官能小説販売サイト 館淳一 『媚肉の報酬〜美女の特別肉奉仕勤務〜』
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館 淳一    媚肉の報酬〜美女の特別肉奉仕勤務〜

目 次
第一章 OLエミ・美味すぎる童貞誘惑
第二章 若妻紀美子・裸身の誘惑
第三章 女子大生まゆか・緊縛の誘惑

(C)Junichi Tate

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 第一章 OLエミ・美味すぎる童貞誘惑

     1

 事務所からの指示で、京太は愛用のマウンテンバイクを駆って最後の客のところに向かった。首都圏のベッドタウン、夢見山市の空はもう暮れている。
 行き先は公園町四丁目のマンション『カーサ・マロニエ』。四〇一号室の住人がオーディオやビデオ機器をつなぐ仕事を頼んできたのだ。
 最近のAV機器は結線が複雑になりすぎ、ふつうの人でも手に負えなくなってきた。機器を新しく買ったり買い替えた時、どうにもならなくて便利屋に助けを求める人が増えている。そうなると京太の出番だ。
 京太は力仕事は苦手だが手先が器用なうえ、工業高校を出ているので家電や電子機器の扱いには強い。事務所にはその部分を重宝がられて、そういう仕事は優先的に回してくれる。もちろん毎日というわけではない。今日など一日、夜逃げした会社のガラクタを運び出す作業だった。
(腹が減ったあ。早く仕事を片づけて帰りたい……)
 そう思いながら『カーサ・マロニエ』に到着した。
 住宅街にある六階建てのこぢんまりとしたマンションである。部屋数は三十ぐらい。各室はそれほど広くなくて、おもに単身者か子供のいない夫婦が入居しているようだ。
 受注伝票には「松坂」と記されているのだが、四〇一号室には表札が出ていなかった。チャイムを鳴らすと、「おう」という男の声がして、ドアを開けてくれたのは五十歳ばかりの中年男だった。この部屋の主だろうか。
 ワイシャツにネクタイという姿だが上着を着ていない。背が高く痩せ気味で眼鏡をかけていて銀髪。印象は大学教授ふうなインテリの感じだが、性格は冷ややかに見える。
「あの……、『なんでもボーイ』から、ご用を承って参りました」
「ふむ」
 中年男は横柄な態度で、度の強いレンズごしにじろりと若者の全身を眺めまわした。京太が着ているのは背と胸に「なんでもボーイ」と白く染め抜いたロゴの入ったブルーのジャンパーにジーンズ。同じくロゴ入りのブルーの野球帽。手には道具箱をさげている。
「よし。まあ、入りたまえ」
 彼が間違いなく名乗ったとおりの人間だと納得がいったのだろう、男は小柄な若者を招き入れると、振り向いて怒鳴った。
「おーい、エミ。便利屋の人が来たぞ!」
「はーい」
 すぐに声がして、女性が出てきた。男よりずっと若い娘だ。
 キッチンから出迎えた女性は二十二、三歳ぐらい。京太より少し年上だ。体型はスラリとした体つきで、靴を履いていないのに京太より背が高い。ハッとするような美人ではないが、目鼻立ちのハッキリした、親しみやすい、愛嬌の感じられる印象の顔立ちをしている。
 彼女は白いブラウスに大きなひらひらしたリボンを結び、ウグイス色のベストに同じ色のタイトスカートという格好をしていた。つまりOLの制服を着ている。
(ここは何かのオフィスなのかな?)
 一瞬、京太はそう思った。中年男は小さなマンションの一室をオフィスに借りている経営者で、彼女は事務員として働いているのだろうか。
「ご苦労さま、さ、入ってください。こっちなんです……」
 さっさとひっこんでしまった中年男にかわって、エミと呼ばれた女性は彼を一番広い部屋に案内した。そこは全然、オフィスではなくて、カーペットを敷き詰めた洋間だった。引っ越してきたばかりらしい。家具らしい家具がなく、壁紙もカーペットもま新しく、まだ生活の匂いがしない。表札がない理由も分かった。そこまで手が回らないのだ。
