官能小説販売サイト 高竜也 『姉はスチュワーデス』
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高 竜也    姉はスチュワーデス

目 次
第一章 美しすぎる獲物
第二章 処女別涙の瞬間
第三章 邪悪な侵略者
第四章 おぞましき贈り物
第五章 不敵な命令、素敵な生贄
第六章 裂き貫かれた菊蕾
第七章 甘美なる姉弟相姦
第八章 白い恥丘、紅い恥唇
第九章 罪深き狂悦の時間
第十章 蝕まれた三姉弟

(C)Tatsuya Koh

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 第一章 美しすぎる獲物

 浴室を出て階段をあがるとき、智史はほのかに香水の匂いが漂っていることに気づいた。
 あっ、お姉さんが戻っている……。
 勉強の連続で疲れきっている智史の身体中の細胞は、姉が帰ってきたことだけで、急に生き生きと甦ったようであった。小さいときから、何かにつけて、五つ年上のなしではいられなかった智史は、高校二年生になった今でも、久未子を自分の一番身近な存在としてとらえている。
 NAS(NIPPON・AIR・SERVICE)の国内線のスチュワーデスをしている久未子は、フライト勤務がつづくと、何日間も不規則な生活になることがある。朝の早いフライトのときなどは、前日から空港近くのホテルに泊まるため、今夜は三日ぶりの帰宅であった。
 智史は身体にバスタオルを巻いただけの格好だったが、一刻も早く姉の顔を見たくて、ほどけそうになる腰のあたりの結び目を手で押さえながら、二階の自室の隣りにある久未子の部屋に向かった。ドアが半分ほど開いて、なかから明かりが暗い廊下にもれている。
 ずいぶん遅い時間だな……という思いがあった。いつもなら帰る前に必ず電話をかけてくるのに、今夜に限って電話がなかった。智史は姉からの電話を心待ちにしていただけに、はぐらかされたような、突然のプレゼントに心から驚いたような、なんとも不思議な思いを抱いていた。
 午前零時はとっくにまわっている。
「お姉さん……」
 小声で呼んでから、半開きのドアを押してなかを覗いた智史は、まったく違った世界に足を踏み入れたように、一瞬、我が目を疑った。
 確かに姉はいた。だが、いつもの清楚でしとやかな姿ではなく、二十二歳の白く熟れた肉体を覆うのは、申しわけ程度の下着だけで、ベッドに横たわっている久未子には羞じらいのかけらさえなかった。
 智史は棒立ちになったまま、衣服やハンドバッグの散乱している室内を見まわした。強盗でも入ったのではないかと思ったからである。
 しかし、その形跡はどこにもなく、香水の匂いに混じって、アルコールの匂いが智史の鼻腔をくすぐった。父や母の誕生日にワイングラスを傾ける姉の姿を見たことはあるものの、酔った姿など一度も見たことのない智史は、何か悲しい異変が起きたのではないかと、うつ伏せになっている久未子に近寄った。
「お姉さん……お……」
 つづけて声をかけようとしたとき、久未子が大きく寝返りを打った。そのちょっとした行為が、姉思いの智史の心のなかに、悪魔の矢を放つ結果となった。シルクサテンのランジェリーは、きわめて薄い素材でできている。智史は、ブラジャーの下で息づく乳房も、ショーツの下の黒い翳りも、一瞬のうちに瞳のなかにはっきりと焼きつけてしまった。
 十歳くらいまでは久未子と一緒に風呂に入っていたので、姉の裸についての記憶がかすかにある。スリムでしなやかな肢体と、股間を淡く彩った繊毛……その頃はまったく邪心のなかった智史は、特別に女体を意識したことはなかったが、十七歳の今ではわけが違う。
 勉強や学校のことを離れると、性的な欲望に悩まされ、ついつい自慰に耽ってしまう。そのときの対象は、テレビに登場するアイドル歌手や美少女タレントでなく、いつもきまって久未子である。
