安達 瑶 強制ブルセラ・剥かれた制服
目 次
第1章 予感 狙われた制服
第2章 不安 写された恥態
第3章 恥辱 開かれた肢体
第4章 蹂躙 汚された秘唇
第5章 淫夢 選ばれた天使
(C)Yo Adachi
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第1章 予感 狙われた制服
窓外には、高層ビルの夜景が見えた。深夜なのに、明かりが点いているオフィスもある。あそこで働いてるヒトたちも、あたしと同じ気分かなあ、とベッドに横たわったレイは思った。
彼女の上には、短躯で頭の禿げあがったオヤジが重い躰を乗せて、懸命に腰を使っている。したたり落ちる汗が気持ち悪い。
彼女、水城レイとこのオヤジは、女子高生売春のネットワークを通じて知り合った。資産、身元など確かなオヤジだけが厳選され登録されているネットワークだ。お金が欲しくなればレイは秘密の電話番号に掛けるだけでよかった。女子高生、それもレイのような美少女にならいくら金を積んでも惜しくない、そんなオヤジたちのメッセージが吹き込まれている、会員制の伝言ダイヤルだ。
メッセージに入っていた声はなかなか魅力的で、名前も『谷日出人』と二枚目風の名を名乗った。けっこうカッコイイ男かと思ったのだ。しかし、実物はイメージから程遠く、どちらかというとアメリカの喜劇俳優ダニー・デビートに近かった。だからレイは一回こっきりの『援助交際』にしておこうと思ったのだが、谷の方がめろめろに惚れてしまった。正味三〇分ほどのセックスにしては信じられないほどの金額を押し付けるようにして渡された。是非また逢ってくれと拝み倒されたので、金遣いの荒いレイは、ついつい月二回ほどのペースで会うようになってしまったのだ。
「う。イく……イッちゃうよ……」
荒い息をしながら谷が呻いた。
まったく気の乗らないセックスだから、レイはただの愛想のないマグロ女と化している。
デートの時もそうだ。別にキープしてあるボーイフレンドとの時は笑顔を見せてそれなりに気を使うのに、谷が相手だと、まったく不機嫌な『ブーたれ女』でしかない。
そんなレイなのに、谷がゾッコンになり、高価な食事を驕り服やアクセサリーを嬉々として買い与えるのは、レイが並みの美少女ではないからだ。
切れ長の目はぞくっとするほど妖しく、そのダークブラウンの瞳は見れば見るほど神秘的な光を放ち、男を捉えてしまう。美しく整った眉毛とつんと立った鼻、すっきりした顎のラインはクールで、よく言えば高貴な美しさを感じさせるが、悪く言えばタカビーだ。手入れの行き届いた柔らかい髪は肩まで伸び、ごくわずかにブリーチされて美しい栗色になっている。その髪を頭のうしろで一旦まとめて解き流した大人っぽいヘアスタイルは、パリコレクションのスーパーモデルのようだ。長身でスリムな躰には高価なシャネルスーツが良く似合う。彼女は典型的かつ最高のシャネラーだった。
今、谷が組み伏せているレイは当然の如く全裸だが、その乳房は十七歳の若さを存分に見せつけている。仰向けになってもけっして崩れない形の良いバストライン。ピンク色の乳首はつんと上を向き、全体のボリュームも下品にならない程度に豊かな美乳だ。
男が激しく腰を使うと、ときおり反応して揺らせるウエストはきゅっと引き締まり、ビーナスのように優美な曲線を見せている。
手を這わせればぷりんと跳ね返す弾力のある臀部は、白人女性のように持ち上がっていて、パンツスタイルになるとほれぼれするほど素晴らしいシルエットを見せる。バストもヒップも大きければいいというものではない。美には一定の限度がある。レイのものは、スーパーモデルもかくやと思われるほどの、美の奇跡とも言えるバランスを保っているのだ。
太腿となると輝くばかりの伸びやかさを見せ、そのすらりと長い脚には健康さ、そして野生味さえ溢れている。足首が細いところがセクシーで、名器である証明のようだ。
染み一つない滑らかで白い肌は、ぽとりと落ちた汗も弾きかえす。
まだ十七歳だというのに、後れ毛がまとわりつくうなじの艶めかしさはどうだろう。
若さと容姿だけではない。レイは、お嬢様学校としては超有名なある女子高の二年生なのだ。入学金、授業料ともに高額で、家柄が良くなければ入学出来ず、頭も良くなければ入試に合格しない、そんな女子高の生徒なのだ。とはいえ彼女は下からのエレベーターだが。
これほどの少女は、ざらにはいないではないか。
高額の会費を払って登録しているネットワークで、多くの女子高生を抱いてきた谷だったが、レイほどのクラスの少女に出会うのは初めてだった。思いがけず手に入れた彼女を、谷は絶対に手放したくなかった。レイは高価なブランド品、超高級な外車のようなものだ。連れ歩くだけで、この上なく誇らしい。一緒にいると自分のグレードまで上がった気分になるような、そんな女の一人だ。モデルやタレントや女優と比べても引けを取らない。何よりも若い。その意味で、レイは最高の愛人であり、谷にとっても今まで手にした中で最上の逸品なのだ。
谷は、自分の事をよく判っている。背が低くて毛の薄い、風采の上がらない中年だと思っている。商売一筋の人生だから、高尚な話は出来ないし。だから、レイがどんなわがままを言おうが従順に聞き、高価なものをねだられても言われるままに買い与え、パートの従業員なら一カ月雇える金額をレストランで使ったあげく、レイが一々料理にケチをつけようが、言うなりに下げさせた。そして不機嫌な彼女とベッドに入り、ダッチワイフ相手のほうがまだマシというくらいの味気ないセックスでも、抱けるだけで所有欲を満たされて満足していたのだ。
レイにしてみれば、この谷との関係はひたすら『うざったい』だけだ。逢えば金になるし、泣き出さんばかりに懇願する足元を見るだけで、湯水のように金が沸いて来るのも面白い。いや面白いというよりはサディスティックな快感、それも嫌悪とすれすれの、後味の悪い気分の良さなのだが。
が、ちょっとボリすぎたのか、谷はレイが今日は安全日だと知ると、「今晩だけはずっと一緒にいてくれ」と泣き付いて来た。朝まで居てくれればいくらでも出すという。思い返してみれば、今まではさんざん驕らせてセックスの実働時間は三十分程度だったから、いかに谷がレイにゾッコンであっても不満は溜まっていたに違いない。
レイは、いくらなんでも絶対断るだろうと思い、五十万、と吹っかけてみた。しかし驚くべき事に、谷はあっさり呑んでしまった。
「五十万で君と朝まで居られるんなら安いもんだ」
で、彼女もさすがに引くに引けなくなって、超豪華な食事の後、赤坂のこの高級ホテルについて来たのだった。
「私はね……君の、君の心がほしいんだ」
などという、レイから見れば世迷言としか思えない事を口走りながら、ドアが締まるやいなや谷は抱きついて来た。
一回戦はそのまま、シャワーも浴びずにシャネルのスカートをまくりあげ、高級品のシルクのパンティをずり下げただけの格好でのしかかって来た。
前戯もなく、濡れていない彼女の秘部に男根をこじ入れるセックスは苦痛でしかなかったが、五十万のためだ、と思って我慢した。
レイは小遣いは潤沢に貰っているし、たまに援助交際もしているから月々に使えるお金は軽く百万は超える。けれどもドラッグに手を出したり、自分が好きな男に貢いだりしていればお金はいくらあっても足りない。第一、こんな『苦行』は、金に換算しなければやってられないではないか。
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