官能小説販売サイト 高竜也 『母・禁断の系譜』
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高 竜也    母・禁断の系譜

目 次
第一章 美しく淫らな恵梨香
第二章 肛交に濡れる亀裂
第三章 欲情が渦巻く部屋
第四章 浴室の危険な秘戯
第五章 母・禁断の前兆
第六章 愉液を迸らせた過去
第七章 処女が散る砂浜
第八章 強姦に応える媚肉
第九章 痴態を覗く刺激
第十章 母子が堕ちる奈落
第十一章 背徳を貪る歓喜

(C)Tatsuya Koh

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 第一章 美しく淫らな恵梨香

 何度見ても飽きることのない眺めだった。いかにも肥沃そうに盛り上がった丘陵と、その下を流れる清洌なせせらぎ……。
 源流は何処かわからない。暗い地形の奥の狭小な洞穴から、どこか甘美な匂いを伴っていつ果てるともなく溢れ出してくる。
 岸辺を彩る草むらはいつもほんのりと湿り気を帯び、渓流の縁は赤褐色の地肌が濡れて、剥き出しになっている。
 環境の変化に弱いとみえて、その辺一帯は、ほんのちょっとしたことにもすぐに反応して地肌はうねり、小川はたちまち泥濘をこねた急流と化してしまう。
 今、そこは少しずつ、ある種の変化が起きはじめていた。流れが、つとに早くなってくる。
「そんなに、いつまでも見てないで……」
 恵梨香が鼻にかかったハスキーな声を出すと、女のように肌理の細かいしなやかな指が伸びてきて、静かに草むらを逆撫でた。
 切れこみの頂点になっている結び目のような柔肉が、淡い茂みと一緒になって、ほんの少しめくれ返ると、それまでその下でひっそり息をひそめていた肉の芽があらわになった。濃い桃色に染まってかすかに震えている。
「雅宏……そんなことを覚えたのね」
 恵梨香の手がシーツの上を滑って、雅宏と呼ばれた少年の股間に伸びてゆく。その先に、まだ大人になりきらない肉の棒が、それでも一人前の男のものに負けまいと気張るように、猛々しく宙を睨んでいた。全体に小ぶりであるが、いかにもみずみずしくて硬そうである。
 心得たように、恵梨香の指が亀頭冠の下を支えて、よじれた皮膚の合わせ目をくすぐった。
「あ、叔母さん……」
 それだけで、もう雅宏は腰をひくつかせて、快感に耐えきれぬように表情を歪めた。無理もない。まだ十六歳の高校二年生である。
「マーちゃん……」
 雅宏が、今度はいつもの呼び名のマーちゃんになっていた。
「――叔母さんじゃないでしょう」
「あ、ごめん……」
「今度叔母さんなんて言ったら、こうだから」
 女の指がしなやかに躍ってこわばりを握ると、表皮全体をスーッと柄元のほうへ引き下ろした。
「あっ、駄目、出ちゃうっ……」
 恵梨香が手を離すと、反転していた表皮は、まるでゴムのようにつるっと元に戻って、半分ほどが亀頭を覆ってしまった。
「もう少したつと、全部剥けるかもね……」
 さもいとおしそうに、女の指先が亀頭の先口を撫でると、まるでそれを待っていたかのように、綺麗な露玉が滲み出た。
「本当に元気がいいんだから」
 ほんの十分程前に、目の前のこわばりの先から、白いものを噴き上げたばかりなのだ。
「しばらくの間、我慢できるわね……」
「自信ないけど……」
「じゃ、触らないわ、いいのね」
「嫌だ……触っててよ、そのままがいいんだ」
「出さない? きっとよ」
「うん」
「そんなこと言いながら、突然出しちゃったりするんだから。まだ口の中が匂う……」
「だって、あんまり気持ちよかったんだもン」
「さ、今度は私のを触って。気持ちよくさせて」
 恵梨香は心もち両脚を広げると、惚れ惚れするように、目の前で揺れている少年の肉棒を見つめた。てのひらに収めると、ドックン、ドックン……と激しく脈打って、今にも爆発しそうな気配だ。
(ほんとうにあのときの勢いったら、もの凄いんだから)
 射出にあった瞬間の、喉の奥がノリ状のもので直撃された刺激を思い出すと、ひとりでに女の恥ずかしい粘膜が震えてしまう。そこを、突然、雅宏の舌先が這ったから、恵梨香は思わず腰を浮かせて少年の顔に陰部を押しつけ、したたかに淫汁を吐き出していた。
「エリさん……」
 雅宏が普段の呼び名で呼んだ。
「なあに?」
 優しく甘い声になっている。
「今、気持ちよかった?」
「うん、とても……」
 好奇心いっぱいの雅宏は、なんでも訊きたがる。だから経験豊富な恵梨香は、できるだけ期待に応えるように返事をしてやる。相手の励みにもなるし、答えること自体、快感の一部分になる。
「だってマーちゃん、とても上手なんですもの」
 雅宏の舌が、いかにも嬉しそうに鼠蹊部の窪みを掃き、熟れた左右の縁どりを這う。けれども決して強くはない。空気をそよがせるように舐めてゆく。しかもせっかちでないから、長い時間、そうやられていると、次第に焦れったくなってくる。
 この焦燥感に耐えるのも悪くないな、と恵梨香は思った。
(この子、段々うまくなっていくわ)
 心地よさそうに、二十八歳の女肉が弾むと、雅宏の瞳は探求心に満ち溢れて輝きを増した。生きた姫貝さながらに、恵梨香の充血した陰部が蠢き、辺りにほんのりと酸っぱいような香りが漂いはじめる。
 鋭い少年の嗅覚は敏感にそれを捉えた。目いっぱい瞳を開いて、少年は蠢く女芯を見つめ、指先で溢れた媚液をすくい、すでに硬く尖ってわななくクリットに優しく撫でつけた。
「あうッ……くっ」
 また女の腰が跳ね、一層濃い溶液が、ひくつく粘膜を押し分けるように滴った。そこを舌先がチロリと掃いた。
「あああ……もっと強く……」
 女の本能が哀願めいた言葉を言わせたが、舌は望み通りに動いてくれない。中心の亀裂から少し離れた辺りを、しきりに行き来するだけである。
 恵梨香にしてみれば、もどかしくてたまらないのだが、反面、とても嬉しい気もする。何故なら、雅宏を男にしたのは彼女自身なのだから……。


 
 
 
 
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