官能小説販売サイト 北山悦史 『暴虐の館』
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北山悦史    暴虐の館

目 次
暴虐の館
相姦媚少女
義姉の淫乳
妖精の悶え
凌辱指南
淫春の秘芯
姪の喘ぎ
妊婦の淫楽
母娘のみつひだ
弓なり嫁

(C)Etsushi Kitayama

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   暴虐の館

     1

 強い雨が降っていた。よしはワイパーをハイスピードにして車を走らせていた。義弟のけいすけを迎えに夜の駅に向かう途中だった。
 悪いけど駅まで迎えにきてくれないかと慶介から電話があったとき、美花子はためらった。行って帰ってきて三十分。それから三十分か一時間かしてまた夫のしゅんすけを同じ駅に迎えにいかなければならない。
(なにもこんな日に遊びになんてこなくてもいいのに)
 カゼが治ったばかり、この一週間で乳児に逆戻りしたみたいに甘ったれになってしまった一歳の娘、を義母に預けて家を出てきた。何も知らない義母は久しぶりに東京の息子が遊びにくるというので、上機嫌で理沙をあやしたりなんかしていた。
 何も知らないというのは慶介が隙を見ては美花子にちょっかいを出したりすることをだった。理沙におっぱいをあげるときに何回か乳房を見せてしまったことがもともとの原因だったのか、ときたまくまがやのこの実家に遊びにくる慶介はすれ違ったりするときに体を触ったり、いやらしい目で誘うようなしぐさをしたりする。
 そんなことを夢にも知らない義母はいつものように慶介が車でなく電車で来たことを不審がり、車をこすって修理中らしいのと美花子が言うと、わざわざこんな雨の中をねえなんて、同情半分、嬉しさ半分で言っていた。美花子に言わせてもらえれば、それだったらこなくたっていいのにということになるのだが。

 滝のようなウインドーの向こうに駅のホームから背を丸めて駆けてくる慶介の姿が見えた。美花子はドアロックを解除した。慶介が助手席に飛び込んできた。冷たい湿気が車内に広がった――。

 家とは反対方向に十五分、慶介がナビゲートした家はペンションのような造りの三階建ての白い家だった。雨でけむる夜陰にぼうっとかすんでいる。新興住宅地から少し離れたところで、まわりにはぽつりぽつりと家が建っているきりだ。中学、高校のときの同級生の家でこの前来たときに忘れ物をしたから、というのが車をここまで走らせた理由だった。
 慶介の指示でクラクションを短く三回鳴らした。ほどなく白い大きなドアが開いて三人の男が出てきた。美花子さんも出てと慶介が言った。美花子はいぶかしく慶介を見た。おれ一人じゃ駄目なんだと慶介が言った。
 車は車庫に入れていたので傘は持ってきていなかった。東京は雨じゃなかったのか、慶介も傘は持っていない。美花子が戸惑っていると傘もささずに男たちがやってきて運転席のドアをノックした。美花子はパワーウインドーを下げた。
「濡れちゃうよ、ほら、早くしないと」
 一人が口早に言ってウインドーの中に手を入れてきて、ロックをはずすなりドアを開けてウインドーを上げた。美花子が、えっ? えっ? と思っている間にエンジンが切られ、キーが抜き取られた。男はその手で美花子の腕を取り、引っ張った。
 美花子は引きずられるようにして外に出た。あまりに突然なことと男の荒っぽいやり方に何かを考える余裕とてなかった。三人の男は美花子を取り囲むというよりはかつぎ上げるようにして玄関に連れていった。実際、美花子の足は地に着いていなかったといってよかった。後ろで車のドアが閉まる音がした。慶介だった。美花子は慶介を振り向きながら中に入れられた。〃とらわれの身〃――わけがわからぬままにそんな思いが頭に浮かんだ。

「美花子さんに用事があるっていうんだ」
 あとから玄関に入った慶介が、にやついてはいるがややこわばった顔で言った。
「そう。おれたちお姉さんにちょっと話があるんだ」
 美花子を車から引きずり出した背の高い男があごをしゃくり、美花子を見下ろして言った。ほかの二人がにやついた顔でうんうんとうなずいた。慶介は二十四だがみんな同じくらいの年格好だ。最初の男がこの家の者らしかった。どの一人もきちっとした仕事に就いていそうな感じではない。慶介も三流大学を出てからずっとフリーターをやっている。

     2

 三階の部屋にかついでいかれた。美花子が叫びながら抵抗し足を縮かめていたので、荷物を運ぶように連れていかれたのだった。広い家の一階か二階に人がいたのかどうか知らない。誰かいれば叫び声ぐらいは聞こえただろう。だが誰も出てはこなかった。
 
 
 
 
〜〜『暴虐の館』(北山悦史)〜〜
 
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