官能小説販売サイト 山口香 『女子大生砂也子の乱獲』
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山口 香    女子大生砂也子の乱獲

目 次
愛虐牝合わせ
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   愛虐牝合わせ

     1

「これから彼のところへ行くんでしょう?」
 松本さゆりが砂也子の肩口を抱きしめるようにして、ふっ、と耳許に熱い息を吹きかけた。
 その瞬間、首筋がピクリッと引きつり、砂也子の胸にじーんと熱いものがこみ上げてきた。

 ゼミの後、教授を囲んで居酒屋で飲んだ。十数人でワイワイガヤガヤ。
 そのうちディスコへ行こうということになった。
 教授と別れて、みんなでディスコにくり出し思いきり身体を動かした。
『ねえ、一緒しない?』
 なん人かの男たちが声を掛けてきた。
 ディスコで流れ解散になる。一人消えて二人いなくなった。三人、四人とバラバラになっていく。
 いい男はいないな。修二さんのところへ行ってみよう。
 砂也子は踊りながら、関口修二のことを想った。
 居酒屋でビールからチューハイ。そしてディスコでまたビール。酔いが、身体を動かしたことで深まっていく。
 脳裏に修二の顔が浮かび上がり、そのたくましい身体つきも見えてきた。
 うっすらと汗をかいた。尿意をもよおして洗面所にかけこんだ時、個室から男女ペアが出てきた。
 砂也子と目が合うと、二人は照れ笑いをもらして、小走りに逃げ去ってしまった。
 まさか、あの二人は、トイレの中でセックスを!?
 一瞬、砂也子の身体が硬直してしまった。
 放尿を終え、ペーパーを使った時、砂也子の下半身がカーッと熱くなった。下腹部の奥深くでムズムズとした肉のうごめきがわき起こった。
 ああ、修二さんっ。あたしを思いきり抱きしめてっ〜ん。
 胸のうちでさけぶと、砂也子は淫らな想いにあおりたてられた。
 股間に手をあて、腰を円を描くようにして動かしていくとジワーッとネバったものがにじみ出てきた。
 和式便器をまたぎ、仁王立ちのかっこうでタイトスカートを腰までめくり上げ、かべに上体を寄りかからせている。
 割れ目にそって指先を這わせていくと、女の芽がニョキッと、肉ヒダの間から頭を出した。
 砂也子ははげしく指を前後させた。
 修二さん、修二さん。ああっ、修二さっ〜ん。
 声が出そうになるのをのど許で抑えこみ、夢中になってオナニーを行なった。
 靴音がした。男女兼用のトイレである。男二人が話しながら放尿しはじめた。
『オ○○コしたいよ。女のコ、引っかかってこないから、息子がビンビンだよ』
『仕方ない。ソープの姉ちゃんにお世話になるか』
 ジョジョ、ジョーッ。放尿音と一緒に男たちの会話が聞こえてきた。
 砂也子は肉ヒダの奥に指先を沈めたまま、じっと息を止めていた。
 やがて男たちは洗面所から出ていった。
 手にはベトベトしたものがからみついていたが、砂也子の気持ちは鎮まり、白けていた。
 洗面所を出ると、ディスコフロアに戻った。
 さゆりと向かい合ってまた踊った。フロアは満員状態で、残っていた他のゼミ仲間もどこにいるのかわからない。
『出ようか?』
『そうね』
 さゆりにうながされて、砂也子はディスコを出た。
 そして二人はカウンターだけの小さなスナックに入り、飲んでいたのだった。

「砂也子はいいよな。関口さんがいるんだもの。あたしなんか、彼と別れわかれで、まったく男っけがないんだから」
 さゆりの彼は関口修二と同様に、二人のゼミの先輩にあたった。この春卒業して実家に戻り高校教師となっていた。さゆりとは現在、文通状態だということだった。
 砂也子にとってさいわいなことは、恋人である関口修二が都内に就職してくれたことだった。
「夏休みにでも会いに行けばよかったのに」
「向こうは新米教師で、研修やら部活指導でいそがしいし、それにこっちはバイトでね。うまく合わないのよ。だから、またバイブ買っちゃったわ、ふふっ」
 さゆりは砂也子よりけっこう積極的な面がある。
 おそらく彼と別れた状態になってからも、ディスコなんかで誘われ、それなりにあそんでいるのではないか、と砂也子は思っていた。
 カウンターの入口わきには恋人同士らしいペアがヒソヒソと語り合っている。
「いいわよ。砂也子……関口さんのところへ行ったって」
 さゆりがそっと手をのばして、砂也子の太腿をスーッとなで上げた。
 スカートの上からであるにもかかわらず、むずがゆいしびれがワギナに向かって走り抜け、下腹部の奥深くがじーんと熱くなった。
「さゆり、やめてっ……」
「ふふっ……その気になっているな。アソコが関口さんをほしいって、ヒクヒクしているみたいだぞ」
 さゆりもかなり酔ってきた。Tシャツの上にうすいカーディガンを羽織っているが、その胸のふくらみが息をつくたびに波打っていた。
「もう、本当にイヤらしいんだから、さゆりは。あたしちょっと電話してみるわ」
 砂也子はストンッとスツールを降りた。
 その瞬間、スカートの中の空気がゆれたのか、生あたたかいものが下半身を包みこんだ。
「ちょっと電話をお借りします」
 そうマスターに声を掛け、カウンターの奥に置いてあるピンクの電話の前に立った。
 さゆりと目が合った。彼女は充血した目付きで砂也子を見つめ、うっすらと笑みを浮かべた。
 
 
 
 
〜〜『女子大生砂也子の乱獲』(山口香)〜〜
 
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