官能小説販売サイト 騎羽佑起 『痴漢隷嬢 梨花〜陵辱ビデオ屋稼業〜』
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騎羽佑起    痴漢隷嬢 梨花〜陵辱ビデオ屋稼業〜

目 次
序 章 性獣の覚醒
第一章 遭遇し濡れる
第二章 電車内で堕ちる
第三章 姦計に篭絡される
第四章 視姦され乱れる
第五章 役員室で犯される
第六章 性獣に狂わされる
第七章 そして、隷嬢として……

(C)Yuki Kiba

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   序 章 性獣の覚醒

 斎藤英二は、映像・番組製作会社『マントル映像』を経営をしている33歳の自称青年実業家だ。聞こえはいいが、要するにインディーズAVを作っているプロデューサー兼監督、時には男優もこなすといったアダルトビデオ業界によくいる《エロ事師》である。
 浅黒くエラの張った濃い顔立ち、一重で細い目に太い眉毛、大きめの口に分厚い唇。背丈は170センチそこそこだが、肩からがっちりとした厚い胸板をした頑強そうな男である。高校まで体育会系の部活に所属し、AV男優をやるようになってからは、『裸が売りだから』という先輩男優の言葉に影響され、フィットネスクラブで鍛え上げていた。見るからに精力が強そうな感じである。

 彼の通っていた高校は、女子生徒のほとんどいない工業高校。体育会系の部活が盛んで、県下屈指のスポーツ高校だった。部活が厳しかった為か、女性と付き合う事がほとんどなく、妄想を膨らませるだけだけの高校生で、高校三年で部活を卒業してから、友人とソープランドに行き、初めて女を知った。
 その時は、(こんなものなのか)という空しさに似た感じで『女を知った』と喜ぶ友人とは違って、物足りなさを感じた。金さえ払えば誰とでもヤル女が相手だった事が、物足りない何かだと思った。
「あたりまえだろう、ソープなんだから」
 友人から少し馬鹿にされるように言われる。しかし、理屈では分かっていても、物足りない何かを消す事は出来なかった。
〈この次は、やりたい女とヤル〉と心に決めた。しかし、この女とヤリたいと思っても、経験も無く無骨な高校生が口説き落とせる訳も無く、余計に欲求不満をつのらせていった。
 部活も卒業し有り余る精力に、毎日のように自慰行為をしながら妄想にふけっていた。その妄想がエスカレートし、〈嫌がる女を無理矢理にでも自分の物にする〉という内容になっていった。
 彼自身の気づかないまま、心の奥底にあった欲望が芽を出し始めていた。

