甘粕蜜彦 女体稼業〜ぬめり日誌〜
目 次
第一話 ナース・優美 火照りきった肉裂
第二話 主婦・ひとみ 恥辱の野外放置
第三話 女教師・春菜 誰もいない教室で
第四話 OL・彩 湯煙淫汁慕情
第五話 生保レディ・麻衣子 目隠しの喜悦
第六話 英会話講師・ジョアンナ ブロンドの産毛
第七話 キャリア官僚・由紀子 処女の謝肉祭
第八話 ピアニスト・美香 禁断の露出遊戯
第九話 未亡人・かおる わななく喪服プレイ
最終話 秘書・弥生 決別のリベンジ顔射
(C)Mitsuhiko Amakasu
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第一話 ナース・優美 火照りきった肉裂
(早く五時にならないかな。今日は依頼人が待ってるんだ)
あと十分で終業になる。木暮倫太郎は、机で書類に目を通すふりをしながら腕時計をじいっと見つめていた。
四十八歳。東京は丸の内に本店を置く第二地銀・日の出銀行本店総務部調度課勤務。要は各支店で足りなくなった伝票類や書類の請求を受けて発送するという単純業務である。
通称〃リストラ部屋〃と呼ばれている地下の薄暗い部屋で仕事をさせられていた。
調度課では、倫太郎と同じ境遇の窓際族が課長を含め四人働いている。皆、腐った魚のような目をして溜息ばかりついている人間だった。
同期では本店の部長に昇進した者もいるというのに、倫太郎は完全に出世コースから外され、いつリストラの憂き目にあうかわからない状態だ。
家庭内でも妻に全く頭があがらず、高校生の一人娘には粗大ゴミのように煙たがられている。
しかし、倫太郎は裏の顔を持っていた。一年ほど前から「絶倫太郎」という名のホームページ上で、不感症や欲求不満、夫の浮気などに悩む女性たちのカウンセリングを行っている。
もちろんタダ。要望があれば持ち前の巨根、絶倫ぶりを発揮し、出張ホストとして女性たちの性の悩みを解決するお助けマン的な裏稼業をしているのだ。
絶倫太郎というもう一つの顔を持つことによって、倫太郎の生活にはりが出てきたのは事実。最近では週の半分は、女たちのカウンセリングに時間を割いている。
時計の針が五時を差した。終業を知らせるチャイムが鳴り始めた。倫太郎はいち早く席を立つと、帰り支度を始めた。
「木暮君。ちょっと一杯つきあわんかね」
調度課課長の矢島耕助が声をかけてきた。でっぷりと太った矢島は赤ら顔をにこにこさせている。現在五十五歳。
この男は、倫太郎が新入行員の時に、葛飾区の支店で主任だった男だ。それなりに数字を上げる銀行員だったが、酒乱の気があり、上司を殴ってそれ以来場末の支店回り(ドサ回り)をさせられ現職である。
「あ、すいません。今日は先約がありまして……」
「最近つれないなあ。さては、これか?」
矢島が小指を立てて下品に笑った。
「まさか、もうそんな元気はありませんよ。すいません。また今度」
そう言うと、倫太郎はカバンを抱えて部屋から出ていくのだった。
今日は優美という女と会うことになっている。三十五歳のナースだった。メールのやりとりでわかったことは、サラリーマンの夫とすれ違いが多く、ほとんどセックスがないということ。子供はいないらしい。
新宿駅にほど近いシティホテルのロビーに到着した。優美はすでに座っており、メールに書いてあった通り、白い半袖のワンピースを着ていた。
目鼻立ちのはっきりした色白美人だ。肩まで伸びたストレートの黒髪が似合っている。はち切れそうな肉体が眩しい。
「優美さんですね?」
「……はい」
「部屋は予約してあります。お話はそこで」
優美は戸惑いを隠せない様子で後ろをついてくる。こういうシチュエーションは初めてではないものの、倫太郎は込み上げてくる嬉しさを隠せない。
部屋に入り、二人ベッドに並んで座った。優美は顔を赤らめながら俯いている。匂い立つような人妻の色香。こんないい女を放っておくとは、なんと罪作りな夫なのだろう。
それなら俺が抱いてやる。満足させてやる。思い存分気の済むまで……。
肉幹に血液が集中し、次第にエレクトしてくるのがわかる。すでにズボンの股間が窮屈になっているほどだった。
すっと肩に手をかけてみると、優美はビクッと体を固くした。
「私、こんな場所に来てよかったんでしょうか。なんだか、夫を裏切っているような気がして……」
「そんな心配は無用ですよ。もう二年もセックスがないんでしょう。ご主人だって、どこかで浮気をしているに違いないんだ」
倫太郎は優美の肩をグッと引き寄せた。強引に唇を押しつける。人妻の躰から強ばっていた力が抜けていく。
差し入れられた倫太郎の舌が、躊躇う女の舌に絡みついていった。ねちゃねちゃと粘着質な音を立てながらもつれあうと、半開きの優美の瞳が潤み始めているのがわかる。顔が桜色の紗をかけたように染まっていく。
密着していた唇を離した。お互いの舌から糸を引いた銀色の唾液が伸び、ぷつんと切れ落ちた。
「抱かれるんだわ。私、夫以外の男の人に……」
「そうだよ。あなたはこれから、女の悦びを取り戻すんだ」
洋服の上から盛り上がった乳房を揉みしだくと、唇から切ない濡れ声を洩らした。
手慣れた指使いで、優美の背中のファスナーを下ろしゆっくり脱がせていく。
シミ一つない白い柔肌が露わになり、肉茎に一層力が漲ってきた。ワンピースを脱がされた優美は、羞恥に体を震わせながらベッドに横たわっている。ベージュのパンストをムッチリした足から引き抜き、ブラ、ショーツも優しく脱がせてやる。
薄いピンクの乳輪にツンと立った乳首。肉感たっぷりにたゆたう乳房。なだらかな曲線を描く腰とヒップのラインが男心を狂わせてしまいそうだ。こんもりした恥丘には濃い目の陰毛が茂っていた。
「奥さん、あなたは夜勤のとき、我慢できずにオナニーするってメールに書いてあったね。今、ここでやってもらおうか」
「えっ……ここで、ですか?」
「そうだ」
倫太郎は優美の左手を握り、ズボンの中で怒張しきったペニスに導いていった。躊躇いがちにまさぐり始めた女の顔が上気してくるのがわかる。
「こ、こんなに大きいの……? 私、私、信じられない」
優美の右手がするすると茂みに伸びていく。恥毛の丘を越え、その奥に滑っていった。
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