山口 香 相姦スクランブル
目 次
第一話 実母姦淫
第二話 相姦の秘戯
第三話 淫交グルメ
第四話 愛欲地獄
第五話 犯され姉妹
第六話 姉弟の喘ぎ
第七話 可愛い性奴隷
第八話 相姦スクランブル
第九話 燃える獣欲
(C)Kaoru Yamaguchi
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第一話 実母姦淫
1
咲子はシャワーコックを捻った。温水が勢いよく飛び出し、髪の毛をふっくらと丸味を持った肩口に張りつけ、背中を流れていく。
〈生理がはじまるみたいだわ〉
胸許を突き出すようにすると、飛沫が乳房を刺激し、埋もれていた乳首が徐々に充血し、脹らみを増してきた。その先端から小刻みな苛立ちにも似たむず痒さが下腹部に向かって走り抜けていく。
「ああっ……」
ドア口に向かってチラリと視線を投げ、両手で肉付きのよい乳房を掬い上げる。そして指先で乳首を挾み込み、転がすように揉み込んでいく。
子供を一人しか産んでいないせいか、咲子の乳房は四十歳になったいまでも、手に跳ね返ってくるほど、弾力性にとんでいた。
先ほど、一週間の地方出張から帰ってきた夫の厚志に勧められるままに飲んだビールの酔いが、全身に気怠さを漂わせている。
〈まもなくあの人のあれがここに〉
下腹部の芯がじーんと熱くなってきた。
その時、ガラス戸がノックされた。
「!?……」
咲子はあわてて胸許を抱え込むと、顔だけを後方に向けた。ドアが細く開けられ、夫の厚志が顔を覗かせている。
「咲子っ、おれも入っていいかな……」
「でも、弘志が……」
「大丈夫だよ。あいつはもう眠ったみたいだったし……降りてはこないよ……」
厚志は身体をすべり込ませるようにして入ってくると、腰に巻きつけていたバスタオルを取りはずした。ドアから腕を伸ばし、脱衣籠に投げ入れる。
〈あらっ、初めから入るつもりだったのだわ〉
厚志の両脚の間には、黒々とした茂みが盛り上がっており、その中央に肉塊が少し脹らみを増して息づいていた。
それを目の端にした咲子は、その場に座り込みたい衝動をおぼえ、下半身が溶けてしまいそうな感じだった。
厚志の手が背後から伸び、胸許を抱き締めている咲子の腕をはずした。そして乳房に手をあて、揉み込むようにして抱き締めた。
咲子は目を閉じ、上半身を厚志の胸板に寄りかからせた。
狭いシャワールームは湯気が充満し、二人の裸体をシルエットのように浮かび上がらせている。天井の淡い照明が、シャワーの飛沫をキラキラと輝かせていく。
「咲子っ……」
厚志の熱い息が肩口のあたりに吹きかけられると、咲子は両腕を垂らしたまま、上半身をピクリと震わせた。
尾てい骨のあたりに猛りを増してきたペニスが押しあてられている。その接点が焼けひばしでもあてられたように、カーッと燃え上がっていた。
「あなたぁ……もう出ましょう。あたし湯あたりしそう……」
乳房を揉んでいる厚志の手を引き離し、逃げようとすると、くるりと向きを変えられた。タイル壁に押しつけられ、首筋に腕を絡まれて、のけ反るようにすると唇が重ねられた。
「うっ……」
舌が巻き込まれ、激しく動いていく。そして舌と舌が絡まり合い吸い上げられると、咲子は片手で厚志の背中を抱き締め、一方の手を下腹部に伸ばした。手に馴染んだ熱い猛りを握って、強弱をつけて揉み込んだ。
厚志が腰を揺すり、抱えるようにして咲子をその場に引き下ろした。
二人はずるずるとすべるようにその場に座った。
「ねえ、ここではだめよ……出ましょう。そしてゆっくりとしましょう」
厚志の手が茂みの上を撫で、指先が亀裂にそって這いはじめると、咲子は抑えがたい欲情に襲われた。
両脚を開きぎみにすると、動きやすくなった手がせわしなく女の芽を刺激してきた。
「おねがい、それ以上はお部屋で……」
「だって……もう待てないよ。ほれ、こんなに武者震いしているんだよ……」
咲子の手首を取り、自分の股間に導こうと厚志はあせっている。
〈あたしだって。あなたが一週間も居なかったんだもの――寂しかったわ――〉
「いいわぁ、じゃあ、あたしがここで出してあげる。ねえ、だから後でゆっくり……ね」
猛りを掴むと、その先端を上下にこすり上げた。そして厚志の肩口を押し、その場に横にならせた。
大の字になった厚志の下腹部でペニスは隆々と天を仰いでいなないている。
紅味をたたえた鈴口からは、粘り気を持った体汁がにじみ出ているのか、鎌首の表面がキラキラと輝いていた。
咲子はその先端に口を近づけると、一度大きく息を吸い込んでから、先端を咥えた。
シャワーは咲子の頭と厚志の下腹部に向かって激しく打ちつけはじめていた。
咲子の鼻孔に甘酸っぱい匂いが立ち昇ってきた。
〈いいわぁ。あなたぁ――〉
咲子は目を閉じ、唇で鰓のくびれを挾み込むと、舌先で鎌首を撫で上げていく。唾液は体汁と絡まり、粘り気を増して口中で糸を引いていく。
「うっ……一週間、咲子を抱いていなかったので、溜まりに溜まって、もう爆発しそうだ」
厚志は咲子の頭を押さえつけると、苦し気に下腹部を揺すった。目尻を吊り上げ、頬を小刻みに引き攣らせた。
「いいわよ、いって……あたしの口の中でいっていいわ」
くぐもった声が狭い室内を反響していく。
咲子は腹這ったまま、タイル床に恥骨をこすりつけながら、鎌首を吸いつづける。片手でフグリを揉み込み、より深く先端をのどの奥に誘い込んだ。
息苦しさが襲ってきた。背中を打ちつけるシャワーの激流が一瞬息を殺した。
耳底を鈍い地響きが轟きわたった。徐々に目の前が薄闇に包まれていく。
咲子の頬が張り裂けんばかりに脹らんだ瞬間、鈴口がぱっくり開き、ドロリとした厚志のエキスが、胃袋に向かって射ち出されはじめた。
咲子は意識の遠くなる不安に襲われながらも、狂ったように鈴口から射ち出されるエキスを、音をたてて飲み込んでいった。
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