官能小説販売サイト 渡辺ひろ乃 『世界20カ国でヤッちゃった!1〜旅立ち・カリブ海編〜』
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渡辺ひろ乃   世界20カ国でヤッちゃった!1〜旅立ち・カリブ海編〜

目 次
まえがき
旅立ち編〜割礼ペニスに魅せられて
 タイ人のセックス
  〜エロティックというよりアーティスティック
 マイアミ・アメリカ人のセックス
  〜全裸開脚に合掌
カリブ海編〜ゴージャス。金持ち。賑やか。だと思ってたのに……
 ドミニカ共和国人のセックス
  〜ニホンジンは理想の結婚相手
 ハイチ人のセックス
  〜神のための純潔
 キューバ人のセックス
  〜主義の違いは体型の違い
 プエルトリコ人のセックス
  〜最長ペニスのDJと日本語教室
 ベリーズ人のセックス
  〜前戯なしセックスがスタンダード
 メキシコ人のセックス
  〜セックスが下手でも『しょうがない』

(C)Hirono Watanabe

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   まえがき

「世界一イイ男と世界一キレイな海のそばで暮らしたい!」
 そんな思いから世界の快感物件を探し始めてはや五年。アジア、欧米諸国、中南米、中東、アフリカ、と約四十カ国で出会った男性は、

・キャラクター
“極貧・身も心も捧げます”タイプから“富豪・オレと人生を楽しもうぜ”タイプまで

・ペニス
長さ=八センチから二十五センチ
太さ=指二本分からトイレットペーパーの芯以上
色=肉ピンク色から黒紫色
形状=皮なし型からフルカバード型、さらには先の曲がったフック型まで

 と実に様々でした。本書ではその中で特に印象深かった二十カ国を挙げ、私が体験、分析した各国の性愛事情を旅程順に紹介してあります。
 皆様に楽しんで頂ければ幸いです。
二〇〇三年十月 トウキョウ
渡辺ひろ乃

 旅立ち編〜割礼ペニスに魅せられて
   世界快感旅行の始まりはタイ。そしてアメリカで日本女性への大誤解に衝撃を受け…


 タイ人のセックス
  〜エロティックというよりアーティスティック

「ペニスの形状やセックスの仕方は国によって異なる」
 と慶応大学で受けた比較文化の授業では教えてくれませんでした。
 けれどこの五年間、四十数カ国、四百都市余りで私が挿入したペニスは、世界遺産よりもバリエーション豊かだったのです。
 一九九七年五月、銀行を辞め、モデルの仕事も打ち止めだった頃、海外撮影の仕事が舞い込みました。もちろん、事務所を通してではありません。
 私は新宿の路上で拾われたのです。
 行き先はタイ。同行のカメラマンも見知らぬ男性でした。
 常識的には断らなければならなかったのですが、私は何しろ、辛いタイ料理を食べた後の刺激的な排便の快感とアンダマン海の透明度をこよなく愛していたので、ギャラより身の安全よりタダで一カ月間タイに行けるという自分の快楽を優先したのでした。
 滞在二日目、カメラマンはギョーカイ人のお約束として、
「ヤラせろ」
 と、迫ってきましたが、私はその手のことに慣れていたので、
「無理矢理ヤラなくても、一カ月も一緒にいれば、そのうちそういう気分にもなるでしょ」
 と、相手にもしませんでした。
 するとその瞬間、大きなサムソナイトのスーツケースが私の顔をめがけて飛んできたのです。
 そして彼は、頭から湯気を噴き上げながら、
「出てけ! ヤラせないなら出てけ!」
 と、満天の星が輝くタイの夜空に叫び狂ったのでした。
 ケガをするのを恐れた私は、投げつけられたスーツケースの内ポケットに帰りの航空券が入っているのを確認すると、散乱した荷物を慌ててかき集め、ホテルを後にしたのです。
 私の生まれて初めての一人旅は、ここから始まりました。
 ハイヒールにワンピース姿の薄化粧をした女性が、自分の体ほど大きいスーツケースを一人で引きずっていると、どこからともなく親切な男性が現れるものです。
 外国人旅行者だったり、現地のタイ人だったりする彼らに甘えたり、面白おかしく旅話を聞かせお酒や食事をおごってもらう術を学んだりしながら、私はそのうちの一人が絶賛していたピーピー島に向かうことにしました。
 移動につぐ移動で疲れきっていた私は、美しい絵葉書のような小さな島に着くと、飲んで飲んで食べて踊り、気づくと肌の黒い男性の隣で寝ていました。
 真っ暗な部屋で色の黒い男と寝ると顔も見えないのか……これじゃあ、明日、外で会っても分からないかも。
 酔って力の抜けた体でそんなことを考えながら伸ばした手が、彼のお腹に触れてしまいました。
 えっ? 何これ?
 スーパーボールみたいに滑らかで弾力のある肌の感触。理科室の前にあった人体解剖模型のようなくっきり分かれた筋肉の形。ほとんど無いと言っていい体毛――小さい頃から漁をしたり、ムエタイというボクシングをしたりして、自然の中で育つとこういう体になるのかしら……こんな体、見たことない……それに、なんか、ヒンヤリしてる、タイ人は体温低いのかな。
 知的好奇心を抑えられず、私は、六つに分かれた見事な腹筋をそっと撫で続けていました。
「あっ」
 不意に手をつかまれ、握らされたのは、腹筋よりずっと熱く硬い、いきり勃ったペニスでした。


 
 
 
 
〜〜『世界20カ国でヤッちゃった!1〜旅立ち・カリブ海編〜』(渡辺ひろ乃)〜〜
 
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