官能小説販売サイト 由紀かほる 『[スチュワーデス解剖学]女神の堕ちた夜 〜後編〜』
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由紀かほる   [スチュワーデス解剖学]女神の堕ちた夜 〜後編〜

目 次
FLIGHT VII
FLIGHT VIII
FLIGHT IX
FLIGHT X
FLIGHT XI
FLIGHT XII

(C)Kaoru Yuki

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   FLIGHT VII

     1

 ニューヨークへ向かうジャンボ機の中で、は免税品の機内販売を終えて、シートに座り、通貨の換算と売り上げを計算していた。
 フライト中は自然と表情が引き締まり、普段にも増してその美しさが映えた。ことに麻貴クラスになれば、客席でもクルー席でも穏やかな笑みの中に緊張感を保ち、ある種の風格さえ感じさせた。
 それが後輩からも尊敬と羨望による支持を集め、NO・1スチュワーデスとして組合の幹部にまで推挙される要因だった。
 麻貴は売り上げ票を見ながら、シートの上でモゾモゾと腰をよじった。
 渇いた唇を何度も舌で舐めた。いつになく華麗な紺の制服の下では、汗が多量に滲み出ていた。
 腋の下と、パンプスの爪先の辺りは、もうベットリと濡れてしまっていた。もちろん、国際線ファースト・クラスのスチュワーデスというハードな仕事柄、一回のフライトでかく汗の量は、想像以上のものがある。
 それにしても、今日の汗の量は尋常ではなかった。中でも一番ひどいのが、制服のミニの奥の、ストッキングに包まれた股間の辺りだった。正確に言うと、シルクのパンティの喰い込んだヒップの谷間から花唇にかけてだった。原因はわかっていた。
 あの日以来、麻貴はフライトの前日を除いて、帰国中はほとんど秀磨の病院に呼び出されていた。
 冴島の見舞いは許されたが、代わりにソープ嬢となって秀磨と佐保田に仕えねばならなかった。
 丸一日中、二人が入れ替り立ち替りして、ソープ嬢としてのマナーとテクニックを教え込んできた。どんなに覚えが悪く、やる気がない者でも、これなら身につくに違いないと断言できるほど、それは執拗にくり返されてきた。
 もちろん、麻貴の気持ちの中では拒絶する意志の方が強かった。ただ、最初の日がそうだったように、二人は同時に麻貴の性感を刺激することを忘れなかった。
 それにあらがうことは不可能に近かった。麻貴のトップ・スチュワーデスとして備わった強固な精神力と、鍛え抜かれた肉体をもってしても最後に屈しないわけにはいかなかった。
 まさに身体にテクニックを叩き込まれる形になった。
 二人が手術などで手の空いていないときは、麻貴は例の床の拘束具によって、制服姿のまま四つん這いで過ごさねばならなかった。
 制服のミニからはもちろん、黒いスチュワーデスの高級パンティがモロ見えの状態だった。
 誰もいなくとも、部屋の数カ所にとりつけられたビデオ・カメラが、休むことなくまわり続けていた。
 股間の花唇とアナルには必ず、二本の人造ペニスが埋め込まれた。それが交互に微振動をくり返し、絶えず麻貴の性感を刺激してくるのだ。
 同時に、麻貴の顔の前には、マネキンが置かれ、ひざまずいた股間から人造ペニスが突き出されていた。
 袋まで精巧に作られた人造ペニスを、麻貴は口腔に含んで仕えねばならなかった。一定の温度と湿度によって、実際粘液を射精するそれを、放出させるまで許されないのだ。
 食事のときも、手足は拘束されたままだった。佐保田が用意した食事を、一口ずつ、佐保田の持ったスプーンで食べさせられた。
 唯一、自由になれるのが、トイレに行くときだけだった。その際も、後始末は佐保田の手によって行われた。
 さすがに、フライト中まで秀磨の監視は及んではこなかった。
 が、あの日以来、麻貴はフライト中に何度となくアナルに痒みを覚えた。当初は表面から入口だった痒みが、次第に奥へ拡がっていた。
 原因はハッキリわからなかった。秀磨に訊いたが、
「それは麻貴のアナルがエッチになってきたせいだ」
 としか言わなかった。代わりに、アナル用の小型の人造ペニスを渡してくれた。
 もちろん、はじめはそんなものを使うつもりはなかった。が、一週間後のフライト先で、あまりのムズ痒さに耐えかねて、止むなく人造ペニスの世話になっていた。
 帰国すると、秀磨のやしきの地下室で真っ先に人造ペニスをアナルに打ち込まれた。それだけで、麻貴のボディは全身が官能の火花によって染め上げられた。しかも、その人造ペニスは帰国する度に少しずつサイズの大きいものに変わっていた。
 一カ月が経とうとした今では、サイズは花唇を貫く人造ペニスとほぼ同じ大きさにまでなっていた。以前では考えられないほどの大きさの人造ペニスを受け入れられるところまで、麻貴のアナルは拡張されていたのだった。
 それでもフライト中に、人造ペニスを入れたことはさすがになかった。どんなにムズ痒くても、客や同じクルーの仲間の前では平静を装い、精神力で乗り切ってきた。どうしても我慢できないときは、トイレに入って、自分の指を使った。
 麻貴は閉じていた両膝を強く擦り合わせた。今日のムズ痒さはだが、これまでになく強烈だった。気をそらそうとしても、長く続かなかった。親指の爪先を人さし指の爪の間に立てても、ほんの気休めにしかならなかった。
 麻貴は秀磨が何か変な薬のようなものを、アナルに塗り込んだのではないかと疑っていた。人造ペニスを打ち込むときの、透明のローションあたりが怪しかった。
 もうしばらくで、ディナーの用意をしなければならなくなる。トイレへ行くなら今しかなかった。それに腋の下の汗やヒップの汗も拭いておきたい。
 腰を上げようとしたとき、隣りの通路側の席に男が座り込んできた。
「やあ、やっぱりわが社ファースト・クラスの乗り心地はいいねえ」
 ハーフの色つき眼鏡と口髭を生やした亦野は、肩を寄せるようにして、麻貴の顔をのぞき込んできた。
 
 
 
 
〜〜『[スチュワーデス解剖学]女神の堕ちた夜 〜後編〜』(由紀かほる)〜〜
 
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