高 竜也 ぼくを狼にした叔母
目 次
第一章 叔母のレッスンが活かされるとき
第二章 童貞喪失は美しすぎる叔母のなかで
第三章 ぼくが初めて女体を昇天させた夢夜
第四章 黒い繁茂がないお嬢様の恥肉
第五章 若すぎる寮長だって女だった
第六章 ぼくの叔母は哀しき未亡人
第七章 初恋の女性と再会した雅やかな夜
第八章 贈り物は剃毛と肛姦
第九章 叔母の身体はぼくのもの
第十章 褐色の美少女が誘う青獣の性
第十一章 金茶色した恥毛の下に潜む赤肉
第十二章 女子高校生がもたらした思わぬ秘密
第十三章 若い二人に共通する欲望と情念
第十四章 ぼくを狼にした叔母・昌美
(C)Tatsuya Koh
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第一章 叔母のレッスンが活かされるとき
「私、処女でいるのに耐えられなくなったの。だからあなたに破ってもらいたい」
高岡陽介は、大西麗奈の家へ行く道すがら、何度も彼女の言葉を思いだしては、頬をつねったり叩いたりしてみた。
やっぱり夢ではなかった。そうして、あの言葉が現実であるのを再認識するたびに、十七歳の少年の全身は、カッカと燃えるように熱くなっていった。
うまくいけば、陽介にとって大西麗奈は二人目の女になる。
「処女だからって、少しも怖いことなんかないわ。今までのおさらいをするつもりで、落ち着いてやれば大丈夫。でも、忘れないでね。どんなときでも女性には優しくってことを……」
陽介にセックスの手ほどきをし、最初の女になった叔母の昌美は、わずか一時間ほど前にそう念を押し、陽介の膨れあがる欲望を三十六歳の豊満な肉体で優しく包んで、心ゆくまで発散させてくれたばかりだ。若い陽介が麗奈と交わる直前に暴発しないよう、適切な処置をとってくれたのである。
だからといって陽介は、身も心もすっきりしているわけではない。
大西麗奈も陽介と同じ十七歳。高校ではチアリーダーとして活躍している。
スリムでありながら、バストも腰も余分な肉をつけたかと思われるほどバーンと張っている麗奈の華麗なリーダーぶりは、都内にある高校の応援部でも有名で、系列校の応援にも駆りだされるほどなのだ。
陽介は一時期、野球部に所属していた。しかし、半年ほど前に肩を故障して退部してしまった。野球部にいた当時、麗奈とは何度か話をしたことがあるが、それほど親しかったわけではない。
「処女を破って」と懇願されたのは数日前のことで、校内の図書館でばったり出会ったときだった。
「なんでおれに?」
「だって、あなたは口が固そうだから……」
好きというのではなく、たったそれだけの理由で選ばれたことで、陽介はむしろホッとした。叔母から受けた緻密な性のレッスンを、いつか誰かに試してみたいと思っていた矢先だったから、すぐにオーケイしたものの、はっきりいって自信はなかった。
だから昌美には、正直に報告した。
それに対して昌美は太鼓判を押してくれたのである。
夏休みの終わり近くに叔母と甥の垣根を越え、男と女の関係になってから、ちょうど三ヵ月がすぎていた。
「他流試合をするには絶好の相手じゃないの」
昌美はそう言って、快く陽介を送りだしてくれた。どこまでも優しくて話のわかる、若くて美しい叔母だ。
恵比寿駅を見おろすところにある昌美の超高層マンションから、代官山にある麗奈の家までは、歩いて十五分ほどである。
陽介を玄関で迎えたとき麗奈は風呂からあがったばかりで、素肌の上にバスローブを羽織っていた。白い胸の谷間がひどく眩しい。
陽介は家にあがると、そのまま麗奈の部屋に案内された。
変な気どりや遠慮がないのがうれしかった。なにせ、陽介がこの家を訪れた目的ははっきりしているのだ。
すぐに麗奈を抱き寄せてキスをした。せっかちにならないよう自分を戒めながら、じっくりと麗奈の唇を舐めた後に、舌と舌を絡めて味わった。
麗奈の体にわななきが走りはじめた。いい感じだった。
キスという単純な行為であったが、若い陽介の分身は早くも硬直していた。まだ男を知らない処女の麗奈が、そのことに気づいたかどうか判断はできないが、陽介は腰を少し引いて二人の下半身に空間を作り、膨張した肉棒を悟られまいとした。
けれども期待と興奮状態にある麗奈は、夢中でしがみついて息を荒げる。バスローブの前が緩んで裾のほうはひろがり、柔らかな下腹部や魅力的な恥肉のふくらみが、ジーンズを通して肉棒に心地よい生温かさを伝えてきた。
ペニスはますます猛り狂いはじめた。その疼痛が、やるせない性感となって脳髄を刺激する。
一方、同じような現象が、処女を与える側の麗奈にも、確かに起きていたのだ。
一年前、つまり高校一年生のとき、麗奈は家庭教師の大学生に、強引に唇を奪われたことがある。そのときは煙草のやにの匂いに閉口したものだが、今はまるで違っていた。
陽介の唇が優しく麗奈の唇に重なった瞬間から、体の奥が言いようのない期待感に燃えて、たまらなくいい気持ちだった。だから大した経験もないのに麗奈は、陽介の舌に自分の舌を絡め、彼の口から押しだされてくる唾液を吸いこんだ。
そして、自分の下腹部にゴツゴツした男のものを感じると、麗奈は大きく喘いでよろめいてしまい、もう少しで崩れ落ちるところだった。
麗奈にしてみれば、太腿の付け根の柔肉が激しく震えるのも初めての経験だった。自分の指との密やかな戯れでは、頂点に達する直前、小刻みに震えるだけである。なのに、男に優しくキスをされているというだけで、いかにも物欲しそうに震えるのだ。
それだけではない。淡い茂みの下で女の肉が潤んでくるのを、麗奈ははっきりと感じていた。
むず痒さに耐えかね、麗奈が思わず太腿をよじり合わせた。その行為は逆に、下腹から恥肉を積極的に押しつける結果となった。
「ああ、そんなことされると……」
いったん唇を離した陽介が、喘ぎながら言葉をつづけた。
「気持ちよくってたまんないよ」
そして陽介の手が、はだけたバスローブに割り入って、乳房を柔らかく包みこんだ。
今度は麗奈が喘ぐ番だった。触られたところから、ゾクッとするような衝撃が体の隅々にまでひろがったのだ。
オナニーのとき、もちろん自分で乳房を触り揉みこむことはよくあるが、そこで得られるのとは較べものにならないくらい刺激的で気持ちいいのだ。だから無意識のうちに、麗奈はせがむように押しつけていた。
陽介は丸い双丘を慈しむように揉みながら、蕾のような乳首を指先で優しく擦った。胸のふくらみと乳首を、陽介は巧妙な指さばきで揉みしだいた。
たちまち麗奈が膝をガクガクと震わせて、そのまま後ろにあったベッドに座りこんでしまった。陽介は優しく背中に手をまわして支え、ゆっくりと麗奈の体を横たえた。
彼女が着けていたバスローブは、今や完全に前がはだけてしまい、大理石のように輝く白い肌が全容を現わしていた。
十七歳の女体が、完全に陽介の目にさらされていた。細い体に似合わぬ大きな乳房や、ピンクの花の蕾のような可憐な乳首を、陽介はしばらくじっと眺めていた。
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