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蘭 光生    美 教 師

目 次
美 教 師
女教師・狂乱艶技
肉楔に啼く人妻
よって、たかって
拾った女
淫の系譜
おれたちの生贄
わが青春の……

(C)K. Ran

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   美 教 師

     1

 自分の担任の女教師を強姦しようと思いたったのは、友人の家でスタンガンを見せてもらった時だった。
「これが例のスタンガンさ。見たことないだろうが」
 悪友の大久保茂が、黒いその器具をわたるに見せびらかした。
「へえー。あの、五万ボルトの高圧電流で失神させるっていう、あれか? どうしたんだよ、こんなものを?」
「兄貴が買ったんだ。ルポライターやっている兄貴さ。仕事で取材したついでに買ってきたみたい」
「で、使ったこと、あるのか?」
「まさか。それにどんな肉体的反応があるかみんな知りたがっているんだけど、みんな怖がってさ。実験台になる奴、一人もいないんだ。どう、自分の体でためしてみるか?」
「冗談じゃねえ。おれはマゾじゃねえからな」
 手にとって、スイッチを入れると、バババババという小さな放電音とともに、青白い美しい稲妻が、スタンガンの両極を生き物のように細い青い光の糸をくねらせてふるえていた。
「へえー。こいつを三秒間相手の体に押しつけるだけで、相手は気絶するわけか」
「肩か腰か腕の三カ所ぐらいしかやっちゃだめらしい。心臓や頭蓋骨にやると、ほんとにいかれちゃうんじゃないかな」
 その青白い、わずか数センチの放電された稲妻を見ていた時、青山亘の脳裏に、担任のはぎ先生の美しい顔が浮かんだ。
 そうだ。こいつで先生を失神させて、裸にして……。
 そう思っただけで、急に股間がむくむくとふくらみ、ジーンズの中で男の芯が硬く張りつめてくるのを感じていた。
「おい、こいつ、一、二週間、貸してくれないか?」
「一、二週間ね。これ、おれんじゃないんだよね。ま、兄貴は買ってきただけで全然使ってないから、一、二週間ぐらいはいいんだけどね」
「じゃ、貸せよ」
 大久保はちらっと亘を見た。
「でも、相手がお前じゃあな。お前、人に借りたもの、かえしたためしがないじゃねえか」
「…………」
 そう言われると耳が痛い。小学校時代から悪ガキで、弱い者苛めが大好きな上に、弱い生徒や手下の仲間から、欲しいものがあると片っ端からとりあげては自分のものにしてきた亘である。いま、中学三年になっても、相変わらずのワルぶりを発揮しては、弱い者をいたぶったりものを召しあげている。悪友の大久保茂とは同格のワルなので、彼には被害を与えていないが、もしかすると、彼に借りたものはかえさないですますということもあり得るにちがいなかった。それを見すかされて、亘は返事に窮したが、いったん谷萩先生の白い裸身を犯す妄想を抱いてしまったいま、その執着を忘れることはもう不可能に近かった。
「な、いいだろう? きっとかえすからよう」
「じゃあ、抵当代わりに保証金を出せば貸してやるよ」
「いくら?」
「これは三万八千円したそうだから、四万円てとこだな」
「そんな金出すくらいなら、買ったほうがいいよ」
「じゃ、買ったら?」
 が、それもバカバカしかった。
 たった一度、それを使って先生をレイプすればいいのだから、借りてやったほうがよほど安あがりであることはたしかである。万一、やみつきになって、スタンガン魔として次々に女をレイプするということはとても考えられない。いくらワルでも、そんなことをすれば、すぐにバクられ、暗い人生を歩むことになるのは目に見えている。
 その日は結局、そのまま帰宅したが、その夜、亘はさっきの妄執にとり憑かれ、眠りつくまでの間、闇の中でその妄想を次々と頭の中で繰りひろげては、一人で興奮し、二度も自家発電をしたくらいであった。
 今年の春からHR担任になった谷萩先生は、まだ教師になってから三年目の若い女教師だった。抜けるように白い肌と美しいつやのある声、そして優しい黒い瞳と、しなやかで豊かな黒髪をしている。
 彼女に亘は英語を一年の時から習っていたが、自分のHR担任になったのは今年がはじめてであった。札つきのワルで、いつも職員会の議題になっていた青山亘が、急に鳴りをひそめたのは、谷萩先生が彼のHR担任になってからだった。
 別に意識しておとなしくしていたわけではないが、やはり若く美しい女教師が自分のHRの担任になってから、いつも担任に対しては意識的に反抗的な態度しかとらなかった亘は、なんとなく勝手がちがった戸惑いを感じたことはたしかであった。
 二回も射精したというのに、亘の興奮はおさまるどころか、ますます妄想はその翼をひろげて、亘の官能をひっかきまわした。
 たまりかねて、亘はSM雑誌を引っぱりだすと、グラビアの縛りの写真を眺めながら、三度目の自慰に耽った。
 谷萩先生をこんな具合に縛りあげて、この割れ目をこう左右に押しひろげ、そこにおれのこの熱く火照った奴をねじこんでやるんだ!
 先生の顔が、グラビアの女の顔ととって代わり、裸に剥かれ、ロープでぎりぎりと縛りあげられた谷萩先生が、苦悶の表情を浮かべて極彩色のカラー写真の中で喘いでいた。
 三度目を放出し、さすがにぐったりした亘は、ふとそのSM雑誌を見て苦笑いした。大久保の奴が嫌味をいうわけだ。この本も奴から借りっぱなしになっているんだっけ……。
 ズベ公との肉体関係は二、三度ある。それに裏ビデも、大久保の家で何度か見ているので、そのほうの知識は充分にあった。それに加えて、SM雑誌を大久保からよく借りて読んでいたので、亘は自分にSMの気が多分にあることに気づいていた。だから、谷萩先生のレイプ計画についても、そこにはSM的な責めの妄想がしっかり根をおろしていたのである。
 やっぱり借りることにしよう……。三回もオナニーをして、亘は決心をかためた。お年玉をためて貯金しているので、貯金をおろせば四万円くらいはなんとでも都合がつく。もし、どうしても欲しくなったら、四万円でスタンガンをゆずってもらってもいいと思った。いくら図体が大きくても、中三の身では、買いにいくのもはばかられたし、通販だとなおやばい気もしたからである。
 こうして、青山亘は友人の大久保からスタンガンを借り受け、谷萩先生を急襲する計画を実行に移したのだった。


 
 
 
 
〜〜『美 教 師』(蘭光生)〜〜
 
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