官能小説販売サイト 高竜也 『ふとい奴』
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高 竜也    ふとい奴

目 次
ふとい奴
 第一章 肉の標的
 第二章 新鮮な獲物
 第三章 才女の淫謀
 第四章 罠の裏側
 第五章 蜜 の 味
 第六章 変身願望
 第七章 肉体賛歌
花神めぐり

(C)Tatsuya Kou

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 ふとい奴


   第一章 肉の標的

 浴室から出て来たひでを鏡の中に見たは、ちょっとはにかみながら秀人の方を振り返った。
 穏やかな笑みを浮かべながら秀人は、腰に巻いたバスタオルを落とした。
 釣られるように視線を落とした美津穂の表情が一瞬凝固し、全身におののきにも似た震えが走った。
 秀人は中肉中背であったが、肉体の或る部分に関しては絶対的な自信を抱いていた。
 相手が小娘ならいざ知らず、美津穂のように性的な経験が豊富であればある程、その効果が大きく、相手に与える印象が強烈であることも熟知していた。
「社長……どうしました?」
「あ、いえ……」
 耳たぶまで赤く染めた美津穂の足元は急におぼつかなくなっていた。
 全裸のまま歩み寄った秀人は、美津穂の肩からバスローブを外すとった体を抱きしめ、耳たぶに熱い息を吹きかけてささやいた。
「その綺麗な手で握って下さい。風呂に入っている時からそう思っていました。そしたら見境もなくってしまって」
 さりげなく女を惑わせるような露骨な言葉を使うのは、いつもながらの秀人のやり方だった。
「さあ、握って……」
 しなやかな美津穂の五本の指がこわばりに巻き付くと、二人は異口同音に「ああ」とうめき声を上げた。
「こんなの初めて……怖いわ」
 美津穂は手の中で脈打つ長大なものの大きさを確かめるように、根元から先端まで何度も握り返して息を弾ませた。
「ぼくも同じことをしたい……いや、触る前にまず見たい。見て、触って……ゆっくりめたい」
 途端に美津穂は膝から崩れ落ちそうになった。とっに抱きかかえた秀人はそのままベッドに運んで横たえた。
「もっと暗くして、お願い」
「男から見る楽しみを奪うなんて残酷ですよ」
 秀人はバストとふくらみを隠そうとする手をじゃけんに払いのけると、両膝の間に割り込んだ。まだ愛撫の手を差しのべたわけでもないのに、栄養の行き届いた女の中心はぐずぐずに濡れ、内股からいんにかけて性臭に満ちた愛液にまみれていた。うごめき、甘美な蜜を垂れ流す女陰は、別の生き物のように見えた。
 美津穂の両脚の間に入り込んで平たくなった秀人は、しばらくの間、ただじっと女の開かれた中心を眺めていた。
 今までの経験から、女は間近に見られるとひどく恥ずかしがる反面、大きな歓びを感じることも知っている。
 全裸でぎょうしているながおか美津穂がまさにそれだった。
 熱い秀人の息がふくらみの上からけいの辺りにかかると、見られる恥ずかしさでもじもじしたが、それとは別に体の奥で何かがトロリと溶け出して、花唇の外に溢れるのを感じた。相反する感覚の中で美津穂は、先程チラリと見た秀人の長大なものを思い浮かべ、それがやがて秘孔を切り裂くように入って来る時の、女だけが知る喜びを想像し、ブルルルッと全身を震わせた。
「そんなに……見ないで」
「さっきも言ったでしょう。見るのは男の喜びの一つだって……」
 こんなに近くで見ているんだぞとばかりに、秀人は亀裂上辺の分岐点を鼻先でこすった。
「ヒイーッ」
 小気味よく尻肉を震わせて、美津穂は悲鳴を上げた。
 
 
 
 
〜〜『ふとい奴』(高竜也)〜〜
 
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