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ぼく十七歳 |
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1999/12/28 |
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太田経子 |
そのとき、彼女はやさしくぼくを洗いおえると、手桶のお湯をかけ、ぼくをひきよせてそのまま顔を近づけ、ふだんかくれている敏感な部分に、チロチロッ、という具合に、す早くとがらせた舌先を走らせた。「アッ」と、ぼくははげしく体をひくつかせて身をよじるようにし、でも逆に突き出すようなことをしてしまい、その鮮烈な刺激に、「うーん」とうなって、しゃがみこみそうになった。はじめての感覚で、脳ずいが、快さでずーんとしびれるようだった。「だめ」彼女はぼくの腰をとらえたまま、立たせ、ゆっくりと、やさしく唇の温い肉ひだの中にふくんだ。ぼくの腰のあたりで動いている彼女の顔を上からみると、なんだかとてもエロチックな感じで… |
価格:700円+税 |
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呼びかけて、愛 |
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1999/05/31 |
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太田経子 |
体の関係ができると、工藤は耀子の女盛りの脂ののったしなやかな白い肉体を、面白いようにもてあそんだ。その粘っこいどぎついやり方は、耀子のそれまでのどの男とも違っていた。つまり中年男の厚かましさに満ちたものだった。たとえば風呂から上がると、浴衣の前をはだけたまま、座っている耀子の顔の前に立ちはだかって体を押しつけ、彼女の顔をつかんで容赦なく口一杯に含ませた上で、持ち込んだカメラを横にセットしてセルフタイマーで撮ったりした。カメラとともに、彼は奇妙な道具類や縛り用の紐をもち込んで、二人の様々な姿態を写しとった。耀子に自分で慰めさせたり、電動こけしを彼女の体に装填して写したりした。 |
価格:600円+税 |
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女が満ちるとき |
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1997/12/25 |
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太田経子 |
「よし!ほんとうに生ませてやる。ムリにも生ませてやるからな」そう、熱した息吹でささやいた。この言葉は、彼女のなかに屈辱をない交ぜた奇妙な陶酔をひき起こし、暁子は一時にどっと潤い出るものを覚えた。「むりにも、生ませるの……」彼女は、甘美な言葉を聞くように声を震わせた。やおら阿久津は最初の強い動きを示した。暁子は思わず息をすすり込むようにし、つぎの瞬間、身うちをおののきわたる甘美な疼きに、わななくよう |
価格:800円+税 |
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