官能小説販売サイト 山口香 『美唇受付嬢 みだら裏接待』
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山口 香    美唇受付嬢 みだら裏接待

目 次
第一章 姫はじめの夜
第二章 女体の泉
第三章 代理女体妻
第四章 一夜人形
第五章 牝猫の乱舞
第六章 アダムとイブ
第七章 人魚の快楽
第八章 濡れ上手
第九章 天使の陰唇
第十章 子宮の夜明け

(C)Kaoru Yamaguchi

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   第一章 姫はじめの夜

     1

 年末から年始にかけて、砂也子は帰省して、実家の両親や弟たちとのんびりすごした。
 そして四日の今日。昼すぎに上京してきて、自宅のアパートに戻って、ひと息ついてから恋人の関口修二と会った。
 居酒屋でビールを飲みながら食事をして、それからスナックへと流れた。
「泊まっていけよ。いいだろう」
 カウンターの下で修二は砂也子の太腿のあたりをなでつけて、耳許に生あたたかい息を吹きかけながらささやいた。
「ええ、でも、あすの朝、早いの……」
 修二とは十日も離れていた。だから砂也子には欲求が溜まっていた。おそらく修二も自分以上に溜まっているのではないかと砂也子は思った。だから、実のところ修二のところに泊まるつもりだったのだ。
「早いって? 仕事はじめだろう。一緒に出よう」
「着物、着るの。だから美容院に行かなくちゃならないのよ」
「振り袖を着るのか?」
「ええ、レンタルだけどね。あたしたち受付係四人で相談して、会社の了解をもらったの。年始にたくさんのお客さんがくるでしょう。だから会社もよろこんでくれて」
「振り袖か……よし、あすの夜もデートだ。砂也子の着物姿、じっくり拝見させてもらおう。姫はじめはあすの夜にとっといて、今夜はごあいさつ程度にするかな」
 修二は砂也子のタイトスカートをめくり上げ、内腿をなでつけ、股間に指を這わした。
「七時に着付けを予約してあるの。だから修二さんのところに行くと、五時に起きてシャワーを浴びて、六時には出なきゃならないの」
「だったら、早く戻って、砂也子の観音さまに新年のごあいさつをしなきゃならないな」
 修二はグラスに残っていた水割りを一気に飲み干すと、勘定を払って、砂也子の腕を引っぱってスナックを出た。
 タクシーを拾って修二のアパートへ向かう。修二は気持ちの昂りを抑えきれない様子で、運転手の目を盗みながら砂也子の太腿から下腹部に手を這わしつづけていた。
 アパートに着いて、部屋に入った途端、修二は砂也子を抱きしめて、唇を重ねてきた。舌先を砂也子の口内に送りこんで、クネクネとうごめかせる。
「待って……シャワーを浴びさせて」
 先程から刺激されつづけていたために股間のあたりはしめっぽくなっている。ショーツを脱がされたら、臭気が立ち昇りそうな不安があった。
 砂也子は修二の腕の中から逃れた。そして、
「修二さんのパジャマを出しておいて」
 と言って浴室に飛びこんでいった。
 砂也子はすばやく着ているものを脱ぎ捨てて全裸になった。案の定、ショーツの股間部分にはうっすらと染みの輪がついている。
 熱めのシャワーを頭から浴びた。髪型がショートボブなので、髪もすぐ乾くだろう。
 浴室がせまいためにすぐに湯気が充満していった。
 砂也子は全身をしっかりと洗った。
 ビールと水割りの酔いが急速に身体の中を駆けめぐっていく。これから修二に抱かれることを想うと、砂也子の胸は熱いものでいっぱいになった。
 シャワーが身体を心地よく刺激する。乳房が形よく張り出し、乳首の先端からむず痒い痺れが身体の芯部に向かって走り抜けていく。下腹部の奥深くでモゾモゾした欲情のうごめきが湧き起こった。
 浴室を出た砂也子は修二のパジャマを着た。一メートル六十センチ弱の小柄な砂也子には、男物のパジャマは大きすぎてダブダブだった。
「女が男物を着ると、なんともいえない色っぽさがあるな。ムラムラしちゃうよ」
