官能小説販売サイト 高竜也 『姉は淫妻』
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高 竜也    姉は淫妻

目 次
第一章 衝撃 覗き見た姉の私生活!
第二章 自淫 姉の恥肉をえぐる秘密の玩具!
第三章 炸裂 姉への屈折した邪欲!
第四章 凌辱 姉はレイプで処女を奪われた!
第五章 挑発 Tバックが似合う姉の美尻!
第六章 愉悦 姉を淫らにした異常な過去!
第七章 背徳 そして姉弟相姦がはじまった!
第八章 破局 禁断の欲望を貪った果てに……

(C)Tatsuya Kou

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 第一章 衝撃 覗き見た姉の私生活!

 田村孝之は健康すぎる十九歳の体をもてあましていた。
 東京の夜は、故郷高岡の夜とどこか違って、若者の機能を刺激してやまない特種なエッセンスが含まれているようであった。言い換えれば、いんとうな空気である。
 孝之は布団の上を悶々と転げまわった。予備校の模擬試験が迫るにつれて、切羽つまった心境に追いこまれた若者の唯一の逃げ場は、ありあまる性的な欲望を自らの手で発散させることだけだった。
 おれは溺れすぎる……。
 多いときには、一日に三回もしてしまう。オナニーをはじめる前は、苛々した気分を解消する最良の手段なのだからと自分に言い聞かせて納得するのだが、終わった後はいつも虚しさに襲われ、またやってしまったという後悔の念に苛まれる。自分はオナニー中毒にかかったのではないだろうかという恐怖感が、孝之にはいつもつきまとっていた。
 こんな時間に目が覚めるからだ……。
 夜光塗料で光った置時計の針は、真夜中の一時を指している。明日の朝は早く起きて試験勉強でもしようと思い、床に入ったのが十時である。姉の玲子が、遅く帰ってくる夫、慎介のために軽い夜食を作りながら「もう寝るの?」と、びっくりしたほどである。いつもなら夕食の後、十二時すぎまでは勉強するのが常なのだ。
 孝之は早く寝たことを悔やみながら起きあがると、障子戸を開けて廊下に出た。部屋のなかは暖房が効いているので暖かいが、廊下に出ると襟もとから冷気がスーッとパジャマの下に入りこみ、思わず身震いが出た。
 義兄の勤めるK電子産業は、この業界では先駆者であり、社宅など社員のための厚生施設はかなり古い。富山県の中都市である高岡にさえ、今どきこんな古い家屋は少ないのではないだろうか。二十坪ほどの敷地に建った社宅は、もう二十五年も前に建てられたもので、部屋はすべてふすまや障子戸で仕切られている。特に廊下に面した障子戸は、下半分に素通しのガラスをはめこんだもので、プライバシーの確保という点では、きわめて不完全といえた。
 しかし、孝之にあてがわれた二階の六畳間は、隣りに四畳半の物入れ専用の部屋があるだけで、この古い社宅ではもっとも独立性に富んでいた。孝之が四月に上京する前は姉夫婦の寝室に使われていたのだが、義兄の慎介が「勉強するには静かな部屋がいいだろう」と言って提供してくれたものだった。
 近所には十数軒の社宅があるが、この家はその一番奥に位置していて静かな環境にあった。二階のベランダからは隣接する公園の大きな池が見え、眺めもよかった。
 階下におりた孝之は、足音を忍ばせて台所に入った。そこはキッチンというより、台所と呼ぶのがふさわしい造りであった。設備もまた、戦前の日本家屋の台所を思わせるほど古色蒼然としていた。しかし、姉の工夫で小さなテーブルと三脚の丸椅子が置かれ、そこで食事ができるようになっている。
 明かりをつけた孝之は、テーブルの上にある汚れ物を流しに移動した。義兄が帰ってきて、簡単な食事をすませたらしい。営業部に所属する慎介は、週のうち半分はお得意先の接待に費し、月に一週間は地方出張があった。
 孝之は冷蔵庫から、にごり酒を取りだした。故郷の母が、酒好きの慎介のためにわざわざ知り合いの造り酒屋から取り寄せたもので、十九歳の孝之も、このにごり酒の味には格別な親しみを感じていた。
 孝之はアルコールの力を借りて、また一気に眠るつもりだった。しかし、冷たいにごり酒は胃袋に冷んやりした刺激を送りこみ、かえって頭は冴えてしまう始末だった。
 孝之はたてつづけににごり酒を喉の奥に流しこんだ。気分が昂揚してくる。するとまた、性に対する切ないまでの欲望が頭をもたげてきたのに気づいた。
 下腹部に疼きが生じた。かつて故郷で、高校のクラスメートが教室に持ちこんだビニ本で見た全裸の女の淫らなポーズが脳裏に甦った。しかし、もうその記憶もはなはだ曖昧になっている。若い女だったが、乳房が大きくて、女の大切な部分を覆う恥毛は、まるで熊の手を思わせるほど多かった。
 畜生! やりたいなあ……。
 孝之は女の幻を追った。しかし、彼を嘲笑するように、その幻影は空間に飛び散ってしまう。
 やっぱり、またオナニーするしかないか……。
 孝之は立ちあがった。足もとがふらつく。明かりを消して台所を出た。
 目の前の障子戸の向こうは、大型のテレビが置いてある六畳の居間で、襖で仕切られたその奥の一番広い八畳間が、姉夫婦のプライベートな部屋だった。もちろん廊下からも入れる構造になっている。
 おや?……
 孝之はトロンとした目を障子戸に向けた。素通しのガラス部分から、ほんのりと明かりがもれている。最近つけ換えた蛍光灯の明かりではなく、ほの暗く赤っぽい明かりである。孝之は姉夫婦の部屋に入ったことがあるので、それが行灯型の電気スタンドの明かりであるとわかった。姉は、昔から真っ暗でないと眠れないらしく、高校生時代の彼女は、雨戸の隙間からもれる月の光にも神経を尖らせたものである。
 まだ起きているんだろうか?……
 
 
 
 
〜〜『姉は淫妻』(高竜也)〜〜
 
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