 隣りあってキッチンがあり、そっちには食卓があり、椅子には中年男が座っていた。ビールの入ったグラスが二つ。この二人は今までキッチンで差し向いでビールを飲んでいたらしい。
(ヘンだな……、オフィスでもないのに、どうして制服を着てるんだろう?)
 エミの後をついてゆきながら、内心、京太は首を傾げてしまった。
「これなんですけど、買ったばかりなんです。もう、いろいろあって、どうやってつないでいいか分からなくて……。お願いできますか?」
 エミは部屋の隅に置かれている大型のテレビやらさまざまなオーディオやビデオの機器を指さした。京太は仕事をする目になってざっと検分した。必要なコードや部品の類はすべて揃っている。彼の役目はただつなぐだけだ。
(これは楽勝だ。三十分もあれば済む)
 料金は一時間単位だから、早く片づけられる仕事はありがたい。
「分かりました。ではさっそく……」
 京太は仕事にとりかかった。エミはその姿を見届けると、
「じゃあ、お願いしますね……」
 そう言ってキッチンのほうに戻っていった。さっきの中年男と何か話があるらしい。結線作業をすすめながら京太の関心は自然にエミという娘に飛んでゆく。
(どういう関係かな)
 彼らの年齢はふた回り以上も離れている。だとしたら父親と娘だろうか。娘が家を出てマンションでひとり暮しを始めた。それが心配で様子を見に来た父親だとしたら、二人の関係は説明がつく。
(でも、どうしてあの人は自分の部屋でOLの制服を着ているんだ?)
 分からないのはそこだ。それに、ビールを飲みながら会話を交わす態度は、どうも父と娘のなれなれしさという感じではない。別ななれなれしさだ。
(としたら……愛人同士か)
 もともと京太は好奇心が強い。二人の男女は彼の好奇心をくすぐらずにはおかなかった。
 しばらくして男の携帯電話が鳴った。彼が何やら受け答えしてから、
「エミ、困ったことになった。ちょっと急用だ。帰らにゃならない」
 そう言うのが聞こえた。
「えーッ、部長。そんな……。ひどい」
 エミがすっとん狂な声をあげた。
「どうにも仕方がない。おれも残念だが」
 中年男とエミは何やら言いあっていたが、やがてスーツの上着を着、ブリーフケースをさげた男が玄関のほうへと向かっていった。見送る彼女が不満そうな声で何かをさかんに訴えている。
(部長、と言ってたな。やっぱり……)
 二人は愛人関係にある。明らかに同じ職場の上司と部下だ。男には家庭がありそうだ。
 ドアが閉まり、廊下をエミが戻ってきた。落胆したような顔つきだ。彼女はしばらくキッチンにいてグラスの類を片づけていたが、ふいに京太の存在に気がついたように居間へとやってきた。
「どんな具合ですか……?」
 AV機器の背後にもぐりこんで、コード類のジャングルと格闘している京太に声をかけた。その声も表情も元に戻っている。
「え、ああ、もう終りです」
「そうですか。あまり面倒なことでなければいいけど……あら」
 京太の作業の様子を見ようと体を近づけてきた拍子に、彼女の体が大型のスピーカーの上に置いてあったドライバーに触れた。それは床に落ちた。
「おっと」
 京太がそれを取りあげようと手を伸ばすと、ちょうど目の高さに彼女の膝があった。
 もともとかなりミニの制服のスカートだから、しゃがみこんだことで腿の上のほうまで裾がたくしあがり、まん前にいる京太の視線を二本の太腿の間に誘い込むような形になった。つまり、京太の目の前にスカートの奥の光景がさらけ出されたわけだ。
(わっ……!)
 それは思わず息を呑むような、かつて京太が見たことのない、衝撃的な光景だった。


 
 
 
 
〜〜『媚肉の報酬〜美女の特別肉奉仕勤務〜』(館淳一)〜〜
 
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