 室内は暖房が効いている。修二はトランクス一枚のかっこうで、敷ぶとんの上にあぐらをかいて、缶ビールを飲んでいた。
「なに言ってるの、早く修二さんもシャワー浴びてきて」
 砂也子は修二の手から缶ビールを取り上げて彼をせき立てた。
 修二が浴室に入って行くと、彼の残したビールをのどを鳴らして飲み干した。
 修二はすぐに浴室から出てきた。下半身にバスタオルを巻きつけただけのかっこうで近づいてくると、いきなり砂也子を抱きしめて敷ぶとんの上にそっと横にした。
「まるでカラスの行水ね」
「年末から正月にかけて、砂也子の身体にごぶさただったからな」
 修二は砂也子の胸許を開いて、上半身をあらわにした。
 うっすらと肉付いた上半身である。まろやかな首から肩、二の腕への曲線。陰影を浮かべた鎖骨とそのくぼみ。椀を逆さまにしたような形のよい乳房。肌の色を少しだけ濃くした感じの幅のせまい乳暈。その中央にピンクの真珠を思わせる乳首が恥ずかしそうに尖っている。
 修二は砂也子の胸許に顔を近づけた。
「ああ……いい匂いだ。砂也子の匂いはミルクのようだ」
 そう言いながら乳房にキスの雨を降らせて、舌先で真珠の尖りをチロチロと舐めつけた。そして、口に含んで転がし、吸い上げてついばんだ。一方のふくらみは強弱をつけてもみこみながらその豊かな弾力性を楽しんでいった。
「あ〜ん、修二さん、いいわっ〜」
 乳首の先端からあま痒い電流が走り出して、子宮のあたりで火花が飛び散った。
「あすの砂也子の振り袖姿、楽しみだな。脱がせたくなっちゃうかもしれないぞ」
 修二は二つの乳房を交互にもてあそんだ。チュッパッ、チュッパッとしめった音をたててついばみ、軽く歯をあてて引っぱった。
「うっ……だめっ……脱がしたらだめよ。着物を着れなくなっちゃう」
 砂也子は肉体を包みこんでくる快感に、思わず身体を反り返して、修二の頭をしっかりと抱きしめた。
 修二は砂也子の腰を持ち上げて、臀部からパジャマのズボンとショーツを一緒に引き下ろした。そして両肢から抜き取ると敷ぶとんの脇にポンと投げ置いた。
 砂也子の下半身があらわになった。上半身と同様にうっすらと肉付き、まろやかであると同時に躍動感もただよっている。
 女の丘はなだらかな傾斜で盛り上がり、太腿の付け根にそって逆三角形に引きずりこまれていた。ヘアは薄めで陰裂にそって縦長のかっこうで生えている。
 修二は砂也子の下腹部に顔を伏せると、ヘアの上からペロペロと舌で舐めつけて、手では太腿をなでさすりした。
 そして陰裂の上部を開いて、肉の芽をつまみ出した。包皮を剥かれたクリトリスは充血して小粒の赤い真珠のようである。
 修二は舌先でクリトリスをチロチロと舐めつけて、口をつけて吸い上げた。
「あっ、うっ〜ん。修二さん、いいわ」
 砂也子はくぐもった声を漏らしながら、裸体をピクンッ、ピクンッと引きつらせた。その姿はまるで若鮎のように生きいきしていた。
 修二の舌先がクリトリスの先端にあたるたびに下腹部の筋肉が引きつり、その余波のように張りつめた乳房が上下して、丸いあごが突き上がった。白い丸顔が上気して紅く染まり、閉じたまぶたはけいれんをくり返し、半開きの口からは白い歯並びが見え隠れした。
 膣口が開かれた。楕円形に広げられた女体の入口ではピンクの肉襞がうごめきながら、蜜液を噴き出していた。
 修二は膣口に口をこすりつけて砂也子の体液を舐め取り、吸い出した。
 下腹部が快感に痺れる。膣道がリズミカルに収縮をくり返していく。子宮が男のものを求めて動きを激しくしていった。
「ああ……修二さん、きて……早くきてっ」
 砂也子は限界を感じてそう叫んだ。そして修二の頭を下腹部で突き上げながら、腰をクネクネと揺すりたてた。
 修二が下半身を包んでいるバスタオルをはずして、両脚の間に膝立ちになった気配を感じると、条件反射のように、大きく空腰を突き上げていった。
 
 
 
 
〜〜『美唇受付嬢 みだら裏接待』(山口香)〜〜
 
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