官能小説販売サイト 由紀かほる 『キャリアOL・裸のボレロ』
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由紀かほる   キャリアOL・裸のボレロ

目 次
第一章 秘書の尻肉
第二章 黒い逆三角形
第三章 清楚な欲情
第四章 巧みな口淫
第五章 屋上の恥戯
第六章 絹の下着ランジェリー
第七章 犬の体位
第八章 過酷な拡張

(C)Kaoru Yuki

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   第一章 秘書の尻肉

     1

「キスさせてちょうだい」
 川久保は眼をうるませて、かみたくの脚もとにひざまずいた。ズボンのベルトを外し、ジッパーを降ろしはじめる。夕里自身はすでに黒のブラとパンティのみになっている。
 社長秘書らしい細長い指が、ズボンとブリーフを一気に引き降ろしていく。
「ハウ」
 夕里は跳び出してきた男性自身を見て、大きく息を吸い込んだ。このときを待っていたように、神谷自身は堂々と直立して、尖端の傘を開いている。
「ウッ――」
 自分の衝動を抑え切れぬように、夕里は幹を握り締めるなり、唇を押し当てる。
「ウンッ――」
 喉の奥で鋭く呻いた。同時に神谷も声を洩らしていた。生温かい唇が傘を押し包んでくる気持ち良さに、太腿が慄えた。
 灼熱しきった神谷自身を半分まで含んだ夕里は、顔を上下に揺すって、夢中でスロートを開始してくる。
 滑らかで、烈しい吸着力を持った粘膜の感触に、神谷は爪先まで慄えた。
 知性の滲む美しい夕里の眉間には、だが苦悶するようなシワが刻まれている。それほど口腔内に響きわたる快美のさざ波が強烈なのだ。と同時に、神谷に対して口による性交を求めなければならない自分への後ろめたさがあるようだった。
「オオッ……ウンンッ――」
 いったん口腔を引き上げた夕里は、顔を傾けて、傘を横から吸い立て、舌を凹みから縁に沿ってまといつかせる。
 熱い息づかいとともに、舌先から側面までを使ってローリングしてくる舌づかいはイヤになるほどネチっこい。
 舌や唇から打ち響く快美感のさざ波に、夕里自身が欲情を煽られ、燃え出しているのだ。いや、自ら大胆になることで、自己嫌悪と闘っている感じさえした。
 夕里には神谷のほかに男がいた。相手は社長だ。つまり愛人だった。こんな麻布にあるマンションの広い部屋に住めるのも、そのおかげだ。
 と言っても、夕里の仕事面での有能さは折り紙つきだった。社長との恋愛も決していい加減なものではない。秘書としても、ひとりの女としてもしっかりとした誇りを持っている。
 神谷の眼下では、四分の三カップのブラに包まれたバストのふたつのふくらみが、深い谷間を作って揺れている。
 手脚はスラリと長いくせに、ボディ・ラインそのものは実に豊かだ。アパレル会社の社長秘書として、オフィス・スーツに包まれた姿態が映えるのも当然だった。
 社長の強い要望もあって、夕里は社内でもスレンダーなミニのスーツしか着なかった。
 なかでもタイト・ミニにピッチリと覆われて、歩くたびにプルップルッと左右の丸みを浮き立たせるヒップの形は、息を呑む悩ましさだ。
 そのヒップが今、黒いシルクのハイレグ・カットのパンティ一枚になって、男性に仕えている。
 等身大の鏡と向かい合って立つ神谷の眼には、ヒップの引き締まった丸みと、赤のハイヒール・パンプスの底が見えた。
 そのブラもパンティも、そしてパンプスも下着セールスマンをしている神谷が、夕里に買い上げてもらった商品だった。
 神谷はあるフィットネス・クラブを通じて夕里を紹介された。多くの日本人女性がそうであるように、夕里もそれまで間違った下着の選び方をしていた。色や形だけで選んでいたためせっかくのプロポーションを崩す結果になっていたのだ。
 それを改めさせ、本来の美しいプロポーションをとり戻させたあとで、神谷は大胆なカッティングのセクシーな下着を与えてやった。
 当初は白やベージュ系を好み、ダーク系に躊躇とまどいを見せた夕里も、今では最も悩殺的な黒の下着を、自分の肌のような感覚で身に着けるようになっていた。
 それも全ては愛人である社長の服部を悦ばせるためだった。成果は上がった。それまで週一度だったセックスが、三度に増えた。
 夕里も変わった。ボディ・ラインの美しさが増しただけではなく、仕事中の言動やちょっとした仕草にも、女っぽさが滲むようになった。
 弊害が出たのはひと月ほど前からだった。服部が夕里を求める度合いに変わりはなかった。むしろ、より熱中するようになった。そのことは夕里もうれしかった。が、回数が増えた分、男性機能に力強さが失われていった。
 服部の年齢を考えれば無理もなかったし、そのことは服部も意識していた。そこで少しでも埋め合わせをしようとして、前戯の方に力を入れてくるようになった。
 夕里も燃えた。が、燃え上がったままで、満たされることがなかった。女として成熟した夕里にとっては生殺し状態が続いていた。

     2

「ンッ……ンンッ……オオッ」
 傘だけを横咥えにしたまま、夕里は口腔で声を放った。久しぶりの男性だった。これこそが男性だと思った。
 舌でつっ突くと、傘はピンッと弾き返してくる。その開き具合いもみごとだ。幹は血管を浮かべてはがねみたいに硬い。含むと胃の中までいっぱいになる感じがする。
 服部には申し訳ないと思う。が、それにも増して若い男の溢れるような生命力の息吹は素晴らしい。
 
 
 
 
〜〜『キャリアOL・裸のボレロ』(由紀かほる)〜〜
 
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