官能小説販売サイト 香川潤 『年上のひと』
おとなの本屋・さん


香川 潤    年上のひと

目 次
大人たちの淫夢
ロリータボーイ
ハメられごっこ
ぼくらの輪姦学校
性感恋人交換
女家庭教師
美人寮母・絶頂若竹刈り

(C)Jun Kagawa

◎ご注意
本作品の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。
個人利用の目的以外での複製等の違法行為、もしくは第三者へ譲渡をしますと著作権法、その他関連法によって処罰されます。


   大人たちの淫夢

     1

 学生になり親元からはなれてまだ数か月のぼくには想像もできない大人の世界があるのだということを、最近知らされた。
 教えてくれたのは、ぼくのアルバイト先の喫茶店のママとそのご主人だ。いや、教えてくれたというより、むりやり教えられたといったほうがいいかもしれない。
 ぼくにはちゃんと付きあっている彼女がいて、ときどきセックスだってするし、それなりに健全で満足な関係があったのだ。
 彼女とは高校のときから付きあっていて、最初にセックスしたのは二年生の夏だった。つまり、二年前のいまごろだ。
 名前は和美。
 ぼくも和美が最初の女だったし、和美も――彼女がいうには――ぼくが最初の男だった。だから、最初のときはとても苦労したものだ。ぼくは二回も入れるのに失敗して、あせりまくってしまった。そしてキンキンに勃起していたはずのものが、いつのまにかシュンとなってしまったものだ。でも、和美の指が触れたとたん、シャンとなって、三回めにようやく突入に成功したというわけだ。
「いたい!」
 和美はひとことだけ、そういった。
 でも、そのあとはずっと歯を食いしばってがまんしてくれた。処女だったというのは、たぶん本当のことだ。
 それが、ぼくの部屋での最初のセックスだった。
 二回めのセックスもぼくの部屋だった。学園祭の準備で学校から早く帰れたのだ。家にはだれもいなかった。
 二回めのときも、入れるとき和美は、
「いたい!」
 と訴えたけれど、最初のときほどではなさそうだった。
 そうやって、親の目を盗んでは一週間に一度程度のペースでぼくたちはセックスしていた。
 和美がはじめてセックスで絶頂感をおぼえたのは、三年生になってからのことだった。それまでにも、指や口でクリトリスを愛撫してのぼりつめることはあったのだけど、身体をつないだ性交中にオーガズムに達したことはなかった。
「なんだかへん」
 と和美が言うのを、その日、ぼくは聞いた。そして、
「あたし、あたし……」
 と、うわごとのように言いながら、ぼくの背中の肉をつまみあげるようにせわしなく指を動かしたのだ。
「どうしたの?」
 ぼくがたずねると、和美は頭を左右に振りながら、言った。
「ああん、だめ……なんだかあたし……ああ、どっかに行っちゃうよぉ!」
「だいじょうぶ?」
「うん、うん。もっと……もっと……」
「もっと、なんだい?」
「もっと動かして! ああ、強く!」
 なんだかわからないけれど、和美のせっぱつまった様子を見て、ぼくはあわてて腰を強く動かした。すると彼女は、ムンとうなってのけぞり、ピリピリと硬直してしまったのだった。
「すごかった」
 と、あとで彼女はそう言った。
「死ぬかと思った。いつものと全然違った。これがほんとのオーガズムなのね」
 高校の残り一年間、ぼくたちは受験勉強の合間をみては、セックスをした。そして、同じ大学に行こうと誓いあった。
 大学生になってもいっしょにいたいという強い願望があったせいか、ふたりとも志望の大学に進むことができた。晴れて親の目を気にすることなく、ぼくのアパートの部屋で思う存分セックスできるというわけだった。
 大学にはいってからというもの、朝だろうが夜だろうが、用事さえなければぼくたちはやりまくっていた。和美の感じかたもだんだんすごくなってきていて、アパートの隣人に声を聞かれはしないかと心配なほどだった。
 大学に慣れてしばらくすると、ぼくも和美もアルバイトをするようになった。ふたりとも家からの仕送りだけでは足りなかったのだ。それに、お金をすこしためて、ふたりでどこかに旅行に行ってみたかった。
 求人広告を見て、ぼくはある喫茶店に、和美はファミリーレストランに行くことになった。
 喫茶店の名前はケンタウロスといって、ごく小さな店だった。ビルの二階にあって、めったに客なんか来ない。来ても、時間つぶしにマンガを読みに来るサラリーマンか、学生ぐらいのものだった。ママはいつもは店におらず、もう一軒経営しているブティックのほうに出ているのだった。
 ご主人の山崎さんは経営コンサルタントをやっており、出張が多かった。そこで、子どものいないママは気分をまぎらせるために、ブティックのほかにケンタウロスをはじめたらしい。だから、店がはやらなくてもいっこうに気にしていない様子だった。
 ケンタウロスのママが、ぼくにとってふたりめの女になった。
 ママは三十二歳で、ぼくより十四歳も年上だった。でも、まだまだ若々しい印象があった。非常な小柄であることとキュートな顔つきとで、ますます若い印象が強調されたのかもしれない。知らない人は二十五歳より年上には見なかっただろう。
「岡崎くん、カノジョいるの?」
 はいったその日に、ママはそんなことをぼくに訊いた。
「います」
 と、ぼくは正直に答えた。
「同級生?」
「そうです」
「同棲しているの?」
「いえ、同棲までは」
「ということは、セックスはするわけね」
 
 
 
 
〜〜『年上のひと』(香川潤)〜〜
 
*このつづきは、ブラウザの「戻る」をクリックして前ページに戻り、ご購入されてお楽しみください。
 
「香川潤」 作品一覧へ

(C)おとなの本屋・さん