藍川 京 OL美紗紀 恥悦の履歴書
目 次
一章 不 倫
二章 秘 密
三章 恥 辱
四章 股 縄
五章 調 教
六章 奴 隷
(C)Kyo Aikawa
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一章 不 倫
1
やわやわとしたふたつの乳房を、美紗紀は両手を交差させてつかんだ。まだ白い膨らみに衰えはなく、みずみずしく張りつめている。二十六歳になった美紗紀はスラリとした体型を保ちながら、女としての魅力を日に日に増している。
子供に含ませたことのない乳首は、桜の花びらを散らしたように淡く美しい色をしている。さほど大きくない乳暈は、さらに淡い。わずかに乳暈に沈んでいる乳首は、指先で触れると普通の状態に立ち上がってくる。
手を下ろすと、バスタブにたっぷり張った湯のなかで、漆黒の翳りが海草のようにゆらめいた。決して薄い方ではないが、濃すぎるということもない。底の浅い逆三角形だ。
翳りを指でもてあそんだ美紗紀は、さらに指を下ろし、大きめの二枚の柔肉をふたつに割った。十代のころより花びらが大きくなっている。自分の指で慰めるたびに大きくなってきたのだろうか。それとも、男に抱かれるたびに大きくなってきたのだろうか。
それも、気のせいか、右より左の花びらの方が大きく見える。美紗紀は小さい方の花びらを親指と人差し指でつまみ、軽く引っ張ってみた。ズーンとして妖しい気持ちになる。
すでにシャワーを浴びてきれいになっているが、最後のしあげのつもりで、花びらと外側の陰唇の間のつるつるした谷間を指先で洗った。
やわらかく繊細な女の花園は、どうしてこんなに愛らしいのだろう。男がそれを愛したくなる気持ちがわかる。自分とちがう、このふるふるとした愛らしいメスの器官に興味を持つのは当然だ。
はじめて自分の性器を鏡に映したとき、あまりのグロテスクさに、美紗紀は唖然とした。二度と見たくないと思った。けれど、男を知り、かわいい、きれいだと、そこを誉められているうちに、そうかもしれないと思えるようになった。今では、女の器官ほどかわいいものはないと思えるようになった。かわいく恥ずかしい器官を持っている自分が愛しい。
ここは西新宿の高層ホテルの浴室だ。そろそろ岩月がやってくるころかもしれない。
大学を卒業し、美紗紀が従業員三千名という大手「コスモス電気」に就職して四年になろうとしている。企画部部長の岩月豪太郎と不倫関係になって三年足らずだ。
岩月は仕事ができる男として、それだけの魅力があった。社内の女性に人気のある男が自分と不倫関係にあることを、美紗紀は誇らしい気がしていた。
課もちがうだけに、誰もふたりの関係に気づいていない。
風呂から上がった美紗紀はバスロープだけ羽織り、覗き穴から廊下をうかがった。
岩月は打ち合わせや接待で毎日忙しい。きょうは海外向け照明器具についての打ち合わせと聞いている。
趣味のいい背広にネクタイを締めた岩月が、覗き穴の向こうに現れた。見るからにエリートといった知的な顔をした四十七歳の男だ。
肩のラインまである軽くウェーブのかかった黒髪を掻き上げた美紗紀は、岩月がドアの前に立ってノックする前に、さっとドアをあけた。
「思ったより遅くなったな。待たせて悪かった」
するりと部屋に入り込んだ岩月は、開口いちばんそう言った。
「どこで引っかかってたの? きれいなクラブのママにでも引き留められてたんじゃないの?」
美紗紀はわざと拗ねてみせた。
「たとえ銀座のナンバーワンだって美紗紀にかないやしないさ」
さっそくネクタイをゆるめる岩月は、ふっと大きな息を吐いた。
「いつもオクチが上手なのね」
少しだけアルコールの匂いがする岩月の唇を、美紗紀は人差し指で押さえた。
岩月は唐突に美紗紀をベッドに押し倒した。美紗紀のバスロープの胸がはだけ、白い膨らみが弾むようにまろび出た。
それを見た岩月は、ソフトキスを終えると、すぐさま乳首を口に含んだ。
「あうっ! まだダメ!」
キスをねっちりしたあとでないとくすぐったい。感じすぎる。まだ男に愛される体勢になっていない。
