官能小説販売サイト 霧原一輝 『夜のラブ・キャッチャー』
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霧原一輝    夜のラブ・キャッチャー

目 次
第1章 美人秘書との秘密会議
第2章 チアリーダーの太腿
第3章 社長令嬢の激情
第4章 美人マネージャーの告白
第5章 深夜の祝勝会
第6章 男を賭けた二番勝負
第7章 京都の女
第8章 魔球伝授のみつぎもの
第9章 溢れる歓喜の涙

(C)Kazuki Kirihara

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 第1章 美人秘書との秘密会議

     1

 T県O市にあるS自動車工業・本社、昼休みの会議室で、テーブルの前の椅子に座ったかみゆういちろうは美人秘書の濃厚なフェラチオを受けていた。
「うふッ、うふッ、うふッ……」
 前にしゃがみこんで、野太い雁高マラを頬張っている女は、したという。
 肉棹をくわえたまま、邪魔になったウエーブヘアをかきあげて、右耳の後ろに束ねた。いったん神谷を上目遣いに見て、ゆったりと唇をすべらせる。
 その間も、腰のあたりに添えられたマニキュアの光る手は休むことなく働いて、神谷の腰や太腿を撫でることを忘れない。
 いい女である。つくづくいい女だと、神谷は思う。
 三十五歳で総務課の平社員である神谷が、相手にできる女ではなかった。こうなるには神谷がこの会社で築いている特異な地位がものを言っていた。
 S自動車は社内に野球部を持っている。社会人野球チームとしては古豪と言ってよく、都市対抗野球出場の常連でもある。その野球部で神谷は十年、正捕手の座を守ってきた。
 大学を卒業するときには、ドラフト候補として騒がれたほどの有望捕手だった。結局はドラフトに洩れて、社会人野球の名門であるここS自動車に就職した。それから十年、持前の強肩とスラッガーぶりを発揮し、都市対抗野球で準優勝したときには、敢闘賞にあたる賞を貰ったこともある。
 ずんぐりした体格で、顔もおよそ二枚目とは言いがたい平社員が女に不自由しないのも、神谷がテレビの社会人野球中継に登場したことのあるベースボールマンだったからだ。八割がたはそのせいだろう。芸は身を助けるというやつだ。
 設楽万里子とはまだ彼女が総務部にいたとき、地方予選を勝ち抜いたその夜に、応援に来てそのまま祝勝会に残っていた彼女と、勢いで身体を合わせたのだった。
 チュルッと太棹を吐き出した万里子が、
「ふふっ、顎が痛くなる……ほんと、雄一郎のここは問題児ね」
 いたずらっぽく微笑んで、勃起を手であやしはじめた。
 神谷のそれはがっちりした体躯と同様に、太くて長い。勃起すると上反りしてけた亀頭をてらつかせる。市販のチンカップが窮屈なほどだから、人よりは大きいのだろう。
 万里子も最初は痛がったが、今は慣れている。なのにこういう言い方をして、男をからかう。
「先のほうに、朝露が溜まってるわ。ふふっ、玉がどんどん大きくなる」
 小悪魔的な言い方をして、万里子は指でしごく。
 クリアカラーのマニキュアされた細い指を太棹にまとわりつかせ、人さし指を浮かせて乳搾りでもするようにキュッ、キュッと擦りあげる。
 立ち上がり気味のウェーブした前髪が、ととのった美貌に華やかさを加えていた。くっきりと切れ込んだ目尻がほんのりと染まり、いつもながら並ではない色っぽさだ。
「万里子を前にすると、元気が良くなる。こいつはきみが大好きだからね」
「ふふっ、私だけじゃないくせに」
「何か言ったか?」
「いえ、いいの。何でもないわ」
 万里子はふたたび亀頭部を頬張ると、右手を皺袋に伸ばして、やわやわとあやす。
 さらに、根元のほうを握ってリズミカルにしごきながら、それに合わせて顔を上下に打ち振る。
 柔らかな髪質の毛先で下腹部をくすぐられ、ぴっちりと締めた唇と舌で硬直の表面を激しく擦られると、神谷としてもフィニッシュを意識しないではいられなくなる。
 オフィスの昼休みである。会議室といえど、誰が来ないとも限らない。
「ありがとう。準備は整ったから」
 色っぽく瞳を潤ませた万里子を立たせて、下着を脱がせようとする。
「自分で脱ぐ……」
 万里子はタイトミニのなかに手を入れると、腰を振るようにして、パンティストッキングをパンティもろとも引き下げて、ロー・ヒールを脱いだ足先から抜き取った。
「座ったままやりたいんだ。きみのほうで乗っかってくれないか」
 言うと、万里子は口許に微笑を浮かべて、神谷の膝にまたがってくる。
「雄一郎って、見かけによらず意地悪なんだわ。ほんと、こんな男とつきあわなければよかったって、この頃、つくづく思うわ」


 
 
 
 
〜〜『夜のラブ・キャッチャー』(霧原一輝)〜〜
 
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