北本世之介(監修) 『わななき乱悦美人妻たち』
北本世之介(監修) わななき乱悦美人妻たち
目 次
六本木まどか(27)
金井奈津代(35)
飯山とみ子(41)
釜ヶ崎貴代(32)
水沼真弓(28)
一之瀬しのぶ(43)
釜ヶ谷理枝(29)
日高紫乃(32)
真藤加誉(28)
堺 優理子(26)
北尾裕美(25)
生沼かずみ(30)
沼田静枝(36)
津軽葉子(30)
二馬祐美子(28)
旭 りん子(27)
仙北谷みゆき(33)
野沢やよい(30)
大日向毬子(35)
波脇かよ(29)
島 夕美子(28)
佐渡山かすみ(40)
飯泉奈巳(31)
東島香代子(28)
築後谷やよい(36)
東 より美(33)
木庭景子(29)
亀之内愛乃(33)
笹沼怜子(31)
市野谷奈津代(29)
南条加代子(29)
中島いすず(35)
棚原咲子(31)
麻宮春枝(33)
鴨下真理子(28)
有村理佳子(34)
下原弓子(28)
岩尾加世(31)
柿沼佳代(23)
吉江昌恵(41)
小日向香織(26)
手島友紀子(28)
江崎奈美(31)
中浜かすみ(27)
菅野知世(26)
日比野加代子(32)
石黒弓恵(30)
植草加寿美(36)
屋敷利恵子(29)
矢野目晴美(33)
西崎小百合(32)
白石律子(29)
光本あけみ(28)
滋賀あい子(37)
瀬尾香織(26)
立花いずみ(28)
利岡里枝(28)
伊都田佳代(39)
風野さくら(26)
朝岡梨香子(31)
真木さくら(25)
浅野川那美(45)
大日向佳奈子(35)
漆畑奈津子(32)
久野内香織(28)
持丸喜久子(34)
鶴川ちなみ(30)
細井佳苗(28)
小野上通子(35)
十文字裕美(33)
尾形奈緒美(33)
仲野紗智子(25)
中ケ谷華代(30)
遠藤美也子(27)
関優里恵(26)
山根佳世子(33)
菅野谷深雪(33)
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六本木まどか(27)
よくもまあ、まるで生き物みたいに自在にうねる彼の舌は、呆れるくらい私をいつも感激させてくれるのです。
「うっ……そ、そこよ、そこッ」
私を腹ばいにしておいて彼は、私の下半身を丸出しにし、いろいろ変態チックに口戯してくるのですが、淫らなセリフも連発するのが得意です。
「いつも思うけど、まどかの形のいい白いおケツは、
獲
と
れたての新鮮な白桃みたいだな。そしてパックリ割ると……うーむ、ふむふむ、このコリッとした小っこいタネが、ぼくは可愛くて可愛くて仕方がないんだよ。ふむ、うっむうっむ、むむっむ、それそれッ」
彼はしとどあふれ出る秘液を指に塗り、最初はチビちゃいお帽子ごと甘くいたぶり、次いでチビお帽子をムくや、
実
み
をコリコリ硬くしこらさせた花の芽を達者な舌さばきで、チビりそうになるほど切なくコネくり回すのです。それで、
「いはっ、うわっは、やはっ」
上体を支えていられずに私は両肩と顔を布団につけ、そのまま突っぷしてしまいました。女唇が、高圧ボルトの電流にジカに触れたかのような甘美なショックが体内に走ったのです。
「う、わあ、わわっ、ヘ、ヘンになりそっ」
腰ばかりか下半身全体が甘くビリビリ痺れ、高圧電流感覚が背筋から脳天まで突き抜けて私は下半身をわななかせていました。
「いっぐ、いぐいぐいぐ、いっぐうッ」
言葉がなまってしまうのをどうにも避けられず、まだ彼の先っちょ部分さえ入れられていないのに、目がいっぺんにさめちゃうような強烈な感覚にとろけていったのです……。
そんなとき、ここがちょっとは世間に名の知れた名門老舗旅館で、しかも私はそこの若
女将
おかみ
であるってことを忘れそうになり、ただの一匹の性獣と化してしまうのはなぜでしょうか。
身内の不幸で急きょ、私はこの名門旅館の若女将になりました。夫の姉、つまり義姉が事故で長期入院を強いられてしまったからです。義姉は夫の親戚筋で唯一、私と夫との駆け落ち結婚を認めてくれた恩人なのでした。
もともとは夫が、この旅館の三代目を継ぐ予定でしたが、親の反対を押し切り、苦学の末に彼は医学の道に進みました。そのため、姉が弟の代わりに女将となったのです。
それで、入院中の義姉に
請
こ
われて、私が臨時でしばらく女将業を引き受けたのですが、
「姉に対する恩とこれとは別だと思うがね。第一、きみには向いていないよ」
と、夫は猛反対。そういわれると逆に私も意地になり、夫に反抗して臨時女将業を始めてしまったのです。
しかし、最初は右も左もわからず大慌て。それに加えて、古株の仲居さんたちにシカトされたり、いびられたり……。それなのに、当然といえば当然ですが、夫はちっとも私をかばってはくれません。助けてはくれません。それどころか、
「やめればいいじゃんか」
「それはできないわ。お義姉さんが元気に退院するまではね」
「だったら好きにしろ」
こんな具合でしたから、家に帰っても夫はそっけなく、あまり抱いてくれなくなりました。妻としてだけでなく女としても寂しさ切なさがこみ上げていたとき、どことなく作家の太宰治に似た常連客の昇次さんが、優しく声をかけてくれたのです。
「その若さでよく女将さん業をこなしているよ。たいしたものだ」
お部屋にお酒をお持ちしたあの晩……最初の夜から彼には心が打たれたばかりか、下半身もとろけてしまったのです。
彼のアゴがはずれやしないか心配になるほど情熱的で奔放な舌戯をいただいたあと、腰が砕けんばかりにぶっすりぶすぶす熱烈にお注射されるや、私はこの世に生まれてきてよかったと心から思えるくらい全身がしあわせ色に染まりました。
〜〜『わななき乱悦美人妻たち』(北本世之介(監修))〜〜
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