高 竜也 母と少年の寝室
目 次
義母と義姉の寝室
母と少年の寝室
兄嫁と義弟の寝室
父と恋人の寝室
実姉と義姉の寝室
(C)Tatsuya Koh
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義母と義姉の寝室
1
さすがお義母さんだ。たっぷりと経験を積んでいるだけのことはある……。
裕一は、何度見ても飽きない多津子のよく練れた女陰に熱い視線を向けて、切ない溜め息をついた。
裕一と多津子は義理の間柄とはいえ、母子である。ともかく超えてはならない一線を超えてから、もう二カ月にもなる。だが、ふたりの関係を知っている者は誰もいない。
裕一の父である健三も、多津子の連れ子で、裕一には義理の姉にあたる美里も、まさか、ひとつ屋根の下で三十八歳の義母と、十七歳の裕一が、こともあろうに体の関係を持っているなどとは夢にも思っていないはずだ。健三も美里も、それぞれの部屋で眠りこけているのだろう。どの部屋もコソリとも音がしない。
だが、特別の造りになっている二階の離れのような位置にある裕一の部屋は、三十分ほど前から異様な熱気がこもっていた。裕一も多津子も丸裸である。それを望んだのは裕一だ。
裕一にはガールフレンドがいる。もちろん、体の関係がある。だが、その娘は、絶対に全裸にはなってくれない。あそこまで通じ合えば、すべてを見せてくれてもよさそうなものだが、と思う。
多津子にそれを望んだ時、初めはさすがにちょっと恥ずかしそうな仕草を見せたが、結局は、裕一の望みどおりの行動をとってくれた。今夜などは、多津子のほうからすすんで服を脱ぎ、裕一まで一緒に裸にしてしまったのだ。裕一の興奮ぶりは、下腹部ですっかり膨張した分身ですぐにわかるが、多津子の興奮ぶりは、少なくとも表情を見ただけでは判然としない。
でも、ぼくにはわかっているんだ……。
裕一は、ふんわりと盛りあがった恥毛の下のやわらかい割れ目が、すでに奥から溢れでた愛液で、ぐっしょりと濡れているという確信を持っている。初めて多津子と関係を持った直後に、秘唇を見せてくれとせがんだことがあった。そして、多津子は異常なほどの執心ぶりを示した裕一にそそのかされたように、体を開いてくれた。その時、裕一は、綺麗に拭きとったはずの膣口が、裕一の体液ではない透明な液体でタップリと潤っているのに驚いて、そのことについて、詳しく義母に聞いてみたのだ。
「女って、見られると妙に興奮するものなのよ。誰もって、わけじゃないでしょうけど」
と、義母の多津子はかすれた声で教えてくれた。それ以来、裕一は、見るという単純な行為に興味を持ち、ガールフレンドと交わる時もわざと下腹部に顔を近づけて、まるで食いいるように秘唇を眺めた。確かに義母の言うとおりで、初めは、しきりにいやがっていた相手も、そのうちに妙に腰全体をもじもじさせて、太腿を切なそうによじらせるようになる。そんな時に、注意深く見つめていると、割れ目の奥の複雑な形をした肉襞の間から、甘酸っぱい匂いとともに、キラキラした露がじわっと滲みでて、みるみるうちに膣口を充たし、時には秘裂の外にまで溢れだして、お尻の割れ目に向かって流れ落ちていく。
女が興奮すると、クリトリスと呼ばれる敏感な突起が膨張して、愛液が湧きでてくることは知っていた。だが、それは愛撫のために、女体が反応するものとばかり思っていた。ところが、ただ見ているだけで、直接にタッチしなくても、女は興奮する。まだ若くて、好奇心の強い裕一は、それだけでも楽しくてならず、女を相手にする時は、以前のようにガツガツと乳房に吸いついたり、秘裂に手を触れたりはしなくなった。まずは、ゆっくりと観察するというテクニックを覚え、それを根気よく実行することにした。
今がそうである。示し合わせた時間に多津子がやってきてから、かなりの時間が経過しているが、まだ我慢強く、裕一は多津子の体に触れていない。ただ、ひたすら眺めているだけである。
そして、指先で湿った花弁を開くと、案の定、淡紅色に染まる多津子の秘裂は、それ自身の吐きだした淫汁にまみれて、時折り小刻みに震えて、今や遅しと長大な若い勃起の侵入を待っている。
裕一は、見ることによって、必然的に義母を焦らすという方法を学んだ。見ている間に、焦れったくなるのか、多津子は裕一を挑発するように腰を振って、女陰を突きだしてくる。そのたびにやるせなさそうに喘ぐのが、裕一にはたまらない刺激となる。本来なら、とつくに体を重ねてしまっているのだが、それでは長い時間楽しめないので、多津子が来る少し前に、自分の手で、一度、欲望を発散させている。こうしておけば、多少の辛抱もできるし、だいいち、体をつなげてからでも長持ちする。
「触ってよ、裕ちゃん……」
とうとう堪えきれないような声が、多津子の美しい朱唇の間からもれた。
「どこに触ればいいの?」
知っているくせに、すでに主導権を握った裕一は、わざと意地悪く聞く。
「あそこ、あそこよ……」
義母の声はすっかり、かすれている。高ぶっている証拠だ。いつもの鈴を鳴らしたような声が、半ば泣き声に変わっている。
「あそこじゃわかんないよ。ちゃんと言ってくれないと」
裕一はすでに、言葉の遊びも前戯になるということを知っている。
「ね、どこさ。言ったら触ってあげるからさ。舐めてあげてもいいよ」
わざと露骨に言ってみる。果たせるかな、多津子は腰を軋ませるようにくねらせ、体の中心をブリッジ状に持ちあげた。
「お願い……触って」
「だからどこを?」
「ああ、もう!…… おま○こよ、おま○こに触って……」
と義母が呻くように言った。
言いながら、多津子はふくよかで張りのある乳房を強く握りしめた。指の間から柔肉が盛りあがって痛そうに見える。だが、実際はその逆らしい。他人の手で愛撫されているように揉みしだいている。義母の放った言葉も仕草も、高校生の少年にはたまらない刺激だ。
「わかった。おま○こだね」
相手をさらに高揚させるために、念押しをすると、
「そうよ、おま○こよ、おま○こ……」
と、まるで壊れたレコードのように繰りかえしながら、二本の指先で尖った乳首をつまみあげた。
裕一がなかなか愛撫をしてくれないために、我慢しきれなくなって、本能的に自ら双乳を握りしめているらしい。裕一は割れ目の縁にいやらしく生えている短い恥毛を、爪の先でこそこそとくすぐった。
「うッ!! うう――ッ……」
多津子が思いきり両脚を開いて、獣のような声をあげる。昼間の美しくて上品な義母を見馴れている裕一には、その豹変ぶりが信じられない。しかし今、目の前で身悶える義母は、もはや欲望に狂う一匹の牝でしかない。
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