川口青樹『ロリロイド・ラミ～ＳＦエロス傑作集～』官能小説・電子書籍/おとなの本屋・さん

川口青樹　　　　ロリロイド・ラミ～ＳＦエロス傑作集～

目　次
ロリロイド・ラミ
ジアース
未来戦カバーガール
禁じられた性解放

(C)Seiju Kawaguchi

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　　　ロリロイド・ラミ

（ロックはよしと、防犯センサーもよしと……）
　万が一にも人が入ってきて見られないようにするためコンピュータロックを二重にかけ、また無許可侵入者があると自動的に録画される防犯センサーまでも停止させた。
「おいで、ラミ」
　まるでペットのように大藪が声をかけるとラミが飛んできた。
「そうか、そうか、そんなに寂しかったか」
　十歳そこそこと思える裸の少女がぺろぺろと大藪の顔を舐め始めた。
（ふーむ、今日はコレを見ながらたっぷり楽しむか。羞恥モードは３、服従モードも３といこう）
　手にしたマイクロディスクを握りながら午後の楽しみを思うとゾクゾクしていた。

　西暦２４００年代、人生の問題はいかに楽しくありあまる自由な時間を過ごすかだった。
　なにしろ仕事と言っても、ほとんどが半日で終わり、それも週に３日だけなのだった。
　中でも性的な快楽を求める者にとっては、アンドロイドがＳＥＸ相手になるのは当然の時代となっていた。
　特に人造皮膚アルファが開発されてからは、人間とアンドロイドとの識別がより一層難しくなり、それだけ本物のように楽しむことができた。
　ただ、それでもアンドロイドが法的に許されるのは成人タイプで、例外は子供のできない家庭と認定を受けた場合だけだった。
　つまり、そういう家庭は希望があれば幼児期～未成年までの成長過程を見るために、特別にそのタイプのアンドロイドの提供が受けられた。
　当然のことながら裏の世界では未成人タイプは高値で取引され、逆に一つの市場を成していた。
　この内特にロリコンタイプのアンドロイドは最高値で、通称ロリロイドと呼ばれていた。

　大藪は顔を舌で舐められながら、ラミの身体を撫でていた。
「よし、お座り」
　よく訓練された犬のようにラミは正座したまま、腕を伸ばして床につけた。
「散歩するか」
　赤い首輪にカチリと銀色の鎖をはめると、ラミは四つん這いになり、嬉しそうにふさふさした短い尻尾が振った。
　つけられた尻尾はラミのアナルに挿入されている。
　二十畳以上はある広いリビングが大藪とラミの散歩の場所だ。

「ほーら、ラミ取ってこい」
　小さな赤いボールが投げられると首輪を放たれたラミが追いかけていった。
「キャン」
　ラミはボールを咥えて戻ってきた。
「キャン、キャン」
　頭を撫でられるとラミも尻尾を振って嬉しそうだった。
　そうしてリビングを一周し終わった頃、ラミは部屋の端につくと壁に向かって片足を上げた。
　股間の筋の部分がぽっかりと開き、内側の肉の部分を露出させていた。
　そしてその奥から、黄色い液体がやや斜めに部屋の壁に向かって放たれた。
　男は自分の股間が次第に熱くなるのを感じながらその光景を楽しそうに見ていた。

「よし」
　大藪はリモコンのスイッチを切り替えた。
「おかえりなちゃい」
　顔はさっき犬の真似をしていたラミだったが、白いブラウスと白いパンツの大半が見える赤い膝上のスカート姿だった。
「ただいま」
　男は少女を後ろ向きに抱き上げ、自分の膝の上に乗せると、その柔らかいほっぺたに頬ずりし、小さな唇を吸い込むようにキスした。
　そしてそのまま少女の身体をまさぐっていった。
「あん」
　ブラウスの中へ入った指は、何もつけていないわずかな胸の膨らみに生えた小さな蕾のような乳首がつまんだ。
　別な手がスカートの下に入り、マシュマロのような肌を滑らせていくと股間の中心部に行き当たった。
「あん、あん」
　こじ開けるように少しずつ中まで指が入っていくと、さらに柔らかな肉が壁となっていた。
　ラミは震えるように反応し、さらに男の身体へますますその小さな身体を押しつけていった。

「ラミ、気持ちいいか」