し口の窓の陰に隠れていた手が動いた。学生服の袖をもった白い手だ。
彩子が声を上げたので、その手が何かを掴んで消えた。黒くて四角形の箱みたいなもの。それはいままで気がつかなかったのだが、小型のカメラだった。
だが次の瞬間には、カメラは無くなっていた。
同時に、まるでコウモリの翼のような掠れた足音を聞いた。
「誰なの――?」
立ち上がった女教師の下肢が露わになった。スカートがめくれ、パンティが膝に絡まったままなので、白い豊臀が日差しに光った。
窓から覗くと、男子生徒の背中が見えた。
顔はわからない。だが、黒い背中が小躍りしながら裏門の方に逃げていった。学生服の上の白い首が歓喜していた。
女教師の羞ずかしい放尿写真を撮影したよろこびに、腰までが躍動している。
立ち上がって窓から覗いた彩子は、両脚がすくんだ。
「……いやだわ。おしっこする音まで聞かれてたんだわ。そればかりじゃない。覗かれて、盗撮までされたんだわ」
彩子の心臓は割れそうになり、黒い塊のようなショックが襲った。
いままでに経験したことのない辱めを受けた気がした。ふたたび便器にしゃがんだが、残存している尿はなかなか出てこなかった。
羞ずかしい局部をもろに覗かれたような、また、誰にも覗かせたことのない秘部に、いやらしい棒を突っ込まれたような恥辱で豊臀がふるえる。微かなしたたりが、白い便器の陶器を濡らした。
「こんなことって、ああ、どうしたらいいの?」
彩子はトイレットペーパーをちぎって、濡れている部分に当てた。尿道口から、かすかな滴りがあった。
桃色の肉襞が濡れて、まるで牡蛎のようによじれている。ペーパーで拭うと、敏感な部分がピクリとした。
股間を念入りに拭ってから紙を捨てた。濡れた紙が、雪みたいに便器の底の暗い穴へ落ちていく。
「誰なの、ああ、いやらしい痴漢――」
憤りが胸にこみあげた。
水洗トイレとちがって、水で流せない和式トイレを彩子は恨んだ。
だが、二学期に起こったこのことがきっかけで、彩子は淫らな煉獄に堕ちていくことになる。
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