官能小説販売サイト 高竜也 『ママは双子姉妹』
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高 竜也    ママは双子姉妹

目 次
最初の体験 同級生の美肉が垣間見せた性の螺旋階段
第二の体験 女体の快美と悲哀に満ちた叔母の寝室にて
第三の体験 初めて知ったのは相姦の魔味か哀しみか
第四の体験 ぼくはまだ母の哀しき疼きを知らない
第五の体験 溺れ合い、求め合い、癒し合うぼくたちの罪
第六の体験 熟女が慈しむ若き姦牙にかかった美少女
第七の体験 魔夜、少年が貪ったのは実の母?
第八の体験 お別れは絶頂のなか、二度と会えない柔肌
最高の体験 幻影でなく息子としてママを抱けた日

(C)Tatsuya Koh

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   最初の体験
  同級生の美肉が垣間見せた性の螺旋階段

 いきなりキスされた時、守川陽司はなす術もなく、呆然と立っていた。
 仕掛けてきたのは同じ学年でもクラスは違う、筒井利香だった。
 最初は唇を閉ざしていた陽司も、利香の舌が積極的に上下の唇を割ると、甘美な匂いに圧倒されてだらしなく口を開いてしまった。舌はそのまま口腔内に入りこむと、歯茎を舐めたり、陽司の舌にまとわりついたりもした。
 唇を合わせるのがキスだと思っていた陽司は、美少女と評判の高い利香の活発な舌遣いにオロオロした。それでいて急速に昂る感情を抑えきれずに、強く抱き締めてしまった。
 利香は応じるように身体を密着させた。陽司は衣服越しではあれ、はっきりと乳房の温かみと量感を感じ取っていた。
 そのことを察したかのように、利香の舌はさらに積極的になり、陽司の口腔を自在に攪拌した。
 初めてのキスに、陽司の脳髄が心地よく刺激されていた。体内の血が熱くなって駆けめぐると、当然のように海綿体が膨張してしまった。自分の露骨な欲望を悟られたくないので、腰を引こうとしたが、しっかり両脇腹をかかえた利香の手がそれを許さないばかりか、前にも増して強く引きつけた。
 生まれて初めて、女のふくらみを意識した。そこだけがプクリと盛りあがった感じで、そこもまた乳房に劣らず温かかった。
 ところが利香は、その部分を強調するかのように、ぐりぐりと押しつけてくる。
 体の変化を利香は気づいてしまったかも……。
 悔やむ気持ちは陽司からたちまち消滅した。快い圧迫感がなんとも言えない快感にすり替わるや、陽司はそれまで引けていた腰をグイグイと押しつけていった。
 ふくらみのなんとも言えない弾力性に、我れを忘れた。それに、これまで自在に舌を駆使していた利香の様子に、大きな変化が表われていた。舌の動きが緩慢になったばかりではなく、身体全体の力が抜けて、陽司の支えがないと、崩れ落ちてしまいそうになったのだ。
 どうしよう。どうすればいいんだ……。
 陽司の頭は混乱した。校内に設けられた放送室という異常な場所で起きた初めての体験だっただけに、これから先にどういうふうにことを運んでいいのか、見当がつかない。リードしていた利香の急変に、ただ戸惑うばかりだった。
 このまま中断するのが簡単で手っ取り早い方法だと思う。しかし、せっかくのチャンスを断念するにはあまりにも惜しかった。最初にきっかけを作り、仕掛けてきたのは筒井利香なのだ。
 土曜日の放課後、放送部は来週の学校の日程や、生徒会や運動部などの行事を知らせることになっている。この日の放送当番だった陽司は、授業が終了するとただちに放送室にやってきて、放送を流してから帰り支度をはじめた。
 その時、背後から忍び寄った同じ放送部員の利香が目隠しをした。いい匂いが鼻腔をくすぐったので、すぐに相手が筒井利香だとわかったが、陽司はわざと「誰? 誰なんだよ?」ととぼけながら、後ろに手をのばした。
 短いセーラー服の裾から偶然にも入りこんだ手が、素肌に触れた。さすがにドキリとして素早く手を引っこめたものの、利香はクスクスッと笑っただけだった。
「利香だろ。匂いでわかるよ」
「当たりィ」
 陽司が目隠しの手をはずして振り向くと、間近にいた利香の顔に思わずたじろぎ、一歩後退した。その直後、ニコニコしていた利香の顔から笑いが消えた。
「逃げることないでしょ」
「いや、そんなつもりじゃ……」
 それから先の言葉は、重なってきた利香の美しい唇に封じこめられてしまった。
 そんなことがきっかけでスタートした擬似恋愛劇だったが、終始リードしていた利香が半ば意識をなくしてしまったようになったので、陽司はあわてた。仕方なく強く支えた。
 すると、ぐったりしたはずの利香の手がズボンの前に触れてきた。
 仰天した。陽司にとっては、まさしく青天の霹靂ともいえる事態だった。なのに利香は、小さく笑った。
 手を払いのけることも、相手を突き放すこともできたのに、陽司はそうせず、身を委ねた。今度は陽司がふらついた。強烈な刺激は、かつて味わったことのない快感にすり替わっていたからである。
 利香は、赤ん坊がなにかを求めるような動きで指先をうごめかせていた。もちろん赤ん坊のように単調ではなく巧みに強弱をつけて刺激を送りこんだ。それはジャグラーがボールを操る指さばきのようであり、著名なピアニストが鍵盤の上に躍らせる指さばきのようでもあった。
 陽司は思わず喘ぎ声をあげた。


 
 
 
 
〜〜『ママは双子姉妹』(高竜也)〜〜
 
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