官能小説販売サイト 蘭光生 『生贄ロリータ』
おとなの本屋・さん


蘭 光生    いけにえロリータ

目 次
いけにえロリータ
恋・暗・号――レイプの罠
淫夜のタクシー・ドライバー
赤い蝶
砕かれた聖夜燭キャンドル

(C)K. Ran

◎ご注意
本作品の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。
個人利用の目的以外での複製等の違法行為、もしくは第三者へ譲渡をしますと著作権法、その他関連法によって処罰されます。


   いけにえロリータ

     1

 終ると、じゅんおさむに言った。
「どう? よかったですか、先生?」
 潤子のいつものである。セックスが終るたびにその感想を治に聞くのだ。もう、なれっこになっているとはいえ、治にとってはいささかわずらわしい。
「ああ、よかったよ」
「ねえ、わたしの、名器?」
 これが、次のきまり文句。これが高校二年生の、それも良家の子女のセリフか、と治は思うが、どうやら、これが最近の若い子のごくありふれた反応らしいことを、このごろようやく知った治である。
 わずらわしくはあったが、わけ知り顔のプレイボーイがよくコメントしているように、それほどそれが愚劣な質問だとは思わない。男だって、終ったときに、女によく同じ質問をするではないか。男と女との精神的思考力の差がほとんどなくなりかけている現代においては、当然それくらいのことがあっても少しもおかしくはないはずであった。
 K大学三年のおお治が、たちおか潤子の家庭教師をやりはじめてから、そろそろ一年近くなる。都内の高級住宅地にある館岡家のやしきは、ちょっとしたものであった。潤子はそこの長女だったが、性的にひどく早熟なところがあった。早熟というか、性に対する好奇心が人一倍旺盛というか、とにかく潤子のほうで治を誘惑したというべきだろう。
 治もプレイボーイで、性体験は豊かだったが、そんな彼の女好きの性格を本能的に嗅ぎとっていたのだろう、二人がAからCまでいくのに、ものの半年も要さなかった。
 潤子は初体験だったが、セックスと恋とをはっきり別物だと区別していた。
「先生はカッコいいし、処女を捧げる男性としてはまあまあのところじゃない。でも恋愛とか、結婚とかは別よ。なにしろ、うちは金持ちだし、あたしも金持ちの家に嫁にいきたいもんね。または、オヤジのお目がねにかなった男を養子にするかもしれないし。それはまだまだずっと先のことでしょう。それまで先生とのあいだが続くとは思えないもん。だからこれはあくまでもお遊び。ただのセックスプレイ。先生もそのほうが都合がいいでしょう?」
 というわけなので、潤子は避妊に関しては初体験の少女としては異常なくらいに神経質だった。コンドームは必ず装着させるし、終ったあとは必ず後始末させ、もう一度やるときには、また新しいのを着けさせるくらい気を配っていた。
 最初のころはもちろん、性感はほとんどなかったらしいが、最近になって、ようやく女らしい反応を見せるようになった。そしてそのことから、終るとさっきの質問をするようになったのである。
 潤子の肉体は、治がいままでつき合ってきた女子大生たちとたいして変りはなかった。中肉中背のごく標準の体格であったが、同年輩の少女に比べれば、二、三年分早熟といえるかもしれない。恥毛ももうすっかり生えそろい、みごとな黒い茂みが股間のふくらみを覆っていた。が、なによりもまさっているのは、潤子の性感度の抜群さであった。
 性に目覚めはじめたばかりということもあるのだろう、潤子は、キスしただけですっかり濡れそぼち、パンティの上から指先でやわ肉のスリットを撫であげただけで、愛液がじわっとパンティの布地を濡らすのだった。いわゆる〃おつゆたくさん〃の部類に属するのだろう、性交時における濡れぐあいも、治がいままで抱いてきた女子大生の誰よりも濃度が深かった。
 そして、感度の良さ。
 これは天性のものなのだろうが、大きさはふつうだが、さわっただけでビリッとくるらしい乳房と乳首の敏感さ。首筋から背中へかけて、そっと指先を這わせたり、爪のつるつるした表面でスッとなぞっただけで、全身をふるわせ、体を海老ぞらす。それよりも治を驚かせたのは、クリトリスよりも膣のほうがより性感が強いということであった。
 ふつう、膣にはあまり性感がない、というのが常識であり、性感はクリトリスに集中していると思われているし、治の体験からもまったくそのとおりだった。だが、潤子は逆だった。しかもこの若さで、まだ初体験から半年しかたっていないというのに、彼女は、治の体を膣内に受け入れたときが一番興奮した。
「あうっ! いいわァ! あ、もっと、もっと……」
 まだ使いはじめたばかりだし、週二回の家庭教師の時間に必ずできるというのではないので、そこはまだ狭く、荒れていなかった。それだけに、治にとっては当りも快く、締りぐあいも最高だった。それに、潤子の反応の良さが、男にとってはなによりの刺激剤になる。
 そんな性器の持ち主だけに、潤子は終るたびに、自信をもって治に言うわけである。
「ね、先生。いまの、どうでした?」
 時どき、自分のセックス好きにもあきれるのか、潤子は笑いながらよく言った。
 
 
 
 
〜〜『生贄ロリータ』(蘭光生)〜〜
 
*このつづきは、ブラウザの「戻る」をクリックして前ページに戻り、ご購入されてお楽しみください。
 
「蘭光生」 作品一覧へ

(C)おとなの本屋・さん