美紗紀は岩月の胸を押しのけようとした。
抵抗され、ますます元気になった岩月は、全体重をかけて美紗紀の下半身を押さえ込み、両手で二の腕をがっしりつかんだ。
乳首がまたたくまにしこってきた。舌先でつつくと、コリコリして、さらに堅く立ち上がってくる。
「あぁう……まだダメ……あはあ」
むずがるように肩先をくねらせながら、美紗紀はたまらないというように喘いだ。
乳首を唇や舌でもてあそばれるたびに、疼きは下半身へと駆けていく。剥き出しの肉芽に、息を吹きかけられてなぶられているような感じだ。
「ねェ、待って……シャワー、浴びてきてよ……ダメったら……くっ」
美紗紀は抵抗をやめなかった。
岩月は強い体臭もないし、汗っかきでもない。ベッドインの前にどうしてもシャワーを浴びてもらわなくては困る相手ではなかった。けれど、ベッドインの前に余裕が欲しい。
今は苦痛に近いくすぐったさから解放してほしかった。
「酒臭いか? 美紗紀は石鹸の匂いがする。アソコもきれいに洗ってしまったんだろう。少しはいやらしい匂いがした方がいいんだぞ」
「バカ……お風呂に入ってきてよ。いきなりじゃ、くすぐったいって知ってるくせに」
「よし、シャワーを浴びるか」
腕を押さえている力を弱めた岩月にホッとした美紗紀だったが、
「いや、やっぱりこのままだ。もう待ちきれないんだ。ムスコはビンビンだぞ」
ふたたびグイと二の腕を押さえ、乳首を口に含んだ。
「あうっ! バカ! せっかち! ダメってば! くすぐったいってば」
美紗紀は総身をくねらせた。
「あまりデカイ声を出すと隣に聞こえるぞ」
コリコリと尖っている淡色の乳首を左右交互に舌でころがし、吸い上げ、唇で甘噛みした。
「はああっ……ダメっ……あぁう」
徐々にくすぐったさが消えていった。
声の調子から、美紗紀が感じはじめたのがわかり、岩月は腹部へと舌先を滑らせていった。
これからいっそう熟した女へと変身していくはずの美紗紀の肌は、みずみずしい果実のようだ。無駄な脂肪もなく、肉をつまんでも指先からこぼれて逃げてしまう。
形のいい丸くくぼんだ臍を舌先でつついたあと、岩月は黒い翳りを顎で撫でた。
女の恥毛の方が男のものよりやわらかそうだが、男より堅い翳りを持つ女もけっこう多い。美紗紀の茂みは普通よりやや濃いめで、女として堅さは普通だ。
縮れの少ない翳りは恥丘を逆二等辺三角形に飾り、外側のふっくらした陰唇もうっすら縁取っている。
岩月は太腿を押し広げた。
「あう……」
脚は百度以上に広がった。ぱっくりと肉の貝もくつろげられた。蜜が柔肉の合わせ目からねっとりと染み出している。大きめの花びらもしっとりと濡れ、岩月を受け入れる準備を整えている。
花びらを猥褻な指で左右に大きくくつろげた岩月は、子宮へと続くパールピンクのやわやわとした粘膜を見つめた。すると肉茎は、単純にピクピクと反応した。
きれいなメスの器官だ。食べてくださいと言わんばかりの秘園を、会陰から肉芽に向かって舐め上げた。
「んんんんっ!」
生あたたかい舌に、美紗紀の腰が跳ねた。蜜は岩月の舌にからめ取られていったが、またたくまに溢れ出し、前よりいっそうじっとりとなった。
蜜壺に舌を尖らせて差し入れた。
「あはっ……」
美紗紀は尻肉をくねらせ、鼠蹊部を突っ張った。白い鼠蹊部は絹地のようにしっとりしている。
あたたかい女壺に入れた舌先を二、三度出し入れした岩月は、ぷっくりしてきた花びらを見つめ、その縁を唇で辿った。
「はあああ……」
もっと、というように美紗紀が喘ぎながら臀部を持ち上げた。岩月は美紗紀のいちばん感じる肉芽を軽く吸い上げた。
「んんんんっ! 豪……」
拳をキュッと握って頭を反り返らせ、美紗紀は眉間に皺を寄せて喘いだ。
「入れて……大きいのを……豪……早く入れて」
まるで小水を洩らしたように、蜜液がとめどなくあふれてくる。岩月が口で受けとめなければ、たちまち蜜は会陰を伝い、シーツに丸い染みをつくるだろう。
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