渡辺ひろ乃『世界20カ国でヤッちゃった！３～太平洋・番外編～』官能小説・電子書籍/おとなの本屋・さん

渡辺ひろ乃　　　世界20カ国でヤッちゃった！３～太平洋・番外編～

目　次
太平洋編～内臓まで犯されて
　タヒチ人のセックス
　　～ゴーギャンも愛した排泄音
　オーストラリア人のセックス
　　～碧い眼の九州男児にイライラ
　日本人のセックス
　　～ナマ、中出し率ＮＯ．１
番外編
　世界ナンパ事情・オンナはこうやって口説かれたい！
　使える！　エッチな英会話
　男女関係ところ変われば
　　～ニッポンの常識は世界の非常識？

(C)Hirono Watanabe

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　太平洋編～内臓まで犯されて
　　　タヒチの開放感に羞恥、オーストラリアの淡泊な情交にがっかり。世界を巡り帰った私の見た日本

　タヒチ人のセックス
　　～ゴーギャンも愛した排泄音

「アヌスに入れたい」
　と言われた時、私は、どういうわけか嫉妬したのです。
　私は、ではなくて、私のヴァギナが、かもしれません。
　私が膣道を締めながら、
「どうしてお尻に入れたいの？」
　と聞くと、彼は
「ヒロノの全てが欲しいからだよ」
　と答えました。
　私のヴァギナは、彼がもしかすると、アヌスの方を気に入ってしまうのではないかと、心配になったのです。
　なぜなら、アヌスはきっとさらにキツく、彼を締めつけてあげられるに違いないからです。それでも私は、
「もう全部、アナタのモノなのに。でも……アナタがそう言うなら」
　と、四つん這いになって尻を高く突き上げたのでした。
　尻の肉が薄く、陰毛はデルタ地帯のみを残して全て剃ってしまっているので、少し脚を広げれば私のアヌスは丸見えです。
「スゴイ、シワの一本一本までよく見たのは初めてだよ。他のオトコもこんなの見て興奮してたのかなぁ」
「そんな、ひどい……」
　尖らせた舌で細かい溝に溜まったメス汁を丁寧にすくいながら、彼はさらに尻の谷を広げるのでした。
「！　あ、ダメ！」
「ダメじゃないでしょ。こんなにヒクつかせといて。さっきはココからもっと太いモノを出したんじゃないの？　音、聞こえたよ。ホントは寝たふりしてただけだからね」
　ニオイも音も筒抜けは当たり前。私達がいる部屋のトイレにはドアがなく、申し訳程度の薄い壁で仕切られているだけなのでした。
　空気さえもジットリと皮膚に絡みついてくる熱帯の島、タヒチでは、住居はプライバシーより何より、風通しの良さを最重視して造られているのです。島の夜は風と木が戯れる音だけが聞こえ、車やサイレンなど文明の音はありません。
　そんな森閑とした中、排泄の恥ずかしい音が部屋に響いてしまうのを恐れ、私は彼が眠りについたのを見計らって用を済ましていたのです。
　日本の女性用トイレには排泄音消しのため擬似流水音装置まで付いています。タヒチ人女性は排泄の様を人に聞かれても厭いとわないのでしょうか。波の引き際に合わせて排尿し、ヤシの実が落ちる瞬間を見計らって排便することができるとは到底思えません。
「イヤ、恥ずかしい……」
　ズブリ。
　節ばった指の感触――。先程の排泄の残片が彼の指についてしまったらどうしよう、と気が気ではありません。
　それでも彼はお構いなしに排泄道をほじり、さらに硬い肉棒をあてがってきます。
「くっ、お願い、これ以上は……ヒッ！！　痛っっ」