高 竜也 凌辱三姉妹
目 次
プロローグ
第一章 菜津子 恥辱と肉惑
第二章 菜津子 屈辱と興奮
第三章 菜津子 羞辱と悦虐
第四章 章子 無残な侵入
第五章 章子 非情な強姦
第六章 章子 淫靡な結合
第七章 芙由子 陰阜の秘密
第八章 芙由子 自慰の魔力
第九章 芙由子 裏門の鋭痛
エピローグ
(C)Tatsuya Koh
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プロローグ
「いいかね、おれたちの目的はひとつなんだ。それ以上のことは絶対に望むんじゃない。目的を遂げたら、女との関係をうまく持続させるんだ。どんな手段を講じてもかまわんが、警察沙汰になるようなことだけは避けろ。そうさせないようにするのが腕の見せどころだ。おれたち三人が目的を達したら、あとはスポンサーにすべてを委ねる」
「竹田さん……」
二十代の前半と思われる一番若い神谷が、先ほどからしゃべっていた四十前後の上品な顔立ちの男の言葉を遮った。
「なんだ?」
「おれたちの仕事はそこで終わりってことですか」
「おそらくな」
「わりのいい仕事だな」
「そういうことだ。とりあえずスポンサーから、仕事のとっかかり料として五十万円が出ている」
「一人につきですね?」
それまで無言だった三十代の男が口を開いた。暗い陰気な表情をしているが、顔立ちは悪くない。そういえば三人とも美男子である。
「そう、一人につき五十万。仕事が万事うまくいけば、残りの百万もすぐに出すそうだ。米倉君、ほかに質問は?」
「いや、別に……」
三人は竹田が銀行の袋から取りだした百五十万円の金を三等分した。
「竹田さん。スポンサーというのは、いったい誰なんです?」
「それは知らないほうがいい。ちょっと怖い存在だからな」
「そうだよ。おれたちは何も知らないほうがいいんだ。こういうことは、知るとろくなことがない」
「米倉君の言うとおりだ。それでは念のため、仕事の分担の再確認をする。まずおれが長女を狙う。初めだけ、ちょっと神谷君に協力してもらう。米倉君は次女、神谷君は三女。年齢順というわけだ。それじゃ成功を祈る」
こうして三人は別れた。六月のむしむしする湿気の多い夜だった。
第一章 菜津子 恥辱と肉惑
それまで紳士的だった男が、ホテルの部屋に入ると、突然豹変した。ラブホテルではない。副都心にある超一流ホテルである。
「いや! 竹田さん、あなたってそんな人だったの!?」
菜津子は、ほんの一時間ほど前に教えてもらった男の名を叫んで逃げまわった。
控えの間がついた大きな部屋であるが、逃げこんだ場所が悪い。そこには、二つのセミダブルのベッドが並んでいた。
もう逃げ場はない。通りに面した窓は全面がガラス張りで、遠く池袋の高層ビルの明かりが見える。見おろせば、まるで箱庭のように街がひろがり、行き交う車のライトが、光の砂をバラまいたように美しい。
だが外の風景に較べて、部屋のなかでは、殺気だった空気が充満していた。
竹田は端正な表情をひとつも変えずに、菜津子に歩み寄った。
「騒ぐわよ。大声を出すわ」
「どうぞ、ここは最上階で、しかも廊下の突き当たりのスペシャルルーム。少しくらい大声を出したって、他の部屋に聞こえやしない」
「だましたのね」
「だまされるあんたが悪い。諦めるんだね」
「いやっ、絶対にいや!」
菜津子はベッドの上の枕を手にすると、迫ってくる竹田に投げつけた。
しかし、羽毛枕は相手になんの打撃も与えない。竹田が薄く笑って、菜津子の腕をつかんだ。
「ああっ……」
思わぬ痛さに菜津子は表情を歪める。痛みで腕から力が抜けた隙にすかさずかかえこみ、竹田は唇を押しつけた。菜津子は夢中で顔をそむけた。
「舌を噛もうなんて気を起こさないで欲しいな。その前に、あんたの首の骨が折れることになる。できるなら穏やかに相互理解を深めたいね」
言いつつ、竹田は首根っ子をつかむようにして菜津子の顔を引き寄せた。いつでも首の骨を折る構えである。
葉巻の匂いがする唇を押しつけられると、菜津子の抵抗はいっそう激しいものになった。しかし、それもほんの初めのうちだけである。執拗に竹田は唇をこじ開けようとし、とうとう目的を達してしまった。
噛んだら承知しないぞ……。そんな意志がこめられているように、菜津子の首の後ろにかかっている手に力がこめられる。菜津子は耐えた。
粘着力のある舌の動きは、冷静そのものだった。歯茎の後ろをゆっくりと舐めあげる。右から左、左から右へと何度も往復する。それもチロチロと掃くように舐めるものだから、しだいに菜津子は舌が与える刺激を意識するようになった。
いけない、感じちゃいけない……。
そう思いながら、菜津子は男の目的に同化していたのだ。もちろん当の本人は、そんなことに気づいていない。
だが、竹田はしっかり事態を掌握していた。菜津子はすでに身体全体の力を抜いてしまっている。それに、ぴったりと押しつけた胸の動悸が急激に速くなっている。竹田はそっと唾液を送りこんだ。
ゴクリと喉が鳴って、菜津子は相手の唾液を呑みこんだ。息が詰まりそうになっていたので、自然と呑みこんでしまったのだが、次々と唾液が送りこまれると、菜津子は拒むように舌を突きだした。すかさず竹田の舌が絡む。しばらくの間、舌と舌がせめぎ合ったが、やがて菜津子の舌は翻弄されたように、男の舌のなすがままになってしまった。
長い時間、二人は立ったまま抱き合っていた。菜津子は、かつてこれほど鮮烈なキスの洗礼を受けたことがなかった。キスの味がこれほど甘美なものとは知らなかった。それだけに菜津子は狼狽した。
どこかで何かが、期待するようにコソリと蠢いた。それでも菜津子は、まだ完全に理性を失っていなかった。だから、あわてて男の身体を押し戻そうともがいた。だが、かえって前よりも強い力で、がっちりと抱きすくめられてしまった。
そのとき、男が突きあげるような腰の動かし方をした。ゴツゴツと硬いものが、菜津子の下腹部のヴィーナスの丘を直撃した。
あっ、アレだわ……。
菜津子の脳裏を、勃起した男の肉茎がよぎった。恋人だった男と別れて一年以上がすぎていた。財産目当ての男だったが、セックスのテクニックは抜群だった。
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