 内向的な性格で、自分の気持ちを上手に発散させることの下手な智史には、異性の友人はいない。四十五歳になる母はともかく、異性らしい異性といえば、久未子しかいない。姉に対しては、怖れや尊敬といった感情は当然のこととして、それ以上に、という気持ちが強くある。それはいつしか年頃の少年の心に、憧憬という感情を植えつけていった。
 その対象である姉が、奔放な姿を目の前にさらしているのだ。
 きっちり股間に食いこんだショーツの上の翳りを見たとき、不覚にも勃起した。一度力を得た若いペニスは、容易なことではおさまらない。バスタオルの緩い結び目が解けて、湿気を吸ったタオルが、バサリと足もとに落ちた。
 智史は剥きだしになったペニスを、まるで他人のもののように眺めた。猛り狂った勃起は間欠的に震えながら、先端からジクジクと透明の露を滲ませている。ひきつれによる疼痛と快感が、智史の頭を麻痺させた。
 これがあのなかに入る……。
 熱い視線を、薄い布地で覆われた盛りあがったヴィーナスの丘に送った。疎毛の一本一本が、曲がりくねった迷路のようにショーツの下で縦横に走り、濃い中心の部分が、切れこんだように一本の筋になっている。
 あの下に……アレがある!……
 震えながら、股間を見おろす位置にまで進んだ。久未子の瞼がピクピクッと痙攣した。
 起きたらどうしよう……。
 しかし、恐怖心よりもはるかに好奇心がうわまわった。そっとしゃがみこんでから、改めて両膝で立った。
 いかにもスベスベした感じの太腿のカーブが美しく目の前を流れている。
 てのひらを近づけると、ほのかに熱気が伝わってくる。磁石に吸い寄せられるように、てのひらが太腿にはりついた。
 一瞬、ガクッと太腿が揺れた。
 しかし、少年のてのひらは金縛りにあったように離れないばかりか、まるで夢遊病者が意志なく路上をさまようように、大理石の肌の上を滑った。そして五本の指先が鼠蹊部の谷間に到達すると、いつくしむように撫ではじめる。
 中指の先端がショーツの切れこみの下をくぐろうとしたが、薄い布地にもかかわらず思った以上にきっちり肌に食いこんでいて、侵入がままならない。智史はフーッと大きく息を吐くと、股ぐらから指を遠去けた。息苦しさと緊張感で、長い時間、同じ姿勢を保っていることが困難なのだ。
 智史はベッドの端に寄りかかり、姉の小さな顔に似つかわしくない堂々とした腰に見入った。腰骨がツンと尖って突きでている。その上に、ショーツの縁が引っかかっていた。ピーンと張りつめているので、まるで細紐のようである。左右の紐の中心にある三角形の布地が、女の大切な部分を覆っている。クロッチの部分以外は大部分がレース状になっているので、恥毛がはっきりと見える。レースの編み目の間から数本の毛先が浮きでていた。
 智史は身体をのりだし、顔を突きだすようにして凝視した。頭が痛い。胸が破裂しそうだ。極限にまで膨張したペニスが爆発寸前まで昂っている。
 ぼくは何をするつもりなんだ……。
 そんな考えがふっと頭をもたげたものの、手のほうが動いてしまっていた。恐るおそるかざしたてのひらが、そのままスッポリと女の中心部を覆った。なんともいえないぬくもりが伝わってくると、不思議に気持ちが落ち着いてくる。
 そっと、こねるように揉んでみた。思いのほか柔らかい肉の感触が伝わった。
 久未子が小さく呻いて腰をひねった。しかしまたすぐに、死んだように動かなくなった。
 智史の指はショーツの縁にかかっていた。鼠蹊部と較べると、そこはスーッと指が入りこめるほど緩い。
 再び膝で立って、顔を突きだした。膨らんだペニスがベッドの台に当たって、痛みと快感が頭のてっぺんにまで突き抜けた。ちょっとした刺激で発射しそうなので、あわてて腰を浮かした。途端に前のめりになってしまい、智史の顔が姉の胸のふくらみにぶつかった。
 香料に混じった甘い匂いが、鼻腔をくすぐった。
 これが女の匂いなのか?……


 
 
 
 
〜〜『姉はスチュワーデス』(高竜也)〜〜
 
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