 斎藤の性癖は、一言で言えば《軽いサディスト》といったところだ。その為か、追い込まれて抵抗できない女を、じっくりといたぶり辱めるといったコンセプトのビデオを沢山作っている。嫌がる女が性感に落ちて行く様が、たまらなく性欲を刺激するのだ。
 そして斎藤は、趣味と実益を兼ねて仕事のない日は、時々電車に乗り痴漢行為を働いていた。
 そのサディスティックな欲求を解消してくれる方法はいくつかあったが、痴漢行為もその一つの方法になっていからだ。しかも、プレイと違って相手が本当に嫌がることがたまらなく心地よかった。この緊張感は、何物にも代え難いと思っている。
 その他にもいろいろな方法で女達を篭絡し、辱める事に愉悦を感じ、その行為を映像化し実益まで得ていた。まさに、悪魔のような性獣である。
 そして、その性癖を目覚めさせるきっかけになったのが、電車内での痴漢行為を目撃したことだった。レイプほどの激しさや昂ぶりはないものの、抵抗しない女をいたぶる快感を覚えてしまったのだ。
 元々、女性に対してシャイで、うまく口説くことが苦手でふられる事が多かった斎藤は、AV男優として何人もの女の体を体験し、SEXへの自信を深めていった。しかし、口先三寸で口説き落として、同意の元にSEXをする事は上手くならず、いつしか好みの女を姦計に落とし、無理矢理に『自分の女』にしていく事に悦びを見出したのだ。
 悪魔的な独占欲と加虐性が一つになり、自身の欲望とそれを満たす方法が一致した瞬間だった。
 それ以来、10数年も飽きもせず痴漢魔として行為を働いてきた。未だに、逮捕暦がないのが不思議なほどである。
 その上、自分が制作しているビデオにも痴漢物があって、そのリアリティの高さからヒット商品となりシリーズ化される程になっていた。
 斎藤は、高校を卒業して上京し映像関係の専門学校に通っていた。田舎育ちで18歳の斎藤が、都会の息苦しいような満員電車にうんざりしていた頃だった。
 電車の入り口の座席側に立っての通学途中、ふと隣を見ると三つ編みをしたセーラー服姿のおとなしい感じの女子高生が、顔を赤らめてうつむいている。
 彼女の後ろには、グレーのスーツを着たサラリーマン風の男が、焦点の合わない感じの目で、ドアの上の広告を見ながらを手をもぞもぞと動かしている。
 挙動不審のサラリーマンが、女子高生の尻を撫でていた。
(痴漢だ!)
 斎藤は、瞬間的にそう思った。思わずその痴漢の顔を見てしまい、そして、何故かすぐに目をよそに向けた。
 正義感から注意するのが正しい事なのは十分解っていた。特に腕っぷしが強そうな恐面の男でもない。それこそ、そこら中にいる《普通のおやじ》にしか見えない。だが、何故かその行為を止めさせたく無かった。
 そんな男に痴漢をされ、その女子高生は何も言わず、顔を赤らめ、ただうつむいて我慢している。
(恐いのではなく恥ずかしがっているようだ。それで声もだせないのか)
 思わず自分もやりたい衝動にかられる。先天的にあった加虐性がむくむくと目覚め始める。田舎では満員電車もなく痴漢というのは都会の噂話の中でしかなかった。しかし、現実の行為を見て、
(どうしてもやりたい、触りたい)
 そう思いながらその女子高生と痴漢を見ていた。
 電車が次の駅に着きドアが開く、乗客が少し降り、彼女も降りる。
(ここで降りるのか)
 自分が触っていたわけでもないのに『残念』という思いが込み上げる。しかし、次の瞬間目を疑った。降りた女子高生が、再び乗る為に先頭で並んでいる。
 彼女は、乗客の乗り降りを利用していったん痴漢から逃げただけだった。
(目の前に立っている女子高生を、どうにか触れるような態勢に出来れば……)
 そう思っていると、発車のベルがなり、自分に向かって彼女が乗り込んできた。
(えっ!)
 一瞬驚いてとっさに身を引くが満員で少ししか下がれない。
 斎藤は、入り口の隅に付けられているステンレスパイプの手摺の上の方を持っている。その女子高生は、その手摺にしがみつくように乗りこんで来る。そして、その後ろから他の乗客も強引に乗ってくる。しかし、彼女はパイプにしがみ付いたまま、身体を小さくしてそこに留まっていた。
 斎藤は、偶然にも彼女の後ろに密着する事になり、思わずやってきたチャンスに興奮し心臓が高鳴った。左手は女子高生の持っているパイプの上の方を持ったままで、右手は彼女の小さな若々しいお尻へ手の甲が押し付けられた状態になっている。そして、右手の方の乗客は、半身になって背を向けている。
 偶然だがこんなありがたい状況はめったにあるもではない。ドキドキとしながらも、手の甲から伝わる柔らかな感じに胸が昂ぶって行く。電車の揺れに合わせて手が動き、張りのあるお尻の感触が手の先から下半身に伝わってくる。そして揺れを利用して意図的に手を動かしてみる。
 女子高生は、手の甲が尻に当たっているのは解っているはずだが、じっとしているだけだ。
(満員のこの状態では仕方が無い)
 と思って、我慢して動かないのか、ただ動けないのか解らない。どちらにしても抵抗する感じは無い。
 やはりこれだけ無抵抗だと、今度は手のひらでお尻の感触を味わいたい衝動が高まる。
(この娘は、声が出せない。大丈夫だ)
 そう自分に言い聞かせ、電車の揺れに乗じて手を反転させ、手のひらをお尻に押し付ける。
 女子高生は、ドキッと少し驚いたように肩に力が入った。左手はパイプを持ち、右手は体の前でカバンを持っている。ぎゅうぎゅう詰めに押しやられた身体が、少しだけ動いたような感じがするが、やはり抵抗する感じも声を出す感じも無い。
 斎藤は、少し緊張しながら手を左右にしながら若いお尻を撫でる。指先からパンティーの位置や尻の割れた部分など、思った以上にリアルに伝わってくる。
 女子高生はうつむいたままで、気のせいかうなじが薄赤く染まっている。
 少し硬い尻の丘を撫で、中指でそっと割れた部分に沿って縦に動かしてみた時、ピクッと余計に力が入り、指をキュッと挟むような感じがあった。
(この娘は尻より割れ目のほうが感じやすい)
 すでに最初にあったドキドキ感がなくなり、初めての痴漢で獲物の弱点を探し始めていた。
 スーッと中指を這わせ、スカート越しにどんどんと奥へ進ませる。身長差がある為、行けるところまで差し込み、引き返す。それを、何度か繰り返した。
 女子高生は、肩を微妙に震わせながら時々、息を止めるようにして力をいれ我慢しているが、息を吐くときに力が抜け、瞬時にして息を止め力を入れる。その繰り返しをしているうちに、だんだんと息が荒くなってきて、動きが少しずつ大きくなっている。
(まさか、感じているのか? 恥ずかしがってるだけじゃないのか?)
 斎藤は、這わせている指を止め、指先でくすぐるように動かしてみた。
 女子高生は、より一層身体に力が入った。それと同時に足を交互に動かしたりし始めたる。微妙な性感と恥ずかしさに全身を小刻みに震わしている。
 その姿を見ながら、斎藤は悦に入り、痴漢行為に没頭した。
(もっと、もっと 辱めたい)
 天性の加虐性が目覚めた瞬間だった。
 電車は次の駅へ到着し、その女子高生は逃げるように小走りで駆けていった。
 別に、直接、秘部を触ったわけでもなく、彼女を絶頂まで導いたわけでもないのに、ホームに立った斎藤は、指先だけで辱めたという妙な満足感とその何十倍もの欲望でいっぱいになっていた。

 初めての痴漢を期に、斎藤英二はエロ事師の道へ進む事になる。
 当時、アダルトビデオが普及し始めたばかりで、アルバイトで撮影現場に出入りするようになったのがきっかけで、学校を中退しAV業界入りした。時には男優をやったり、時にはスカウトとして街で女の子を捕まえてきたりと、全盛期のAV業界を走り抜けた。
 そして、金融業を中心に風俗関係など手広く事業をやっている笹山 剛三と出会い、資金援助を受け会社を設立した。その条件として、性の奴隷となる隷嬢を使った[裏の事業]に協力する事を仰せつけられた。
 そのことは、普段から際どい事をやっていた斎藤にとっては、苦になる事ではなく、むしろ資金面と裏の政治力を背景に動ける為に、問題なくその契約を遂行できていた。それよりも大きな武器を手に入れた性獣は、その全てを使い、己の欲望を満たしていた。
 
 
 
 
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